買い物にかける時間

木更津ベースに来てから、もうすぐ2年が経とうとしている。たまに誰かを呼んで周辺で遊んでいるのだが、これが楽しい。都会のオフィスで無理して使っている東京ことばから逃れ、田舎者丸出しの喋り方で普段言えないようなことを言う時間は、リアルな自分の中にDavyを取り込める至福の時だ。

先日はトマトが似合う笑顔が眩しい女性陣とトマト狩りに行ってきた。トマトは苦手なのだが(笑)
おそらく許可がおりないだろうから、トマトの写真で勘弁していただこう。
そのうちの1人は、木更津ベース訪問が初めてで、同い年ということもありなかなか新鮮な環境だったようで、彼女と話していて色々思い出したことがあるので、今日はそのことを書いておこう。

「買い物にかける時間」について、だ。

普段、みなさんは昼食で、例えば500円のコンビニ弁当を買う時、どれくらい時間をかけるだろうか。
食べたいものが決まっている時は店に入る前にどの商品にするか決まっていることもあるだろう。だが、毎日のことだ。なかなか食べたいものが決まらず商品棚の前をウロウロすることもあるだろう。
とはいえ、そこにかける時間は平均するとせいぜい2分程度ではないか。なぜなら、1時間という短い昼休みの貴重な時間を無駄にしたくないし、仮に選択を間違えたとしても、夕食までの時間に不満を抱えながら仕事をするだけだ。

これが50,000円の服を買う時はどうだろう?決して安い金額とは言えないし、人によっては家賃に近い金額かもしれない。見た目とかブランドとかで「欲しい!」と思うことはあっても、なかなか衝動買いするにはハードルが高い金額だ。リアルな店舗とネットの金額・バージョンを比較したり、似たような雰囲気でもう少し値段の安いものを吟味したり、そこそこ悩むだろう。とはいえ、結果的に気に入らなくなったり飽きてしまったりしても、次のシーズンが訪れるまでには稼いで取り戻せる金額だろう。となると、悩む時間はトータルでせいぜい200分(=3時間20分)程度なのかもしれない。

では、5,000,000円のクルマを買う時はどうだろう?庶民が乗る一般的な乗用車にしては結構高い部類だし、人によっては年収に近い金額かもしれない。もちろん、年収そのものを全てクルマ購入代にあてるわけにはいかず、1年程度で取り戻せる金額ではない。だから、購入する前には下調べしたり、何回も試乗したり、事前の情報収集をきちんとした上で納得した場合に限り初めて購入という決断に踏み切れる。とはいえ、一生に一度しか買えないようなものでもなく、10年もすれば次のクルマの購入を検討しているだろう。この場合の購入までの検討時間は、トータルで20,000分(13日と21時間20分)くらいだろうか。

ここまで書けばお気付きだろうが、購入に向けた検討時間はおおよそ価格に比例するものだ。逆に言うと、そのくらい時間をかけて検討するのが適正時間ともいえる。今日の昼食で買う500円のコンビニ弁当のために約2週間前から寝ずに絶えず検討するようなことはしないし、500万円のクルマを買うのに2分で決めることはよほどの金持ちでない限りありえない。

では、50,000,000円(5千万円)の住宅を購入するのに検討すべき時間はどれくらいだろうか。200,000分(138日と21時間20分)、つまり4ヶ月半以上。しかも、ここで言うのは「トータルで」の時間だから、4ヶ月半以上も寝ずにいたら死んでしまう。例えば1日平均3時間真剣に検討するとして、約1,111日(=約3年間)かかるというわけだ。1日平均2時間なら、約4年半。このくらい検討時間をかけて初めてまともな買い物ができるというものだ。

木更津ベース計画は、2011年から検討していた。そういう意味では2017年9月の完成までには約6年あったのだが、真剣な検討という意味ではトータルで1年半くらいということか。1日平均3時間の検討だったとしても、リサーチに半分の時間しか掛けられていない。だから、なんだかんだ言っても不満点は少なくないし、実を言うとセカンドハウス購入計画すら検討している。こちらは「ポツンと一軒家」に憧れてのものだが(笑)

こんな話をすると、「いや、家のことは時期を見て・・・」「そういう環境になってから・・・」と言われるのだが、実はそんな悠長なことは言っていられないのだ。
確かに、家族構成が固まらないと動けない部分も多分にあるのだが、少なくとも選択肢を揃えるというフェーズはどんな環境にあろうとできるはずだ。例えば、住設の各メーカーの特徴をおさえておくとか。自分の要望をリストにしてまとめておくとか。

ある部分では家づくりに「失敗」したから、あえて言います。十分な検討時間を確保してください。一生に一回の買い物は、後悔した時にはもう遅いのです。

老後2,000万円問題について

「95歳まで生きるには夫婦で年金収入以外に2000万円の蓄えが必要とする金融庁の報告書」に関する騒動、いわゆる老後2,000万円もんだいが昨今世間を騒がせている。出てきた数字自体、多くの人の不安や絶望感を煽るということがあるようだが、現実を直視せず報告書をなかったことにした政府の対応に批判が集まっている。そこで「年金100年安心」という2004年の年金改革のフレーズに結び付けて批判するのもセンスがないと思うが、報告書の内容に目を背ける対応もお粗末だ。

