「高速バス通勤」って、実際どうなの?

木更津ベースの上棟日から1年が経過した。住み始めてからは、約7ヶ月。
職場が変わらず住居だけが移ったので、相変わらず東京駅前のオフィスまで毎日通勤している。ベースプロジェクトの際に説明したが、最寄のバスターミナルから毎日高速バスでの通勤となる。よく「(新居の)最寄駅ってどこですか?」と質問されるが、あまり最寄駅という概念を意識したことがない。強いて言うなら、JR内房線の巌根駅か袖ケ浦駅となるが、いずれも徒歩30分を超えるため、「最寄駅」と呼ぶのがふさわしいのかどうか。全くと言っていいほど、電車を使わない生活となった。
高速バスのバスターミナルまでは、徒歩で言うと15分くらいだろうか。それでも、ターミナル横に駐車場があるので車を使うことが多い。こちらは、駐車場料金が安い(24時間300~500円)ので、必然的に車移動が多くなる。

私、あるいは妻の周囲で我々の通勤方法について興味を持つ方々が増えたことから、ここで一度説明しておこう。

Q1. 所要時間は?どんなルートで来るの?

A1. 上の地図の通りであることが多い。所要時間は時刻表表記で40分。早ければ35分。少し遅めの帰宅の場合は道路が空いているので、このくらいの時間であることが多い。朝の通勤時間帯だと45~50分。湾岸線の大井料金所(もうすぐ撤去予定)と、京橋ICを出る所で詰まることが多いので、少し遅延する。首都高湾岸線で多少規模の大きい渋滞が発生する時もあるが、それに関しては後述する。
ルートとしては、バスターミナルを出た後、すぐにアクアラインに乗り、左右の窓から海を見ながら走る。海ほたるまで来ると、今度は海底トンネルの中を走る。川崎浮島JCTで東京方面に進路を定め、羽田空港のど真ん中を突っ切る。東京港トンネルを過ぎると、そこはお台場。フジテレビの鉄球(?)が見えたと思ったら、次はレインボーブリッジ。東京湾岸の高層マンションを横目に、昔は渋滞の名所だった浜崎橋JCTまで来ると、高速道路走行はあと少し。川に沿って無理矢理作ったため狭い&カーブの連続である首都高都心環状線となる。汐留、銀座を過ぎ、京橋ICから一般道へ。5分程度すると、東京駅八重洲口前に到着する。朝から、海も空港も都会の景色も満喫できるという、非常に贅沢なルートだ。とはいえ、ほとんど寝ているのだが(笑)

Q2. 渋滞で遅れたりしない?
A2. 朝に関しては、多少渋滞する。上述の通り、湾岸線大井料金所で本線を走っている車が一斉に減速するため、ここで渋滞が起きる。とはいえ、最後尾が良い時で東海JCT、たいていは空港中央ICに差し掛かるかどうかの程度。ここで5分程度ロスとなる。湾岸環八IC付近まで最後尾が伸びている大渋滞時は、迂回ルートを走行する。湾岸環八ICで一般道に出て、羽田空港国際線ターミナルの方に進み、首都高1号羽田線の方から向かう。迂回ルートだと約5分のロス。鉄道と違って、ある程度は自由にルートを変えられるため、渋滞を避けて走行してくれる。本部で道路状況を監視しており、無線で運転士に指示が行き、ルートを選択しているようだ。よって、渋滞がどうしてもひどくて会社に遅れるという事態になったことは、ここ半年で片手で数えるくらいだろうか。総武線で通勤していた時の方が多かった気がする。

Q3. 本数はどれくらいあるの?終バスが早いんじゃない?
A3. 時刻表は以下の通り。
【木更津金田BT発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160743.pdf
【東京駅発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160828.pdf
朝7時台に限ってみれば、18本/時。3~4分に1本という計算だ。帰りは、18時19時台は10本/時。6分に1本の計算だ。平日昼間はかなり少ないが、通勤時間帯に限っていれば、苦労することなく都会の感覚で使える水準である。
終バスは23:45。東京駅発の各電車と比べると、少しだけ早いというくらいか。とはいえ、十分な水準である。ただし、この最終便は「アクアスター号」といって、倍額(定期券利用者は定期券提示+通常料金の支払い)となるため、実質の終バスは23:15となる。そう考えると少し早いかもしれない。(それを理由に飲み会の二次会や深夜残業を断る口実にはなりそうだが)

Q4. 座れるの?積み残しとかない?
A4. 座れるかどうか、に関しては、「必ず座れる」。というより、法律上、座れなければ乗車してはならない。もちろん、正座席が埋まった場合は補助席を利用することになるが、座れることは座れる。
朝の木更津金田での乗車に関しては、全て東京駅を通るものとなるため、「来たものに乗る」という感覚だ。本数が多いので、補助席利用を嫌って次の便を待つこともあるが、満員で乗れないということはよほど発車間際に来なければ(木更津便とか)便にもよるがあまり無いという印象だ。(電車通勤で駆け込み乗車がクセになっている人は、「それは無理」と認識した方がいい)
帰りに関しては、「行き先(便)による」ということになる。というのも、東京駅から木更津金田を経由する便は大きく分けて4系統(「君津」「木更津」「鴨川」「勝浦」)あるので、系統別に行列に並ぶことになる。行き先によって特徴があるので、あらかじめ時刻表を確認し、どの列に並ぶか決めてから乗ることになる。
「君津便」:最も本数は多いが、利用者がとても多いので、君津便が少ない時間帯は大行列で大きく積み残しが発生する。一方で、5分毎等君津便が連続する状況では、比較的スムーズに乗車できる。時刻表が頭に入っていなければ、君津便の列に並んでいるのが無難。
「木更津便」:1時間に2本程度だが、それなりに利用者が多い。よほど列が長くなければ積み残しとなることはないが、満員に近い状態になりやすい。
「鴨川便」「勝浦便」:本数がとても少ない。また、外房に行く便なので、金田までの通勤ユーザー以外は、外房への観光客が多い。観光客が使う時間でなければ、比較的空いている。ただ、最近は金田ユーザーが狙ってくるので、以前ほどは空かなくなった気がする。

