「高速バス通勤」って、実際どうなの?


木更津ベースの上棟日から1年が経過した。住み始めてからは、約7ヶ月。
職場が変わらず住居だけが移ったので、相変わらず東京駅前のオフィスまで毎日通勤している。ベースプロジェクトの際に説明したが、最寄のバスターミナルから毎日高速バスでの通勤となる。よく「(新居の)最寄駅ってどこですか?」と質問されるが、あまり最寄駅という概念を意識したことがない。強いて言うなら、JR内房線の巌根駅か袖ケ浦駅となるが、いずれも徒歩30分を超えるため、「最寄駅」と呼ぶのがふさわしいのかどうか。全くと言っていいほど、電車を使わない生活となった。
高速バスのバスターミナルまでは、徒歩で言うと15分くらいだろうか。それでも、ターミナル横に駐車場があるので車を使うことが多い。こちらは、駐車場料金が安い(24時間300~500円)ので、必然的に車移動が多くなる。

私、あるいは妻の周囲で我々の通勤方法について興味を持つ方々が増えたことから、ここで一度説明しておこう。

Q1. 所要時間は?どんなルートで来るの?

A1. 上の地図の通りであることが多い。所要時間は時刻表表記で40分。早ければ35分。少し遅めの帰宅の場合は道路が空いているので、このくらいの時間であることが多い。朝の通勤時間帯だと45~50分。湾岸線の大井料金所(もうすぐ撤去予定)と、京橋ICを出る所で詰まることが多いので、少し遅延する。首都高湾岸線で多少規模の大きい渋滞が発生する時もあるが、それに関しては後述する。
ルートとしては、バスターミナルを出た後、すぐにアクアラインに乗り、左右の窓から海を見ながら走る。海ほたるまで来ると、今度は海底トンネルの中を走る。川崎浮島JCTで東京方面に進路を定め、羽田空港のど真ん中を突っ切る。東京港トンネルを過ぎると、そこはお台場。フジテレビの鉄球(?)が見えたと思ったら、次はレインボーブリッジ。東京湾岸の高層マンションを横目に、昔は渋滞の名所だった浜崎橋JCTまで来ると、高速道路走行はあと少し。川に沿って無理矢理作ったため狭い&カーブの連続である首都高都心環状線となる。汐留、銀座を過ぎ、京橋ICから一般道へ。5分程度すると、東京駅八重洲口前に到着する。朝から、海も空港も都会の景色も満喫できるという、非常に贅沢なルートだ。とはいえ、ほとんど寝ているのだが(笑)

Q2. 渋滞で遅れたりしない?
A2. 朝に関しては、多少渋滞する。上述の通り、湾岸線大井料金所で本線を走っている車が一斉に減速するため、ここで渋滞が起きる。とはいえ、最後尾が良い時で東海JCT、たいていは空港中央ICに差し掛かるかどうかの程度。ここで5分程度ロスとなる。湾岸環八IC付近まで最後尾が伸びている大渋滞時は、迂回ルートを走行する。湾岸環八ICで一般道に出て、羽田空港国際線ターミナルの方に進み、首都高1号羽田線の方から向かう。迂回ルートだと約5分のロス。鉄道と違って、ある程度は自由にルートを変えられるため、渋滞を避けて走行してくれる。本部で道路状況を監視しており、無線で運転士に指示が行き、ルートを選択しているようだ。よって、渋滞がどうしてもひどくて会社に遅れるという事態になったことは、ここ半年で片手で数えるくらいだろうか。総武線で通勤していた時の方が多かった気がする。

Q3. 本数はどれくらいあるの?終バスが早いんじゃない?
A3. 時刻表は以下の通り。
【木更津金田BT発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160743.pdf
【東京駅発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160828.pdf
朝7時台に限ってみれば、18本/時。3~4分に1本という計算だ。帰りは、18時19時台は10本/時。6分に1本の計算だ。平日昼間はかなり少ないが、通勤時間帯に限っていれば、苦労することなく都会の感覚で使える水準である。
終バスは23:45。東京駅発の各電車と比べると、少しだけ早いというくらいか。とはいえ、十分な水準である。ただし、この最終便は「アクアスター号」といって、倍額(定期券利用者は定期券提示+通常料金の支払い)となるため、実質の終バスは23:15となる。そう考えると少し早いかもしれない。(それを理由に飲み会の二次会や深夜残業を断る口実にはなりそうだが)