報告書に関しては、私も全ページ読ませてもらったが、きちんとした多くの人にとって参考になる良いものだと思っている。
特に、様々なデータを使った現状の解説や、この類の報告書では薄い内容になりがちな「解決策」に関しても明確に示されているので、金融に詳しくない人も一読する価値はあると思う。

私も批判したいことは山ほどあるが、20代の人間として現実から目を背けているわけにはいかない。また、過去の人間をいちいち問いただしている暇もない。我々世代は、未来に向かってどうしていくべきかを考えていかないといけない。

お金に関しては、下図のような3つのコアを軸に考える必要がある。

マネー関係の記事はこのサイトでもいくつか書いてきたので、暇な人は当サイトの別記事を読んでいただきたい。


このようにみると保険だけまだ書いていないというわけか。

①資産の成長(資産運用)
若いうちは余裕資金はなかなか生み出せないが、だとしても資産運用は始めるべきだ。資産運用は「投資金額×運用利回り×投資期間」が成果となる。このうちの「投資期間」を長くするためには、若ければ若いほど老後までの期間が確保できる。

②支出の抑制(キャッシュレス決済)
これは節約して買いたいものを我慢しろということではない。同じ支払うイベントがあっても、決済方法を変えるだけでポイントを得ることができたり、キャッシュバックを受けることができる。最近ではコード決済(スマホ画面を提示しての支払い)で高還元率のキャンペーンが行われる機会が多い。生かさない手はない。

③損失の回避(保険)
これはいずれ詳しく書きたいと思う。人生は常に順風満帆ではない。事故にあうこともあれば、病気をすることもある。そんな時に予想外の費用がかかってしまうものだが、多額であれば資産に悪影響を及ぼす。それを回避するために、適切な保険に入ることが重要だ。ただ、昨今は不要な保険に「入りすぎる」風潮もあるので、月々支払う保険料と保障のバランスを見ながら、また税優遇のことも考えながら適切な商品を選ぶ必要がある。

以上の3点をまともに機能させるよう、自分の中でシステムを組んでしまえば大金持ちにはならなくとも、お金で大きな苦労をしなくて済むのではないか。
30歳前後の人間にとっては、今回の「老後2,000万円問題」は全く恐れる必要がないのだ。

部活なんか入らなくても全然問題ない ~天使の証明編~

「なんかホントにあっさりしてるというか、野心が無いというか・・・」
28歳、ホワイトカラーのサラリーマンとなったDavyさんに寄せられるバブル世代上司のコメントだ。「出世欲?何それ、美味しいの!?」と言わんばかりに、まだ夕陽の色を取り込みつつある日本銀行を背に、オフィスのゲートに社員証をかざす日々。一般職の妻より早く帰り食事の支度をする「できた旦那」。吉高由里子の定時で帰るドラマが話題になっているが、リアルで実現している人間はなかなかいないだろう。「ゆとり世代だな・・・」バブル入社組のそんな声が聞こえてきそうだ。

でもね・・・最初からこんな人生じゃなかったんだよ。

話を12年前に戻そう。
2007年。Davyさんは当時高校2年生。
アメリカではサブプライムローン問題が少しずつ騒がれていたようだが、日本の新聞では片隅に取り上げられていただろうか。まだリーマンショックが起こる前だ。小泉長期政権が終わり、第一次安倍政権の足元がぐらつき始めた頃だったか。「景気回復」の文字は至る所で見られたが、なんとなく世の中に懐疑的なムードが漂っていた頃だった。

俺が通っていた母校は、全員どこかしらの部活動に加入しなければならないルールだった。「部活全入制」と呼ばれていた。
地元では伝統ある学校として知られていた憧れのトップ校。まだ中学生だった頃の俺はそんなルールに疑問を持つことなく、キラキラした高校生活の中でどの部活動に加入しようか、学校案内とにらめっこをしながら考えていた。
だが、実際に入学してみると様子が思っていたものと違うことに気づいた。まず、学校案内に書かれていた部活動のうちいくつかが活動休止中。人数が集まらないため入れません、とのことだった。「郷土研究部」に入ろうと思っていたのだが(笑)
さらに、それじゃあと思って入ってみた新聞部は、新聞を作る部活動なのにパソコンが部で1つしか用意されていない&ネットにつながっていない。そもそも、まともに活動する態勢ができていないのだ。

違和感のオンパレードはやむことはなかったのだが、決定打はこれだ。
多くの部活で先輩後輩間でのいじめ(いわゆる「かわいがり」)が横行しているという現実。1年生は2・3年生に自分の意見を主張することは許されておらず、部活動本来の活動とは関係ない文化祭の席確保が強要されていたり、下級生があいさつをしても上級生が無視するのが伝統だったりする部活動もあった。また、学年間の序列は絶対で、例えばクラス対抗の催し物等でも質の優劣に関わらず下級生のクラスは上級生のクラスの順位を超えることはない。何か通常と違うことをしようとすると、有形無形の力で「生意気だ!」とクレームを入れてくる。他にも・・・書ききれないわ。