Q5. 乗り心地はどうなの?
A5. 観光バスタイプの車両であるため、2×2列で、リクライニングシートとなる。

シートは近郊型電車のものと比べると柔らかめで、足元も特段狭いわけではない。ただし、スーツケースや大きな荷物を置くスペースは無いので、そういったものがある場合は乗客が自ら、車体下部のトランクにしまうこととなる。逆に言えば、電車通勤と違って、そういうものがあっても問題ない。
座り心地の個人的評価としては、首都圏近郊を走るJRのグリーン車(写真は総武快速線)や最近流行りの通勤ライナー(写真はTJライナー)よりはよっぽど座り心地が良い。(グリーン/ライナー料金を別で取っておいて高速バス以下かよ・・・と思ってしまうが)


車内設備は、運行バス会社によって違う。東京駅行は4社(主に3社)運行しているが、京成・鴨川日東便はトイレ付、京成便はUSBコンセント・Wifi付であることが多い(一部、日東便もトイレがあるかもしれないが)。ちなみに、上述の「鴨川便」「勝浦便」は必ずトイレ付車両である。

Q6. 悪天候時はどうするの?
A6. 強風その他の理由でアクアラインが通行止めになることは少なくない。台風接近時はもちろん、豪雨、降雪による凍結等、これまでも何回か通行止めになることがあった。その場合、アクアライン経由の高速バスは。原則、運休となる。ただし、東京駅便に関しては運休せず、迂回ルートで運航する。海を渡らず陸づたいに行くということから、この迂回は「陸回り(おかまわり)」と呼ばれる。ルートは渋滞見込やアクアライン再開の見通し等によってバラバラだが、このようなルートのこともある。

所要時間は、大きな渋滞が無ければ約80分。普段の所要時間の約2倍だ。だが、東京駅あるいは木更津金田発車時点で事前にわかっていることなので、出勤時はあらかじめ遅刻メールを打って、乗車したらゆっくり寝るだけだ。所要時間は大きく変わるが、一旦乗車してしまえば、運転士が適切なルートを選択し確実に目的地まで連れて行ってくれるから、こちらが悩むことはない。トイレ無しの日東便に乗る場合は事前にトイレを済ませておく、それ以外には事前にペットボトル飲料と周囲の迷惑にならない程度の軽食を買っておくくらいができることだろうか。
悪天候時は、電車に関しても同時に運転見合わせになることが多いため(特に海沿いを走る京葉線・内房線は)、おとなしくバスに乗った方があれこれ悩まなくていい。

ただし、この半年間で1回だけバスが運休し、電車で行くことがあった。降雪により、アクアラインのみならず首都高まで全面的に通行止めとなった時だ。
その時は、路線バスで「最寄駅」まで出て、電車で向かった。諸事情も重なり、この時は会社に到着したのが11時前。散々な冒険だった。
とはいえ、レアイベントなので、あまり気にすることはないだろう。

Q7. 体調不良の時のバス通勤はどうなの?
A7. これは妻に言われてプラスするQ&Aだ。シートベルトをしなければならないことから、妊婦は厳しい気がする。(とはいえ、そんなにお腹が大きい状態で出社できるのか、という疑問もあるが)
あと、私が体験した所では、吐き気や高熱を伴う場合。これは電車以上に厳しいかもしれない。ゆっくり寝られるのであれば楽だが、寝られない場合は喉が渇いても降りられないということから、必ず飲み物を持って乗車すべきだと感じた。

Q8. バスターミナル付近の駐車場は空きがあるの?
A8. よほどバスターミナル近くに住んでいない限りは、自転車・バイク・クルマで行くことになるだろう。このうち、自転車・バイクに関しては無料で停めることができ、スペースもそれなりにある。クルマの場合は、付近に大きな市営駐車場があり、ここは定期利用も1日利用も可能だ(指定区分等は無いので、どこでも停められる)。定期利用をするには、定期券を買う必要があるが、これを購入するのはなかなか難しい。売る数が決まっているらしく、空き枠が出るまで順番待ちとなる。私の場合も4ヶ月待ちだった。駐車場スペースに関しては満車となることは朝時点では無い。昼に差し掛かるにつれ混んでくるが、市営駐車場は1日利用料が高いので(定期は安いが)、満車にはなりにくい。一方、周辺にある民間のコインパーキングは、市営より安いので昼近くになると満車になる。定期券が手に入るまで利用していたコインパーキングはクレジットカード決済もできることから大人気で、一度昼くらいの出社をしようとした時は満車で停められなかった。

Q9. バスの中での過ごし方は?
A9. 睡眠、読書、タブレットやスマホでの動画視聴の人が多い。基本的に通勤客ばかりなので静か(いびき、くしゃみ、せき等除く)である。ただし、鴨川便や勝浦便は高齢者を中心とした観光客団体に出くわすこともあるので、その場合はワイワイガヤガヤ。基本的に、通勤時間帯のピークを外した時間帯はワイワイガヤガヤ系と思った方がいいかも。
ちなみに、私の場合は、朝は二度寝の続き(アイマスク装着)、帰りはタブレットでの動画視聴だ。

Q10. 電車通勤時代とどっちが良かった?
A10. 明らかに、高速バス通勤の方が楽。①座れる、②寝られる、③頻繁にドアの開け閉めが無いから寒い/暑いことはない、④車でバスターミナルまで行けるから、帰りにゆっくり買い物ができる、⑤満員電車に乗らなくて済むため痴漢冤罪リスクが減少、⑥トイレ付バスを選んで乗ることで途中で下痢等になっても問題ない、⑦景色がキレイなところを通るため気分爽快・・・。挙げればキリがない。デメリットは、駅ビルでの飲食や買い物みたいなことがないことくらいか。そういった楽しみ方は、帰りにアウトレットに寄れば良く、帰りに観覧車やジェットコースターに乗れるというのも都会には無い楽しみだ。

