俺スタイル

十七歳の地図に表せなかった2倍年齢の地図

人は”まだ得られていないもの”より、"置き去りにした欲望"に執着を示すのかもしれない。満たされなかった学生時代。青春を謳歌しようと必死に駆けずり回ったけれど、様々な素敵なものを手に入れた一方で、一番欲しかった青春を手に入れられずに大人になっ...
フィクション

ふたつの帰り道

子どもの頃は「夢を持て、夢は叶えるものだ。あきらめたらいけない。」と叩き込まれてきた。だが、大人になったら、夢は夢のまま終わらせなければならない瞬間がある。夢を、幻想的な空間を追い続けることで、誰かを傷つけ、誰かを苦しめ、築き上げてきたもの...
フィクション

1話完結のマーメイド・ストーリー

"優れたビジネスマン"のフリをした怠惰な日常を横切るかのように、夜明け前の眠りから覚めた芸術家が帰ってきた。ロジックの鎧に身を纏った暮らしの中で、だんだんスピードを上げ疾走感を感じながら生きていた。だが、鎧はあくまでも鎧。豆腐メンタルを覆い...
俺スタイル

リリースできないマーメイド・ストーリー

前回の投稿から1年以上経過した。その間、全くサイトに触れていなかったわけではない。何度も臆病な主人公に旅に出てもらうつもりだった。X上での行き違いから少しほとぼりを冷ましてから・・・という思惑はなかったわけではないが、下書きには書きかけては...
雑談

トリプルスリー

今年は心の動きがあるイベントが多かったことからフィクション系の記事が多かったが、久しぶりにリアルな話を。以前ならTwitterに書きたいところであったが、Xになってから非公式アプリが全く使えなくなったことや、昨今はSNSに書いたことを必要以...
俺スタイル

みにくいアヒルの子の呪縛

皆さんは、子どもの頃読んだであろう「みにくいアヒルの子」の話を覚えているだろうか。思えば、自分も生まれた時から「みにくいアヒルの子」だった気がする。俺自身が白鳥だったかどうかはさておき。なんとなく、どこにいても「お呼びじゃない」感が。仲間内...
フィクション

まどろみの中のサンセット

夢中とは心地良い霧の中を漂っていられる状態のことだ。立ち込めているミストによって視界がさえぎられ、自分の目の前にあるもの以外全く見えなくなっている。まどろみの中さまよい続けている自分がどんな風に見られているのか、有利な立ち位置にいるのか不利...
フィクション

第二の男

「第三の男」(英題:The-loser)を書き上げてから11年。当時抱えていた憂鬱さは形を変えながら抱き続けてきた。もちろん、形式上はloserでなくなったかもしれない。ただ、この男が青空の下で陽気になっている姿は全く似合わず、どこかネオン...
俺スタイル

プレー器用、生き方不器用

中学生の頃見たスポーツ雑誌に、プレー(この場合はスポーツのプレースタイルだろう)の軸と生き方の軸とで器用ー不器用のマトリクス表が書かれていた。自分はどちらだろう?と自問自答してきた人生だが、だんだん自分で自分のことがわかってきた気がする。そ...
俺スタイル

なりたい自分に、なろう。

こんなに気持ちよく記事が書けたのは何年振りだろうか。それも小説風のフィクションの形で。ここ数年「書きたい」と思ってもなかなか筆が最後まで進まず苦しんでいたが、今朝は夢の中から「お告げ」があり、寝ている場合ではなくなった。ブラインドの隙間から...