静岡を代表する頭脳集団・エリート軍団が、学年の違いだけでくだらない序列を作ってマウンティングしている状況。呆れていたし、悲しくなった。自分が憧れて入学した高校がここまで腐敗しているとは。
正義感に燃えていた俺は、そのマウンティングの温床となっている「部活動」を破壊するために立ち上がったのだった。自治会長(一般の学校で言う「生徒会長」)選挙に立候補することにした。

マニフェストはただ1つ。「部活動全員強制入部制度(部活全入制)撤廃」。部活をやるやらないは個人の選択を尊重し、部活動をカースト制度として利用するのではなく、純粋に競技を楽しむための団体にしましょう、と。
わかりやすい政敵として当制度を狙い撃ちしたわけだが、真の目的は学年の違いだけを根拠とする差別的な文化を破壊することだった。そのため、選挙運動の際には制度論の話よりも、人権についての言及を多くし、感情論での対立を煽ったのだ。

結果としては会長に選出されたものの、やはり3年生からは大きな反発があった。私と同学年の人たちに関しては、賛否が半々。日頃の迫害に嫌気が差している1年生からは最も多く支持が集まった。だが、この対立は生徒のみに留まらなかった。教師も参戦してきたのだ。反対派の急先鋒が当時の自治会の顧問。今となっては名前も忘れ全てを記憶しているわけではないが、俺に対して相当人格攻撃も含めた誹謗中傷を浴びせてきた。当時の俺は気が短く、すぐに席を立った。粘り強く交渉を進めるより、自分の支持勢力を拡大することに努めた。今思えば、あの時の自分は政治家ではなく活動家だった。その反省は、今社会人として仕事を進める上でかなり生かされている。

当時の感情その他に関しては、当時書いた本に譲るとしよう。17歳の少年が書いた本だ。温かい目で一読していただきたい。
http://17smap.davystyle.com/10

こうしてわずか2ヶ月という短さで会長の座を後任に譲り渡すこととなったのだが、あの経験は成功・失敗両面から今の自分の基礎を作ってくれたと思っている。
成功体験という観点から見れば、自分の投じた一石によって文化を変えることができた。残念ながら制度自体を変えることはできなかったが、いわゆる「特例」が次々と認められるようになった。書類上はどこかの部活に所属している体はとるものの、実際の活動・会費納入は行わなくて良い、という裏ルールができた。また、諸悪の根源であったカースト制度の色も薄めることができ、あくまでも意識的なものに過ぎないが学年間のフラット化が進むような事象を数々目撃することができた。もちろんこれは俺の成果というよりも、皆さんの意識が変わってくれたことによるものだ。
失敗体験という観点から見れば、政治を知らなさ過ぎた。そこで会長を退任した後の俺は目の色を変えて政治・経済を勉強することとなり、受験生時代の模擬試験では3年生の夏頃より県内では1位近辺のトップクラス、全国でも2ケタ順位までもっていくことができた。また、机上の知識のみならず、現実の政治の動きも大学時代の道州制協議会を通じて学ぶこととなり、国政地方を問わず議員・政治活動家の方々との交流を深めることで政治の実態に迫ることができた。社会人となった今は政治に直接携わる機会はなくなったが、社内で物事を進めていく上では政治力みたいなものが十分役立っていると確信している。

これらは、学校に用意してもらった部活動におとなしく加入し活動していたところで、得られただろうか。いじめられている子が学校に行く/行かないの議論にも通じることだが、「何があっても学校に行く」とか「部活動に熱中して輝かしい学生時代を送る」とか、ステレオタイプの青春ドラマに必ずしも乗っかる必要はないのではないか。学生時代の本質は、いかに「学ぶ」か、だ。学校に行かなくたって(行けなくたって)きちんと勉強すればいい。部活動に加入しないからこそ作れる人間関係や学べることも決して少なくない。常々言っているが、大事なのは「どこで学ぶか」ではなく、「何を学ぶか」だ。求めるものが部活動にあるのであれば、部活動を一生懸命やればいい。甲子園を目指すのも美しい青春だと思う。でも、そうでない人生があったっていい。他人と違う道を進むことを恐れるな!今、学生に伝えたいことだ。

あれから12年。先日、当時の自治会副会長と西新宿にあるホテルのレストランで再会した。当時目立ちたがり屋ではなかった彼だが、「部活全入制撤廃」の政策に共感し副会長に就任してくれた。

当時の話になり、俺たちは笑いが止まらなかった。
「あんまり言いたくはないけどさ、あの時俺が言ったこと、正しかっただろ?」

ブラック部活という言葉が出てきたり、ブラック校則が問題視されてきたり、当時現役高校生だった俺が指摘してきた問題が次々に社会問題化されている。「部活動は休みを設ける等無理のない範囲でやりましょう」「生徒1人1人の人格・個性を尊重しましょう」今さら文科省や教育委員会が出しているガイドラインは12年前に既に俺が指摘してきたものばかりだ。まあ、いい時代になったと思いますよ。社会人も学生も、根性論ではなく論理的に物事がジャッジされる時代となったわけだから。