非常に長くなったが、「高速バス通勤」の実態はこんな感じだ。
満員電車が耐え難いという人は、職場の場所によっては検討するのも良いのではないだろうか。

※ 当記事の画像は、全てWikipediaから引用しております。

手に入れるべきは「欠落」

一芸を極めたいならば、ある種の「欠落」が必要である。

会社で周囲から優秀と崇められ、昼夜問わず働き出世街道に乗ることは素晴らしい。
しかしそのためには、家庭での生活、趣味に打ち込む時間、友人関係等々、犠牲になるべくしてなるものは計り知れない。

家事育児介護を完璧にこなし、配偶者、親、子供、親戚すべてに評価されている人がいたとしよう。
おそらく、彼(彼女)は職業人としてのキャリアや打ち込むべき芸術等とは程遠い生活を送っているだろう。

ライターも同じだ。物を書くというのは、自分の人生を削り出しそれを育んでいく営みのことなのだ。
仕事に打ち込んでいるうちは、誰かを驚嘆させる作品など書けやしない。そんなエネルギーがあれば、それを仕事に投じているはずだ。
家族との時間を大事にしているうちは、誰かの生き様に共感する作品など書けやしない。家族との会話はリアルそのものであり、ロマンや幻想などとは程遠い世界にいるからだ。

巷に溢れている本が、なぜ私の心を動かさないのか。
それは、作家自身が己の人生を削り出して創り上げた作品ではないからだ。
商業ベースに乗せられた書籍が、どうして私の心を奪うことができようか。

私は、自分の本名をこの世に残したいのではない。
私の作品は作者不詳で構わない。もちろん、私の友人知人に評価されようだとは思わない。

たまたま私の作品に触れあった誰かの「闇」に寄り添いたいのだ。あなたの孤独に付き合いたいのだ。
生き様を削り取り紡ぎだした作品は、祈りに似たものであって欲しい。救いであって欲しい。

今歩き出したこの道は、多くの「欠落」を原動力として走らなければならない。
今度の作品は尖ったものではなく、欠落している箇所が必要なのだ。
そうやって作品の中に生まれた欠落の結晶は、読者それぞれの解釈で埋めれば良いのだから。

今は真実を語るのはやめておこう。

12年経ちましたが?

あーあ。昨日書くはずだったのに。
昨日2/26で私がブログなるものを初めてから丸12年となった。13年目ですか。
長いね!いや、ここ何年かはほとんど中身はスカスカだけど。
スケスケスカスカ横須賀線って感じですな(笑)

訳のわからないことを言い始めたのも、先ほどまでfqtブログを整理していたから。
このサイト(DavyStyle.com)が壊れて復旧させていく中で、PHPのバージョンを最新版に上げたものだから、借りているサーバーに紐づいている他のサイトが見られなくなってしまった。そこで、サーバーからデータを抜く→新しく箱を作る→記事を入れるという作業をしていたというわけ。その過程で、わたくしのカレーなる高校生時代を振り返っておりましたが、随分と派手に動き回ったものですな。今とは違って上昇志向が強いし。それを「幼稚」だと一笑に付すのは簡単だが、輝かしい青春の1ページとして、はにかみながら大切にしておこうと思う。

そんなこんなで12年。随分とおじいさんになりました。
fqt時代からのファンの方、Davyになって知って頂いた方、Twitterを通して関わってくれた方など、色々いらっしゃると思うが、まず御礼を申し上げたい。
誰も読んでくれなかったら、寂しいからね。

ありがとう。そして、これからもよろしく。

今日は夢の話をしようと思う。

働き先の夢、結婚するという夢、家を建てるという夢、クルマを持つという夢、男女問わず最高の仲間に囲まれるという夢。
色んな夢を叶えてきました。
決してキレイなものとは言えないし、他人様に自慢などできるような輝かしいものではないが、自分では十分充実した人生を送れていると思っている。

つい最近、10年前に思い描いていた夢を思い出した。

”10年後には「二十七歳の地図」を描くんだ!”

10年前、17歳にして自費出版で本を作った。自分にとっての人生の教科書。自分なりの「十七歳の地図」だ。
それを、あの続きの話を描きたくなった。17歳の時に書いたものより、もっともっと濃い人生を送ってきたから、素敵なものが書けるんじゃないかと思っている。

ただ、ここで問題が。リアルな話を書けない!
イリーガルな、とまでは言わないが、結構危険な橋も渡ってきたし、一応一般のサラリーマンをやっている手前、書きたくてもリアルに描写できないものもある。
そもそもリアリティを追求し過ぎると一般読者に伝わらないこともある。

そこで、小説とまでは言わないまでも、事実をベースとしながらも若干ウソもつきながら、ストーリー仕立てにして書きたいなと思っている。
完全なるフィクションで、だが遠からず近くもない感じで書ければ、そこそこ面白い作品に仕上がると思うんだ。

「次の夢」ということで、妻に内緒で書いてみたい。
これが、今の夢です。

また達成しないかもしれないけど、とりあえずやれる範囲でやってみようかなと思っています。

それでは。

謹賀新年2018

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

平成30年(2018年)元日

今年の正月は木更津ベースで迎えることができた。都会にも郊外にも田舎にも海にも山にも川にもすぐにアクセス可能なこの地では、様々なストーリーが描けそうだ。近くのアウトレットは初売りで朝から大渋滞になりそうだが、我が家からは歩いていくことができる。いちご狩りも次の週末から近くで行われるようだ。今年の初日の出は水平線の先から見えそうだ。

以前、真っ白なキャンバスの話をした。赤い絵の具が無ければ、赤を使わずに表現したらいい。俺はそんな考えの人間だ。
でも、フィールドを変えたらもっと別の絵の具が手に入るかもしれない。そしたら、もっと違った作風のものができるかもしれない。
俺はたくさんの絵の具を手に入れた。当然、失った色もある。