Q4. 座れるの?積み残しとかない?
A4. 座れるかどうか、に関しては、「必ず座れる」。というより、法律上、座れなければ乗車してはならない。もちろん、正座席が埋まった場合は補助席を利用することになるが、座れることは座れる。
朝の木更津金田での乗車に関しては、全て東京駅を通るものとなるため、「来たものに乗る」という感覚だ。本数が多いので、補助席利用を嫌って次の便を待つこともあるが、満員で乗れないということはよほど発車間際に来なければ(木更津便とか)便にもよるがあまり無いという印象だ。(電車通勤で駆け込み乗車がクセになっている人は、「それは無理」と認識した方がいい)
帰りに関しては、「行き先(便)による」ということになる。というのも、東京駅から木更津金田を経由する便は大きく分けて4系統(「君津」「木更津」「鴨川」「勝浦」)あるので、系統別に行列に並ぶことになる。行き先によって特徴があるので、あらかじめ時刻表を確認し、どの列に並ぶか決めてから乗ることになる。
「君津便」:最も本数は多いが、利用者がとても多いので、君津便が少ない時間帯は大行列で大きく積み残しが発生する。一方で、5分毎等君津便が連続する状況では、比較的スムーズに乗車できる。時刻表が頭に入っていなければ、君津便の列に並んでいるのが無難。
「木更津便」:1時間に2本程度だが、それなりに利用者が多い。よほど列が長くなければ積み残しとなることはないが、満員に近い状態になりやすい。
「鴨川便」「勝浦便」:本数がとても少ない。また、外房に行く便なので、金田までの通勤ユーザー以外は、外房への観光客が多い。観光客が使う時間でなければ、比較的空いている。ただ、最近は金田ユーザーが狙ってくるので、以前ほどは空かなくなった気がする。

Q5. 乗り心地はどうなの?
A5. 観光バスタイプの車両であるため、2×2列で、リクライニングシートとなる。

シートは近郊型電車のものと比べると柔らかめで、足元も特段狭いわけではない。ただし、スーツケースや大きな荷物を置くスペースは無いので、そういったものがある場合は乗客が自ら、車体下部のトランクにしまうこととなる。逆に言えば、電車通勤と違って、そういうものがあっても問題ない。
座り心地の個人的評価としては、首都圏近郊を走るJRのグリーン車(写真は総武快速線)や最近流行りの通勤ライナー(写真はTJライナー)よりはよっぽど座り心地が良い。(グリーン/ライナー料金を別で取っておいて高速バス以下かよ・・・と思ってしまうが)


車内設備は、運行バス会社によって違う。東京駅行は4社(主に3社)運行しているが、京成・鴨川日東便はトイレ付、京成便はUSBコンセント・Wifi付であることが多い(一部、日東便もトイレがあるかもしれないが)。ちなみに、上述の「鴨川便」「勝浦便」は必ずトイレ付車両である。

Q6. 悪天候時はどうするの?
A6. 強風その他の理由でアクアラインが通行止めになることは少なくない。台風接近時はもちろん、豪雨、降雪による凍結等、これまでも何回か通行止めになることがあった。その場合、アクアライン経由の高速バスは。原則、運休となる。ただし、東京駅便に関しては運休せず、迂回ルートで運航する。海を渡らず陸づたいに行くということから、この迂回は「陸回り(おかまわり)」と呼ばれる。ルートは渋滞見込やアクアライン再開の見通し等によってバラバラだが、このようなルートのこともある。