今、異端児と言われている学生がこの記事を読んでいたとしたら、自信をもってほしい。君は間違っていない。
いつか時代が君の考えに追いついてくるはずだ。だけど、それは黙っていて訪れる未来ではない。
1人でも多くの人に自分の意見を主張し、多数派を形成する。暗黙の了解に流されるのではなく、声なき声に耳を傾け、自分の周辺から世界を変えていくんだ。
失敗してもいい。その経験は必ず君の財産になるはずだ。

12年前の自分に会えるとしたら、伝えてあげたい。君が望む未来はすぐそこにある、と。

かつてのデビルが、今はエンジェルとなり、今日も自分の正しさを証明しようと思う。

ホワイト・レジスタンス ~13周年を記念して~

「絶望からのレジスタンス」
10年前、白い壁紙に包まれた狭い空間から旅の暮らしが始まった。抗っては敗れ、抗っては敗れの繰り返しに疲れきっていた俺は、闘うことからも自由になりたかったのかもしれない。静岡の時よりもきらびやかに見える街の灯りを見つめながら、「ずいぶん遠くまで来たもんだ」とため息をついた。かすかに残っていた希望や情熱に火を灯しながら、訪れた絶望から這い上がれる日を夢に見ていた。

思えば、どの方向からも光が差していた Teenager 時代。2006年2月26日、憧れだけでfqtとして生きることを決めた。スタンドプレーも挫折も全てがダイナミックだった高校時代初期。見えない敵に敗れ、失意の中自分の正しさを証明しようとしてあがき続けた高校時代後期。Davy Fujinamiに改称して、本名での自分との融合を図ろうとした大学時代。友達は少なかったが、興味のあるものにどんどん手を出して貴重な経験を積ませてもらった。Fujinamiとして得たものを、Davyにフィードバックする。Davyとしてパフォーマンスしたことを、Fujinamiの経験にプラスする。いずれも実験的な試みだったけど、来るべき朝を迎えるための準備体操としては、なかなか面白いものだった。

そして、東京のど真ん中で広い海原に船を浮かべた。今度こそは同じ過ちを繰り返さぬようにと、胸に新しいビートを刻んで。今まで自分は大衆には受け入れられないと卑下していたが、Davyとしての経験は予想外に周りに受けた。Davyをリアルな世界に引きずり出してくれたのは、今の仲間がいたからだと思う。「顔の見えないあなた」から「目の前のあなた」に、自分の中でのフレーズが変わったような気がしている。あくまで、気がしている、だけなのだが。

ついに、もう一度日の目を見る出来事が訪れた。2011年から温め続けた「木更津ベースプロジェクト」は、新聞に大きく取り上げて頂けるだけのものに成長した。もちろん、俺の力だけじゃない。だが、ノアの方舟のように夢物語だの非現実的だのと嘲笑されてきたプロジェクトが、堂々と MAINSTREETを歩けるようになったのだ。どんな夢でも想い続けて、きちんと計算し実行すれば叶うということをこの経験から教えてもらったし、俺ができる恩返しはその経験を誰かに伝えることなのかもしれない。
また、仕事の面でも日の目を見る出来事が訪れた。某メガバンクグループのグループ広報誌に、私、そして私の仕事が取り上げられることとなった。こちらも挫折して3年、復活した姿を魅せられたのではないかと思っている。

今、レジスタンスの姿勢を見せているか、と問われたら答えは NO かもしれない。でも、丸くなったり冷めたりなんかしちゃいない。自分が掲げる正義のためだけに、静かに闘志を燃やしている。必要以上に抗うことはしないが、決して迎合したり屈したりすることなく、勝負どころをきちんと見極めて吠えるべき時は吠え噛みつくべき時は噛みついている。いわば、「ホワイト・レジスタンス」というべきか。

デビュー13周年の記念として。今の俺が奏でるメロディーを楽しんで頂ければ幸いだ。
そして、私の中に俺が帰ってくる瞬間を、あなたと共に楽しみたい。

謹賀新年2019

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

平成31年(2019年)元日

帰り道の1枚。今年4月で上京して10年になる。
夢が詰まった1本の木。花が咲き、実をつけ、それを収穫してきた。全てをうまくやろうと考え、実際うまくやってきた気がする。
Davyとしての露出がなくなってきた分、本名で露出する機会が出始めた。

fqt時代、言葉ばかりが先行し、ビックマウス、口だけ、机上の空論と思われていたようだ。
今はすっかり尖った部分が少なくなり、言葉を発する機会も相当減ったが、自分の正しさを身をもって証明できるようになっていった。
今発信すれば、その言葉にもっと説得力があるだろうが、その言葉はもう出てこない・・・。

新春早々にする話でもないが、どうやらもううまく人とコミュニケーションがとれる人間ではなくなったようだ。
いや、そもそも発信したいものが出てこない。そもそもエピソードが思い出せなくなっているのだ。
頭の回転は悪くなり、とっさの反応ができなくなっている。
仕事に関しては、事務的な話はできるのだが、仕事モードが切れると全く何も浮かんでこなくなる。

目標はない。だが、今年はそれを克服しなければならない。
もう一度、人と話をすることが楽しいと思えることができるように。
ご迷惑をお掛けすることも少なくないと思いますが、よろしくお願いいたします。