・・・とここまで筆を進めていると、横から妻が割り込んできた。「結局、全部の色を混ぜたら黒になるじゃん。」
どんな道を選ぼうと、最後に通じている所は同じなのかもしれない。

木更津ベースプロジェクトが達成した今、これからどうしたらいいのかよくわからない。
それでも、多分、どんな道を選ぼうと最終的なゴールは同じなんだとしたら、自分が心惹かれた道を進んでみようと思う。

こだわりを極めてきたDavyだからこそ、執着心は捨て、流れ行くままに。

今年も良い年になれば幸いです。
皆様とともに、幸せな1年を創り上げていきたい。

執着したくないから、こだわるんだ。

木更津ベースの話は色々あるのだが、今回は「ライフスタイル」に注目したい。それも、この家を取り巻く話、というより、自分自身の生き様つまり「DavyStyle」の根本的な部分である。

社会人になって「丸くなった」「大人になった」と言われるようになった。もちろん、サラリーマンとして、いやそもそも20代後半の人間として生きる上で「あの頃」とはスタイルを変えざるを得なくなった部分は確かにあるのだが、根本的な生き方はあの時のままだ。

 

投稿日: 2012年1月2日 投稿者: Davy Fujinami
UNDERGROUND FOREVER 3ヶ条
https://davystyle.com/archives/1275

 

近頃、「働き方改革」というフレーズがもてはやされている。残業時間削減、プレミアムフライデー、有給休暇の消化率向上・・・。会社の制度にばかり目が向けられ、その本質は「働かせ改革」なるものではないかとも一部では言われているが。我々雇われの身が、会社(人事部?)の制度改革ばかりに期待して、受け身になっている感じもある。

「だって、納期間に合わないじゃん」
「周り誰も帰る人いないし」
「自分だけ働き方改革やったら出世に影響あるだろうし」

皆様の言わんとしてることがわからないわけではない。俺自身も時々ふと上記のような呪縛に囚われてしまうこともある。
だけどそんな時、あの日心に刻んだあの言葉を思い出す。「UNDERGROUND FOREVER」。日本語で言い換えると「一生地を這ってる覚悟だ!」かな?あまりしっくりこないんだけど(笑)
誰かとの比較、あるいは会社とか社会の階級のようなもので自分をランク付けして、上を目指そうというのは俺の人生にはふさわしくないって決めたわけ。上を目指すより、前に進みたい。俺は、俺が本当に送りたいと思っている人生を送るために、やるべきことを取捨選択して生きていこうと決め、そのスタンスで今も生きている。

幸い、今の俺は出世コースにはいない。途中で病気によるわずかな休職があったことも手伝って、いやそもそも社内でのキャラ的な評判が悪く、正直上からの評価は低いみたいだ。その代わり、一緒に働いている人からは大事にしてもらっている。人によっては、俺の能力を買ってくれ、必要だというありがたい言葉を頂くこともごく稀にだが(笑)無いわけではない。やるべき仕事は効率的にきちんとこなす。頂いている給与からすれば、大きな不備は無さそうだ。一方で、フレックスタイム制ということもあり、ほとんど残業しない。おそらく10時間/月程度。月間で所定労働時間が定められているのだが、基本は月初で時間を稼いで、月末に定時前のまだ日が出ている時間にさっさと帰ろうという気持ちではいる。そして、資格試験に取り組むわけでもなく、仕事を積極的に取りに行くわけでもなく、やる気がないわけではないが野心はない。トータルして言うと、上司や上層部から「優秀なヤツだ」と思われることは全く無いが、チームの中では特に打率が悪いわけではなく必要ならバントや犠牲フライも厭わないのでラインナップには入れているところか。

自由な働き方でそこそこの収入を得て、木更津ベースを拠点に自分がしたかった生活をする。
例えば、船舶免許があるので、プレジャーボートでクルージングをする。この前は妻と横浜の川に行ってきた。あくまで春に向けてのお花見の下見だが。

また、写真は残念ながら無いが、先日は会社等の女性陣5人+例の副会長を読んで、ホームパーティーを行った。
皆様には遠い中、わざわざ高速バスや電車で木更津ベースにお越し頂き、家で妻の料理と木更津で有名なケーキ屋さんのケーキをお楽しみ頂いた。新築案内&アウトレット観光も兼ねて。で、帰りは一部の方には横浜までお送りする中で、横浜のベイブリッジやみなとみらいを中心とした夜景をお楽しみ頂き、なかなか面白い週末だった。

「働き方改革」関連で言えば、平日は家事や録画した番組を見ることで忙殺されがちだが、近くをドライブしたり空いているアウトレットを散歩したりして、我ながら素敵なライフスタイルになっているのではないかな、と思う。そもそも、通勤途上で、帰りのバスで毎日レインボーブリッジ通ってお台場の観覧車見て、羽田空港に降り立つ飛行機を見て、アクアラインから遠くの方に見える夜景を楽しんでいるのだから、それだけでも十分だ。満員電車で知らないオッサンの顔を間近にする生活から解放されただけでも大満足だ。

でも、この文章で言いたいのは自慢じゃない。そんなものには興味がない。
伝えたいのは、俺は出世や会社での評価を諦めたからこそ、今の生活が手に入ったってこと。昇格のペースが遅くなったり、査定が悪くなってボーナス額に影響が出ることは、もちろん痛いしイヤだけど「しょうがない」と割り切ったからこそ、自由に振る舞うことができている。妻にもハッキリ伝えた。「俺は昇格だの何だのを狙ってバリバリ働くようなことはしないし、それに伴う犠牲はある。どうやら今回の査定も悪いらしい。だけど、最低限の生活は約束するから、俺の生き方を許してほしい。」と。それに対し妻は、「もし私がバリバリ働いて出世するような男を望んでいるなら、そもそもあんたなんかと結婚してないから大丈夫!」と笑って応えてくれた。我ながら、素敵な人と結婚したと思う。そして、妻自身も一生懸命働いて、俺との生活を支えてくれている。頭が上がらない。。。