所要時間は、大きな渋滞が無ければ約80分。普段の所要時間の約2倍だ。だが、東京駅あるいは木更津金田発車時点で事前にわかっていることなので、出勤時はあらかじめ遅刻メールを打って、乗車したらゆっくり寝るだけだ。所要時間は大きく変わるが、一旦乗車してしまえば、運転士が適切なルートを選択し確実に目的地まで連れて行ってくれるから、こちらが悩むことはない。トイレ無しの日東便に乗る場合は事前にトイレを済ませておく、それ以外には事前にペットボトル飲料と周囲の迷惑にならない程度の軽食を買っておくくらいができることだろうか。
悪天候時は、電車に関しても同時に運転見合わせになることが多いため(特に海沿いを走る京葉線・内房線は)、おとなしくバスに乗った方があれこれ悩まなくていい。

ただし、この半年間で1回だけバスが運休し、電車で行くことがあった。降雪により、アクアラインのみならず首都高まで全面的に通行止めとなった時だ。
その時は、路線バスで「最寄駅」まで出て、電車で向かった。諸事情も重なり、この時は会社に到着したのが11時前。散々な冒険だった。
とはいえ、レアイベントなので、あまり気にすることはないだろう。

Q7. 体調不良の時のバス通勤はどうなの?
A7. これは妻に言われてプラスするQ&Aだ。シートベルトをしなければならないことから、妊婦は厳しい気がする。(とはいえ、そんなにお腹が大きい状態で出社できるのか、という疑問もあるが)
あと、私が体験した所では、吐き気や高熱を伴う場合。これは電車以上に厳しいかもしれない。ゆっくり寝られるのであれば楽だが、寝られない場合は喉が渇いても降りられないということから、必ず飲み物を持って乗車すべきだと感じた。

Q8. バスターミナル付近の駐車場は空きがあるの?
A8. よほどバスターミナル近くに住んでいない限りは、自転車・バイク・クルマで行くことになるだろう。このうち、自転車・バイクに関しては無料で停めることができ、スペースもそれなりにある。クルマの場合は、付近に大きな市営駐車場があり、ここは定期利用も1日利用も可能だ(指定区分等は無いので、どこでも停められる)。定期利用をするには、定期券を買う必要があるが、これを購入するのはなかなか難しい。売る数が決まっているらしく、空き枠が出るまで順番待ちとなる。私の場合も4ヶ月待ちだった。駐車場スペースに関しては満車となることは朝時点では無い。昼に差し掛かるにつれ混んでくるが、市営駐車場は1日利用料が高いので(定期は安いが)、満車にはなりにくい。一方、周辺にある民間のコインパーキングは、市営より安いので昼近くになると満車になる。定期券が手に入るまで利用していたコインパーキングはクレジットカード決済もできることから大人気で、一度昼くらいの出社をしようとした時は満車で停められなかった。

Q9. バスの中での過ごし方は?
A9. 睡眠、読書、タブレットやスマホでの動画視聴の人が多い。基本的に通勤客ばかりなので静か(いびき、くしゃみ、せき等除く)である。ただし、鴨川便や勝浦便は高齢者を中心とした観光客団体に出くわすこともあるので、その場合はワイワイガヤガヤ。基本的に、通勤時間帯のピークを外した時間帯はワイワイガヤガヤ系と思った方がいいかも。
ちなみに、私の場合は、朝は二度寝の続き(アイマスク装着)、帰りはタブレットでの動画視聴だ。

Q10. 電車通勤時代とどっちが良かった?
A10. 明らかに、高速バス通勤の方が楽。①座れる、②寝られる、③頻繁にドアの開け閉めが無いから寒い/暑いことはない、④車でバスターミナルまで行けるから、帰りにゆっくり買い物ができる、⑤満員電車に乗らなくて済むため痴漢冤罪リスクが減少、⑥トイレ付バスを選んで乗ることで途中で下痢等になっても問題ない、⑦景色がキレイなところを通るため気分爽快・・・。挙げればキリがない。デメリットは、駅ビルでの飲食や買い物みたいなことがないことくらいか。そういった楽しみ方は、帰りにアウトレットに寄れば良く、帰りに観覧車やジェットコースターに乗れるというのも都会には無い楽しみだ。

非常に長くなったが、「高速バス通勤」の実態はこんな感じだ。
満員電車が耐え難いという人は、職場の場所によっては検討するのも良いのではないだろうか。

※ 当記事の画像は、全てWikipediaから引用しております。


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