君は水平線を見たことがあるか

流行は日々変化していくものだ。

2000年代後半、芸能人がこぞって自分のブログを持つようなムーブメントがあった。当時私が書いていたものからすれば、それはとてもとても短く、ちょっとした写真と行間たっぷりの短い文章。時にはひとことで終わってしまう味気ないものばかり。中身よりも、充実感よりも、更新頻度が大事だったのだろう。私はそれに逆らうように、長編作品ばかり書いていた。

その後、Twitterブームが来た。140文字という限られたスペースで表現することを求められた。かと思えば、インスタグラムという写真だけで文字はおまけとなるようなSNSが流行しだした。動画も同じ。Youtubeでの長い映像よりも、VineやTiktokのような短い作品が好まれるようになっていった。

時代はすぐに答えを出すことを求め、濃さよりも手軽さが尊ばれるものとなった。

某有名衣料品店を覗いてもそうだ。ファストファッションなるその店の衣料品は、昔はダサいと言われたが質の良いものが多かった。お札1枚出せばシャツでも靴下でも手軽だが重宝するものが手に入り、10年経った今でも満足に着ることができる。ところが、昨今売られているものは生地が薄くなり、「極暖」と言われようがちっとも暖かくなく、数年で着れなくなってしまう。時代はよりインスタントなものを求めるようになったのだろうか。

だが、どんなに時代が変わろうが、変わらないものがある。それが、水平線だ。海の真ん中に出ると、空と海面の境界線に吸い込まれていきそうな世界が見える。

水平線が見える空間というのは、孤独であり、自由である。どんなに文明が発達しようとも、どんなに世間が答えを早く出すことを求めたとしても、水平線の前では人は平等だ。無力とすらいえる。狭い世界の中でマウンティングして勝ち誇った気になっていても、大きな海原のど真ん中では何も意味がない。どんなに絶望のどん底に突き落とされて、死に場所を探すために船を進めたとしても、大きな海原のど真ん中では死に様を見せることも感じることもできない。水平線の前に、人は皆平等なのだ。そして、この場所で全てがリセットされるのだ。

27歳の地図は描けなかった。いや、描く必要すらなかった。

昨年何かを決意した私は何一つ成長していなかった。自分の人生に鮮やかな色を塗ることばかりを求め、小さなパレットの中で人によく思われるための色を探していただけだった。もうパフォーマーとしてのDavyは終わったことにさえ気付かず。

今日で28歳になる。私は何も決意しない。情熱には意味がなく、冷めた視線も意味がない。ただ、あるがままに。あるべき姿を目指して。

私の周りの素敵な人に、さらに素敵な日常を共有していくために。

水平線の先に見える街は、きっと平凡だけれども心温まる街なのかもしれないね。


マネー備忘録(キャッシュレス時代を生き抜くために)

皆さんは「電子マネー元年」と呼ばれた年をご記憶だろうか?

2007年。今から11年前。Davyは高校2年生(笑)


この年に「PASMO」「nanaco」「WAON」が生まれ、中でも「PASMO」はSuicaと相互利用が開始したために、首都圏私鉄沿線の住民を中心に一気に普及した。高校生ながら、当時のことはよく覚えている。PASMOがあまりにも人気となり、発行に制限がかかったとか。ちなみに、後述する「VISAデビットカード」も、日本での普及は前年にスルガ銀行がサービスを開始したものの、全国的にはイーバンク銀行(現 楽天銀行)が2007年にサービスを開始したことが広まるきっかけとなったのではないか。

つまり、キャッシュレスの動向を語る上で2007年という年は非常に重要な意味を持つ。そして、当時高校生だった私だが、VISAデビットカードも、Suica/PASMOもnanacoも愛用していたのだ。つまり、キャッシュレス生活歴が10年を超えることとなる。①この業界を10年以上見てきた、②貴重な20代はなかなかいないのではないか(笑)

そして、2018年後半となる最近、キャッシュレスがかつてないほどの勢いで注目を浴びることとなる。きっかけは、これだろう。

 Yahoo!ニュース 
消費税、食品も2%還元、中小店キャッシュレス決済 来年10月から1年程度(産...
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00000590-san-bus_all
政府が、平成31年10月の消費税率10%への引き上げに合わせ実施予定の景気対策で - Yahoo!ニュース(産経新聞)

来年の消費税増税の際、クレジットカード保有者等がキャッシュレス決済をした場合、ポイントが返ってくるようだ。この政策の是非はともかく、「私は現金主義ですから!」の方々は相対的にこれまで以上に損をすることになり、賢く支出を行うためには、キャッシュレス決済は欠かせない。

前置きは長くなったが、この記事では基礎的な説明や主義主張は省き、最も効果的かつ持続可能なキャッシュレス生活を送るためにはどうすれば良いか、そのアンサーを紹介しよう。

 