皆様全てにこのような生き方を薦めようとは思わないし、正しいとも思わない。
だけど、俺から見ると、皆こだわりが無いフリしながら、執着しているように感じるんだよね。カネにこだわらないフリして、会社での査定に執着したり。出世にこだわらないフリして、周りからの評判に執着したり。

逆だよ、本来あるべき姿は。カネの使い方にとことんこだわって、実際に入ってくる金額には執着しない。自由な働き方を維持するために周囲とのコミュニケーションを綿密にとるようとことんこだわって、出世だとか上司の評価だとかに執着しない。俺はその方がカッコイイと思う。ウザいくらいとことん何かにこだわって、その後の副産物がどう作用しようが執着しない。自分の生き方の軸があれば、自分に本当に必要なモノは何であって、そうでないモノはどれなのか見えてくる。

執着したくないから、こだわるんだ。

病気になったって、会社は責任とってくれないよ。
婚期逃したって、会社はいい人見つけてくれないよ。
定年後に家の中で居場所が無かったとしても、会社は面倒みてくれないよ。
全部、自己責任なんだ。自分の人生で受ける不利益を、会社が何とかしてくれるわけじゃない。
だからこそ、自分がどうありたいかをきちんと定め、覚悟をもってそれに向けて行動していくことが大事なんじゃないかと思うわけ。

それが、DavyStyle。

ハウスメーカー?工務店?いいえ、コンペです。

木更津ベース情報を小出しに公開。
今日は「住まい作りのパートナー」の話を書こうと思う。
(批判や悪口、各種エピソードの類は後回しにして、先に概略だけ)

一戸建てが欲しいと考えた時、いくつか選択肢がある。

第一関門:「建売」か「注文住宅」か

建売は、既に建築された一戸建ての家を土地とセットで買う方法。分譲地に多い。メリットは既にある建物をじっくり吟味でき、手間が少ない点。マンションを買う感覚に近い。俺の場合も、初期段階で分譲地の建売物件を見に行ったが、せっかくの自分の住まいなのに「決められた」建物を買う感覚に最後まで違和感を覚え、そもそも建売はスペックが注文住宅に比べ劣るケースが多いことから、当案は却下した。
注文住宅は、自分で土地を探し、その土地にあった家を一からデザインし建てる手法。正確に言えば、一戸建ての場合は、家を「買う」とは言わず、家を「建てる」。手間がかかるが、せっかく自分のものにするのであればこの手法をとりたいと最初から思っていた。
※ 建築条件付土地での注文住宅は、建売の方に分類した方が良いと考える。

第二関門:「ハウスメーカー」か「工務店」か「建築家」か。

ここからが本題。注文住宅を建てようとする場合、どこにお願いするか。
普通は、住宅展示場のような所に行き、「●●ハウス」「●●住宅」のような所が出しているモデルハウスを見てイメージを掴み、値段も含め相性が良かった所にお願いするというのが一般的だ。当然、俺もそれをやった。ただ、その前に「SUUMOカウンター」に行って相談をするというプロセスを噛ませてはいるが。SUUMOカウンターは、多くの住宅メーカーから顧客の意向に沿った会社をいくつか紹介するというスタイルだったので、当初は期待していた。自分の知らない会社が出てくるものと思われた。だが、期待外れ。誰もが知ってる有名大手メーカーしか紹介されなかった。結局、文字通り「無駄足」に終わった。
とはいえ、とりあえず住宅展示場に行ってみた。「住友林業」「住友不動産(戸建部門)」は見た。また、住宅展示場ではないものの、ローコスト住宅である「ヤマト住建」にも話を聞きに行った。その中では、アーバンタイプのデザインが気に入り、「住友不動産」が候補に残った。ハウスメーカーではここが候補となった。

続いて、工務店。一般的にハウスメーカーより安く家が建てられるとされ、現場との距離が近いこともあり性能を求めるなら悪くない選択肢とされる。実際、千葉の工務店の中で、断熱性能に特化した所を複数見つけ、ブックマークしていた。だが、保証制度に不安があることや、出来上がりのイメージがつかなかったこと等から、優先順位を下げた。

建築家。デザインの良さを前面に出すところばかりで、性能が二の次三の次にされている印象を受けた。その中でも、地元で断熱にこだわっている建築家を見つけ、直接訪問した。こだわりは感じられたし、性能も良さそうだったが、何にせよ、値段が高い。交渉にも応じてもらえなさそうで、諦めた。

家づくりは暗礁に乗り上げた。このまま、妥協するしかないのか・・・。

「そうだ、コンペをしよう」

昔友人に紹介され見ていたあるドラマを思い出した。「結婚できない男」。
阿部寛演じる建築家の主人公が不器用ながらも真っ直ぐ生きていく興味深いストーリーだが、ドラマの中で高島礼子が演じているのが、建築家をコンペして紹介する職業だったのだ。そういうサービスが無いか、調べてみた。

そこで出会ったのが、このサイトだ。
https://sumika.me/

要望を掲示板に書き投稿すると、登録している建築家が応募してくるというスタイルだ。
加えて、当サイトを通じてプロジェクトを依頼すると、無料で地盤保証等がついてくるという安心特典つき。これなら、大手ハウスメーカーに依頼したような安心感が得られる。藁にもすがる思いで、このサイトに要望を書き込んだ。

結果的に、4社からの応募があり、順番にメッセージのやり取りや直接出向いての面談を行った。
前述の「住友不動産」と迷っていたものの、彼らが出してきたプランに愕然とさせられ(・・・というか、俺がExcelでまとめて出した要望書、全く読んでねーのかよ!と思うことが多く)、そんな中で応募してきた1社が映像付の素晴らしいプランを提示してきたため、俺は彼らに握手の手を差し出した。

こうして、木更津ベースプロジェクトが走り出した。

木更津ベース、完成!