1.メインクレジットカードをどれにするか

<Davyの場合>
リクルートカードプラス


還元率:2.0%
ポイント種類:リクルートポイント(Pontaポイントに同レートで変換可能)
年会費:2,160円
年会費が掛かるので敬遠する人も少なくないが、それを考慮したとしても国内のクレジットカードの中では、トップクラスの還元率だと言えるだろう。100万円分このカードを通して買い物すれば、年会費分考慮しても17,840円トクする計算だ。公共料金、ふるさと納税、家電や旅行等の大きな出費、食品や日用品・・・ほぼ全ての決済をこのカードに集中させれば、年間で万単位のポイントが簡単に貯まる。Pontaポイントは、ローソンやGEO、大戸屋、ケンタッキー、高島屋(一部)等で使えるので、私の場合は会社での昼食は当面タダ、散髪や整体に行く際も常に3,000円引きのような状態になっている。QUICPayも利用可能なので、おさいふケータイでも高還元率を受けられる。
ただし・・・、現在は新規発行停止になっているので、皆様にこれを使って頂くことはできない。

<今オススメのメインカード候補>
P-One wizカード(ポケットカード)


還元率:1.5%
ポイント種類:1%分は請求時に自動値引、0.5%分はポケット・ポイント(Tポイントに変換可能)
年会費:無料
私が18歳になって初めて持ったクレジットカード「P-Oneカード」の進化版。リボ払い専用カードというのが難点だが、加入してから「全額支払いコース」を設定すれば普通のクレジットカード1回払いと同様金利や手数料は掛からない。1%分は自動値引というシンプルなシステムはわかりやすく、ポイントが付く分もTポイントということで汎用性が高い。私のTポイントオススメ利用法は「ふるさと納税」。ふるさと納税を行う際、Yahoo!公金支払いを使うことが多いがクレジットカード支払のみならず、Tポイントを使った支払も可能だ。Yahoo!ショッピング等で貯まった使い勝手の悪い「期間固定ポイント」も含めてここで処理するのが賢明だ。ただし、当カード、割引となる条件に若干制約があるので、次にオススメするサブカードと併用するのが望ましい。
※ サンリブ、マルショク、ポケットカードトラベルセンター、電子マネーチャージ、金券類、生損保等の各種保険料、ETCカードのご利用分、キャッシングご利用分は「1%OFF特典」対象外となります。また、一部対象外のお取引もございます。

 

2.サブカードをどれにするか

リクルートカード(ただし、VISAかMastercardで)


還元率:1.2%
ポイント種類:リクルートカードプラスと同じ
年会費:無料
Davy愛用カードの年会費無料版。私は無料版も持っている。主な機能はプラスとほぼ同じだが、こちらはEdyやnanacoへのチャージに関しても条件付きだが同率のポイントが貯まる。他のクレジットカードが電子マネーのチャージへはポイント付与対象外or減額しているのに対し、こちらの条件は頑張ってくれている方だと思う。
JCBではなくVISAかMasterを選ぶ理由は3つ。
①最近は手数料の関係からかJCBだけ使えない店が増えている。
②Edyへのチャージに関してJCBは不可(公式には)
③後述の「Kyash」を利用するにはJCBは不可
このカードの上手な使い方としては、メインのP-One wizカードやKyashで割引とならない店・サービスで利用したり、電子マネーチャージに活用するのが良いだろう。

Kyashリアルカード


還元率:2.0%
ポイント種類:ポイント等は無く、翌月末にKyash残高としてキャッシュバック
年会費:無料
これは「クレジットカード」ではない。VISA加盟店で利用できるという点では同じだが、「VISAデビットカード」に近いものだ。Kyashはもともとスマートフォンのウォレットアプリで、メンバー間で送金したりネット上の店舗での支払いに使うものだ。そのKyashが実物のカードを発行したものである。還元率はリクルートカードプラスや最近話題のLINE Payと同等の高還元率であるが、LINE Payはカードでの高還元率をやめたようでQRコード決済にシフトしている。そして、このカードの素晴らしい所は、クレジットカードから即時チャージできる。そして、そのクレジットカード側でもポイントが付くのだ!「即時チャージ」といってもアプリで「チャージ」作業を行う必要はなく、Kyashリアルカードを使用した時点でチャージ元のクレジットカードからオートチャージされて支払いに充当できる。
そのチャージ元カードとしては、P-One wizカードが使えれば最強で「使えた」という報告もあるようだが、電子マネーチャージができないと公式で書いてある以上いつ使えなくなるかわからない。そういった意味では、電子マネーチャージに寛容なリクルートカードをチャージ元にしておくのが無難だろう。リクルートカードでも、還元率3.2%と驚異的なのだ。
ただし、このKyashリアルカード、利用金額に制限がある。
・24時間あたりの利用限度額は5万円以下
・1回あたりの利用限度額は5万円以下
・1ヶ月間での利用限度額は12万円まで
・有効期限内の利用限度額は100万円
また、利用用途にもかなり面倒な制約がある。日常のスーパー、コンビニ、ホームセンター等の利用に留めておいて、残りは別のクレジットカードを使うしかない。