また1つ、夢の欠片を拾い上げて、壮大なキャンバスにそっと置く。
もちろん平坦な道ではなかったが、まさかこの景色に辿り着けるとも思わず。それでも、純粋な少年のごとく、夢を口にし続けて周囲に笑われながらも、気付いた時には周囲をあっと驚かせる人生。まさに「絶望からのレジスタンス」を、学生時代の頃のような激しさは伴っていないものの、静かに成し遂げる大人のやり方で実現したことについては素直に嬉しく思う。「木更津ベースプロジェクト」ここに完成だ!!

このサイトを見ている人で当時のことを記憶している人は少ないだろう。
2011.3.11、東日本大震災後、俺はそれまでの上昇志向を捨て、生活の充実に向けて人生の路線を変更した。あの年、「世田谷ベース」にハマり、自分のベースを持ちたくなった。都会のブランド志向とは対極の、広々と余裕をもった生活。誰かのものさしで測られるものではなく、自分自身に刻み込まれたものさしで判断し、「これがいいんだ!」と胸を張って言える何かをセレクトして生きる道。それを探すプロジェクトが「ベースプロジェクト」だった。

最初に正式な形でお話ししたのが、2011.10.17配信のPodcast。まだ二十歳の頃であり、世間知らずで恥ずかしいものであるが、「当時から言い続けていた」証拠になるものなので、一部抜粋で載せておこう。

投稿日: 2011年11月3日 投稿者: Davy Fujinami
BASEへのこだわり

投稿日: 2011年11月10日 投稿者: Davy Fujinami
木更津ベースプロジェクト vol.1

投稿日: 2012年7月9日 投稿者: Davy Fujinami
木更津ベースから湾岸ベースへ

あれから6年が経った。当時想像していたよりはるかに素晴らしいスペックで、「木更津ベース」が完成した。

詳細な住所は明かせないが、木更津金田にある三井アウトレットパークの近くに、一戸建てを建てた。
駐車場、バイク置場、天然芝の庭付の家。そこから東京駅近くの高層ビルにあるオフィスまで、高速バスで通勤している。満員電車知らずの、リクライニング付クロスシートでの通勤は快適だ。木更津金田バスターミナルから東京駅前まで乗車時間は実質約45分。朝は二度寝の続きをして、目が覚めたら東京駅のグランルーフが見える。帰りはタブレットで相棒を1話見て、エンドロールが流れる頃には観覧車が眩しく光る街に到着。これ以上の快適な通勤は無い。

こちらでの生活の相棒も手に入れた。前から欲しかったスバルの新型インプレッサだ。

2000ccのエンジンは高速を走る時もイヤなエンジン音がせず、アイサイトはドライブの疲れを軽減させてくれる。後部座席も余裕があり、この車にして本当に良かったと思っている。

リビングには、シルクのような触り心地の竹繊維の絨毯に、カスタムメイドの総革張りのソファー。後ろには広々とした畳スペースも控えており、和洋どちらのライフスタイルも享受できる。俺の場合は畳の上にいることが多いのであるが。

欲しいものはだいたい手に入れた。あとは自分の遺伝子を受け継ぐ後継者だけだろうか(笑)

・・・とはいえ、ちょっと待て。Davyはそんなに金持ちだったのか?
奥さんが金持ちの家出身で玉の輿に乗ったとか?それとも宝くじでも当たった?
Davyの実家が金持ちなのか?遺産相続か?
もしくは、会社の統合により給料が倍増した??

残念ながら、どれも違う。相変わらず、カネは無い。
全ての支出を某家計簿管理アプリで1円単位で管理し、毎月Excelで集計して家族会議を開かなければならないくらい、カネには困っている。
もちろん、ブログで自分の生活ぶりを自慢げに書くくらいだから、トリックがあるに決まっている。

俺はこのサイトを通じて、昔から一貫していること。
先天的なものや努力しても誰も得られないものは、絶対に自慢しないし、自慢にも思わない。親から譲り受けたものや自分の立場みたいなものを鼻にかけてひけらかすようなヤツは最低だ。
そうではなく、何かトリックを使ったり、やり方さえマスターすれば誰でも手に入るものについては、その方法のレクチャーとともに自慢する。「こっちの水は甘いぞ」と、このサイトを見てくれる人にノウハウのおすそ分けをしたいのだ。友達の数が決して多くない自分にとって、自分の味方をしてくれる人には最大限貢献したい。それが俺の生き様だ。

では、凡人の家に生まれ、普通のサラリーマンをしている男が、どうやって「木更津ベース」を手に入れたのか。
次回以降、そんな話をするとしよう。

このプロジェクトに関わってくれた全ての人に、愛と感謝を込めて。
ここまで来たのは、私の力ではなく、私にノウハウと力を与えてくれた皆様のおかげです。

福来たる雨の上棟日

木更津へ移住する決断をしてから、ほとんど当サイトでは公開してこなかったベースプロジェクト。
最新状況を公開して良いと妻のお許しが出たので、2017/4/11の出来事を記載する。

現況はこんな感じだ。
DSCN1154 - コピー

雨の中、無事、上棟いたしました!