以上、オススメのクレジットカードを色々紹介してきたが、これらにおさいふケータイ(Felica)、Apple PayやQRコード決済等と組み合わせてキャッシュレス体制を構築すれば、ポイント還元等で相当なトクをするばかりか、日常の支出を家計簿アプリで全て管理できる。ここがキャッシュレス生活のメリットだ。よく「クレジットカードは使いすぎる」と言われるが、いわゆる「現金主義」の皆様はご自身の支出を本当にきちんと管理できているだろうか。せいぜい財布の中身の残額管理くらいなのではないか。家計簿アプリなら費目ごと分けて管理ができるので、ある費目で使いすぎの場合にアラートを鳴らすこともできるし、家計の「見える化」が容易だ。

なかなか給料があがらず、社会保険料や税率が上がり続ける昨今、お金の「使い方」を見直してみてはいかがだろうか。

マネー備忘録(弱者を勝者にする投資法)

前回の記事から随分時間が経ってしまった。だが、そこそこ準備がいる記事を書こうと思っていたがためにこのようになってしまったことを許して欲しい。今回はお待ちかねの「ためる」「増やす」話だ。プロ側にいる(といっても部署的には全く関係ないのだが)ので、具体的な話をどこまでして良いのかよくわからないのだが、あくまで個人的な一市民と意見として書いていこうと思う。

ようこそ、いらっしゃいました。

お茶でもどうぞ。

1.どの制度・仕組みを使ってお金を運用すべきか

「運用」なんてしていない、と思われるかもしれないが、その日暮らしの方やタンス貯金オンリーの方でなければ何らかの方法で運用していることになる。銀行預金・郵便貯金等の「普通預金」から「定期預金」、金融商品にも「株式」「国債」「投資信託」「保険」等様々ある。運用して得た利益に対しては税金がかかる(銀行の普通預金ですら利子に対して20%の税金がかかる)ものだが、「NISA」「iDeCo」のように一定の条件を満たせば税金を免除・軽減する仕組みも出てきている。iDeCoについては過去記事もあるので確認していただきたい。だが、色々な制度がありすぎて、何をどのように使えばよいのかわからない人もいるだろう。そこで、「何年後に(運用した)お金が必要か」という視点に立って、最適の制度を整理してみた。

金融商品への投資に関しては、5年以内(ロールオーバーを加味すれば10年以内)に作りたいお金の場合には「NISA」。それ以上で20年後くらいのスパンで運用する場合は「つみたてNISA」。60歳からの老後資金を作りたい場合は「iDeCo」を使うのがベスト。節税メリットはiDeCoが最も素晴らしい(運用益に対してだけではなく、支払額分、所得税・住民税を節税できる)のだが、お金を引き出せる時期と運用商品に制限があるのが欠点。次に節税メリットがあるのがつみたてNISA。投資開始から約20年間は税金が掛からないということから長期投資には有利。ただし、限度額が少ない所と運用商品に制限があるのが欠点。NISAは税金免除期間は原則5年間と厳しいものの、年120万円という限度額の大きさや運用商品も幅広く選べることがメリット。目先の5年前後でお金を作りたい場合はNISAがベストだろう。

 

2.指数(インデックス)投資の魅力

制度については1で説明したが、実際何で運用(投資)すれば良いのかをここで説明しよう。個別に●●社の株式を買う、●●社債を買う、いや国債でも買っておくか、それとも外貨預金か変額保険か・・・色々悩むことだろう。だが、特に専門的な知識も無く、特殊なツールや端末を持っていない素人(もちろん私人となったDavy本人もであるが)が投資するなら、指数(インデックス)に投資している投資信託(インデックスファンド)を買うことをお勧めする。

指数(インデックス)とは何か。テレビでよくやっているのは「日経平均株価」「TOPIX(東証株式指数)」「NYダウ」とかであるが、この世の中には数えきれない程の指数がある。指数を算出するための仕組みは様々あるのだが、わかりやすい方法を1つ紹介しよう。

A~E社(銘柄)の今日の株価の動きと、発行されている株式の数だ。仮にこれらの株式を組み込んだ指数を「ABCDE指数」として、この指数の値動きを示したものが以下の通りとなる。

個別の株式を買うのではなく、指数への投資をすることがいかにリスク軽減につながるかということが上表からもわかるだろう。例えばAの株式を購入していたら、今日500円儲かることとなる。かなりラッキーなパターンだ。一方、Bの株式を買っていたら、今日300円損することとなる。これらを全部買っていれば、今日50円儲かることとなる。仮にBやDのように損失の銘柄があっても、AやCのように利益が出る銘柄に助けられるので、全体としてバランスがとれる結果となる。

個別株の売買はとても難しい。特に我が国ではバブル崩壊の後遺症が根強いことから、株式投資=ギャンブルという図式があるようだ。そして、素人が「勝ち続ける」ことは非常に困難だ。私が勤める会社のようなプロは、何十人何百人規模でリサーチチームを作り、個別企業の経営者等と面談を重ね、財務諸表も全て読み解き、株主総会にも出席して企業経営に大きな影響力を及ぼす。月に何百万円ものによっては何千万円するような情報ベンダーと契約し、タイムリーに詳細まで分析された情報を得て、大規模な発注システムで株式を買う。一般個人の素人が一時的に勝てることはあっても、「勝ち続ける」ことは本当に難しい。そういった意味でも、損得を度外視したものでなければ個別株式の売買はやめた方が良いと思っている。