キャプチャ
キャプチャ1

この日は建築吉日にあたる日であり、六曜でも「大安」。
なおかつ、最近ではなかなか無かった「大雨」がこの日だけピンポイントで訪れた。その前後の日は春らしい穏やかな晴れなのに。
上棟の雨は縁起が良いらしく、「降り込み」と言って、吉日の場合だと「福が降り込む」「良縁を招く」と言った意味があるらしい。
もちろん、大雨かつ冬のような寒さでの作業ということで大工さんには厳しいシチュエーションであり、我々も全身ずぶ濡れになったが、ある意味「最強」の日に上棟を迎えることができて、本当に良かったと思っている。設計・監理を担当して下さっている建築士の方をはじめ、今回のプロジェクトに関わって下さっている全ての関係者に深く感謝したい。

「収入で男を選ぶ」最も賢い選び方

Yahooのトップページの下の方に「あなたへのおすすめ」記事が出てくるコーナーがある。女性向けの恋愛・結婚コラムが出てくることがあり興味本位で読むのだが、ほとんど既出のコンテンツで中身が浅すぎる。そして、自己矛盾。ある時は「ガツガツ系の男の人が魅力的」と書いてあり、ある時は「草食系男子の方が魅力的」と書いてある。全文読まなくてもインデックスさえ拾っていけば内容が大体わかる。そんな記事を読んで真に受ける女性がいるのかいないのかわからないが、アンチテーゼとして本気で分析する恋愛・結婚コラムを書いてみようと思った。

「男はカネ」そこまで露骨な表現でなくとも、同年代(20代半ば~30代前半)の女性からは特によく聞かれる言葉だ。できる限り多くの収入がある男性が魅力的だというのは不思議なことではなく、我々男性側にとっても「愛」「優しさ」「性的魅力」といったファジーな建前でごまかされるよりは、目指すべき指標があるというのはわかりやすい話だ。だが、女性陣の話を聞いてみると、おそらく彼女たちが求めているのは額面収入だけで測れるものではないにも関わらず、「年収」だけで見てしまっているような気がする。そこで、究極の「収入で男を選ぶ」最も賢い選び方を伝授したいと思う。

①世間を知る

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https://doda.jp/guide/heikin/age/
「転職サービスDODA」による、男性の年齢別年収を基にデータを算出してみた。
同サイトに登録している「正社員」のホワイトカラー系職種のデータのようである。
http://heikinnenshu.jp/tokushu/tedori.html
こちらには、年収別の手取金額が示されている。扶養や各種控除適用前なので個人差はあるが、大まかな目安として考えていただきたい。これもだまされやすいところだが、年収○○円というのは、あくまで税引前の額面年収であって、実際に使える金額は税金や社会保険控除後の手取り金額なので、実質的な議論をしたければ手取り金額に注目する必要がある。
上記データを基に、表を作成した。額面年収(以下、「年収」)が500万円、700万円、1000万円の人の手取り年収(以下、「手取」)が、各年齢の平均年収よりどれだけ多いか(少ないか)を示している。乖離率(平均より○%かけ離れた数値か)を算出している。よく「年収○○○万円以上ないとダメ」という強気の女性(自分では謙虚だと思っているケースが多い)がいるが、世間の平均はこのくらいのものだと認識していただきたい。加えて、こちらは転職サイトに登録するようなホワイトカラー系の職種を対象としているため、現場作業等ブルーカラー系を含めた全体の平均はこれより更に低いと考えて頂いた方が良いだろう。

②「年齢」を考慮

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では、手取のみ見れば良いのか、と言えばそういう訳ではない。それだけでは、「金の卵」を見逃す可能性がある。日本はまだまだ年功序列的な給与テーブルとなっているため、若い時の年収は低く、年齢が上がるにつれ増えていく。年収金額にばかり気をとられていると、年齢が上の人ばかりが対象となる。
しかしながら、若い人の方がメリットが大きい。同じ年収でも、「これから稼ぐ金額の総額」が多いからだ。つまり、女性側にとって見れば、生涯賃金の多くを自分のために費やせるということ。よって、同じ年収ならば、若い人を狙った方が賢いと思われる。
簡単な計算をお見せしよう。(定年:60歳、定年まで毎年年収が2%ずつ増加として計算)
X:35歳、年収700万円 生涯賃金残額:2億3,570万円
Y:27歳、年収500万円 生涯賃金残額:2億4,017万円
投資の話の時にも書いたが時間は資産だ。このように年収が200万円違う男の人でも、若い人を選べば、自分(女性)と一緒にいる期間の間に稼ぐ金額は多いというわけだ。
そういった観点から、傾斜配点をつけてポイントを出したのが上表だ。このポイントが高ければ高いほど魅力的である。先の例でも、年収700万円35歳のXはCランクだが、年収500万でも27歳のYはBランクとなっている。「年齢が若い割には、たくさん稼いでいる」人が良いと結論づけられる。

③最も大事な指標は「時給

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近頃は「働き方改革」が話題となっているが、残業時間が多いと様々な局面で弊害がある。
・時間に余裕がなくなる
・家事ができない
・気持ちにゆとりがなくなる
・睡眠不足
・自己研鑽ができない
・文化的水準が低くなる 等
女性にとっては、よく働いてよく稼ぐ男性は魅力的かもしれないが、あまりに残業時間が多いと自分と過ごす時間が取れなかったり、余裕が無い対応をされたり、得することはないだろう。

そして、何より、年収が高くとも残業時間の多い労働者は「時給」(その人の労働価値)は低い。
上表を見てみよう。
A:年収500万円、残業一切なし
B:年収1,000万円、残業月80時間(過労死ライン)
2人の時給の手取額を比べてみると、もちろんBの方が高いわけだが、その差はたったの「481円」。額面年収ベースでは2倍の開きがあるが、手取時給に換算すると、こんなものだ。

その時給481円を、高いと見るか、安いと見るか。
月間の残業時間が80時間というのは、1日あたりに直すと4時間。仮に定時が18時の企業なら、退社時間は毎日22時。ここから、通勤時間1時間掛けて家に帰ったら23時。子供は寝ている。家事もほとんどできない。妻と話す時間もロクに無い。そのような生活で果たして幸せだろうか。
家事を時給換算するのはなかなか難しいが、例えば下記の家事代行サービス企業では、労働者を時給1,450円で雇っているらしい。
https://casy.co.jp/staff_entry#merit
(企業利益分を排除するため、あえて従業員の時給を採用した)
時給481円を稼ぐために、時給1,450円の仕事を他人に任せるか。
このように考えると、残業時間が少なく自ら家事をする男の人の方が、相対的に得だと言えるだろう。額面年収が高くとも、残業時間(サービス残業、接待等含む)が多い男の人は、私が女性だったら敬遠したい対象である。

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参考までに、同じ1,000万円稼ぐにしても、夫のみが残業月80時間で稼ぐよりも、夫婦2人で500万円(先程と条件を揃えるために残業時間各40時間とする)稼ぐ方が時給は遥かに良い。

ちなみに、私は「年収○○○万円以上の男じゃないとダメ」と言う女性を少しばかり軽蔑している。
それは、金よりもっと大事なものがあるという意味ももちろんあるが、木を見て森を見ずというか、分析があまりにも甘すぎるからである。

仮に私が29歳女性で「30歳までに結婚したい!」と思ったら、「①残業があまり無い」「②転勤が無い」「③年収500万円以上の20代」を選ぶだろう。おそらくそのあたりのガツガツしていない男性は、「最も美味しいポジション」を知っていると思われるから。

※当記事はあくまで一定の条件に基づくシミュレーション・分析およびその考察であり、特定人物を批評あるいは特定の価値観を推奨するものではありません。

「適齢期」を検証してみる

「あんたもいい歳だから、そろそろ○○しなさい」
そう言われると反発したくなるだろう。ただ、そのセリフには「みんな(周囲)がそうだから」という理由で言われるだけであり、客観的な根拠が含まれているだろうか疑問である。

私も24歳で結婚を決めた(入籍日は25歳)が、東京にいると「早くない!?」「なんで!?」と驚かれることは少なくない。だが、地元に戻ってみると、高校の友人は多少の時期の前後はあるが結婚に向けての話を進めており、中学以前の同級生に至っては子供がいることも珍しくない。一方、勤務先に目を向けてみると、30代後半や40近くなって結婚しようとしている人も一定数おり、一体「適齢期」とは何なのか、よくわからなくなってきた。

そこで、今回は周囲の環境や感情によるバイアス等を抜きに、客観的な根拠を持って「適齢期」が本当は何歳なのか、出産(子の誕生)や住宅購入を含め検証したいと思う。
なお、予め断っておくが、本記事では人生観や特定人物の生き様について論評するものではなく、あくまで「何歳くらいまでにそれを行えば金銭的に得なのか」ということを解明する目的で記載するものである。(もちろん我が家においても必ずしも記載のような人生を送れているわけではない)

また、前提条件として、主人公は男性であり、主に主人公の収入によって生計を立てているというもので記載する。

(クリックで拡大)
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【1】出産(子の誕生)
昨今の情勢から言って、子供の大学卒業までが「養育期間」である。つまり、約22歳まで教育費の支出が発生する。今や「役職定年」という言葉は死語であろうが、給料上昇カーブとしては、55歳を過ぎると下落傾向にある企業が多いだろう。したがって、自分が55歳の時までに子供が22歳である必要がある。
 これらを勘案すると、子供の誕生は遅くとも33歳、妻が妊娠する時期が32歳までであればベストである。母体保護の観点から、第一子はそれ以前であればさらに望ましいだろう。複数の子供を予定している場合には、先程の理屈から言えば、誕生は38歳、妊娠は37歳まで。
よって、出産(妊娠)適齢期は、~32歳(第一子)~37歳(末子)という結論に至る。

【2】家の購入
 多くの人が利用している住宅ローン「フラット35」はタイトル通り、35年掛けて返済することとなる。定年退職時(60歳とする)までに完済するように借りるには、25歳から返済を開始する、つまり25歳に住宅を購入することがベスト。しかしながら、25歳といえば、大卒だと社会人3年目。頭金が貯まっていないケースもある。そこで、返済期間を30年に短縮して考えると、30歳から返済を開始するようになれば良い。返済期間をさらに短くすると月々の返済が厳しくなるケースがある。
 よって、住宅購入適齢期は25歳~30歳。家の建築や物件探しの期間を1年間かかるものとすると、24歳~29歳には住宅購入に向けてのアクションを開始しなければならない。

【3】結婚・結婚に伴う交際
 上記を参考にして、逆算してみる。
 妻が妊娠する時期が32歳となれば、それ以前である必要がある。とはいえ、結婚してすぐに妊娠というわけにもいかず、親族への挨拶・役所や金融機関への手続き・職場も含めた周囲の環境への慣れ、何よりも結婚生活の安定までの期間等を勘案すると、妊娠までに3年程度の期間は必要である。すると、結婚(入籍)は29歳までに済ませる必要がある。
 先程の住宅購入に向けてのアクションのことを考えると、結婚してから2人で新居を考えるケースが多いと考えられるため、29歳というのは最終リミットである。29歳での結婚で、結婚と同時に住宅購入するようなイメージだ。
 そこから、相手と出会い交際する時期を逆算してみる。自分や相手の両親への挨拶、結婚に向けての環境整備、何よりも相手と結婚すると意志を固めることができる期間を考えると、出会ってから入籍日までは2年程度の期間は持ちたいところ。もし相手がいなければ探すところからスタートさせる必要があるため、入籍日の少なくとも3年前からは動き始めなくてはならない。
 よって、交際相手を探し始めるのは遅くとも26歳までにする必要があり、27歳までに交際をスタートさせる必要がある。そして、結婚(入籍日)を29歳までに済ませるべきという結論に至る。

【まとめ;期限】
26歳:交際相手検索開始
27歳:交際開始
29歳:結婚、住宅購入決定
30歳:住宅購入(入居)
32歳:第一子妊娠
33歳:第一子誕生
37歳:末子妊娠
38歳:末子誕生
55歳:第一子大学卒業
60歳:定年、住宅ローン完済、末子大学卒業

以上が、金銭的な面だけを考慮した「適齢期(タイムリミット)」の結果である。
もちろん、これ通りに行う人生が素晴らしいとは言い切れず、個々の事情に応じて変動があるものではあるが、論理的に導き出した1つの目安ということでご理解頂ければ幸いである。