一方で、指数投資であれば、良くも悪くも市場にある銘柄全てに投資することになるため、リスクは分散される。投資の基本は「分散投資」。大きな会社だけでなく小さな会社も、そして日本だけでなく全世界の株式に投資すればリスクは相当分散される。急成長を遂げる海外の知らない企業の株式を買うこともできる。これを個人のお金だけで行うのは不可能だ。そこで「投資信託」という仕組みがある。たくさんの人から少しずつお金を集めて大きな塊にして投資を行う。しかも、最近は手数料競争にさらされているので、売買手数料はゼロ、信託報酬(運用中にかかる手数料)も相当低い水準となっている(会社としては持ち出しになっているような所もあるのだが)。これを使わない手はない。

ちなみに、個別株の騰落はその企業の業績のみならず資金繰りや特殊事情等にも影響されるが、指数ならは経済実態をほぼ反映しているので動向をつかみやすい。

<全世界の株式に投資できる有名な指数>

MSCI WORLD・・・全世界の中で主に先進国の株式に投資。時価総額の関係でどうしてもアメリカが多くなるのだが。

MSCI KOKUSAI・・・WORLDの中から日本を除いたもの。日本株式のファンドを他に持っている場合はこちらでも良いかも。

MSCI All Country World Index (ACWI)・・・WORLDに新興国を足したもの。とはいえ、時価総額では新興国は小さいので、結果的にはWORLDとほぼ一緒

 

3.弱者を勝者にする投資法

指数投資の意義はわかったとして、どうしたら勝てるのだろうか。また、どのくらいの確率でどの程度勝てるのだろうか。それを整理したのが以下のシミュレーションだ。

先に紹介した「MSCI KOKUSAI」の場合で検証してみよう。このデータは1970年から存在する月次(月末値)の価格データだ。各月末から直近2018年9月末まで(最大で565回分)、●年間投資したら●年後にはどのくらい勝っている(負けている)のか、そしてその勝率をシミュレーションしたものだ。

上表の通り、1年間投資した場合の勝率は約7割。最大で2倍くらい儲かる(投資した元手も含めれば3倍)可能性があり、最も損した場合は約3割減。平均すると4割近く上昇する。

これが5年間、10年間と長い期間で投資をすれば、勝率は上がってくる(負ける確率は減少する)し、儲け幅も大きくなってくる。そして、15年以上の長期にわたって投資した場合は、損失を出す確率が0%となり、まさに「やれば必ず儲かる」状態となる。

指数投資の場合は、特に「つみたてNISA」「iDeCo」を使って長期投資すると良いだろう。

 

3-1.日本株式への投資について

3では指数投資、それも全世界の株式に投資することを勧めた。では、日本の株式に投資する場合も指数に投資した方が良いのだろうか。

答えは、半分イエスで半分ノー。もちろん、分散という意味では日経平均株価やTOPIXに連動するものでも良いのだが、日本株に投資する投資信託には指数投資よりも優れた手法を持つものがあるため、それらを検討しても良い。これから紹介するのは指数連動タイプではなく、各投資信託の責任者(ファンドマネージャー)が厳選して個別の株をピックアップして投資する「アクティブ」タイプのものだ。これらも3と同様、2001年から直近2018年8月末まででデータをとれる範囲で実験してみた。なお、「試行回数」が他と比べて少ないものはあくまで参考程度にしておくのがベター。

A.JPMザ・ジャパン(JPモルガンAM)

B.スパークス・新・国際優良日本株ファンド(スパークスAM)

C.三井住友・中小型株ファンド(三井住友AM)

D.ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)

この4ファンドは上表の結果はもちろん、未来を占う指標等も加味して評価した。爆発的な人気となった場合は資金流入との関係から成績が悪くなることもあるが、方針(運用プロセス)がきちんとしたものは今後もそう悪い結果になることはないのではないか。

 

これまで書いてきたようなことを時間分散の効果とともにやっていけば、現金オンリーで何となく銀行口座に預けておくよりはマシな結果になるのではないか。

最後に、最近お金に関する良書が発売されたので、紹介しておこう。

10年前くらいか「村上ファンド」で有名になった村上世彰氏の本だ。まさに「お金のプロ」が学生向けに書いたものであるが、お金に関する考え方がまさに私が考えているようなことで、かなり腑に落ちたものである。ぜひ若い人たちに読んで欲しい。
私の学生時代はお金の話に疎いというか、そういったものに関心を持つことを忌み嫌っているような教師や大人ばかりだったから、自分で1つ1つ学ぶしかなかった。だが、今はそういった風潮が後退しきちんと自分の人生を自分でマネジメントすることが推奨されている時代になった。本当に良い時代になってきたと思う。

現代人にとって、生きていくために最も大事な道具である「お金」。自分でどうしていくのか方針を立て、まともにマネジメントできる人間が、人生の「勝者」になることは間違いないだろう。

 

 

マネー備忘録(キャッシュレスか現金主義か)

窓の外から優しい日差しが降り注ぐ日曜の午後、皆様はいかがお過ごしだろうか。
もちろん外は天然の電子レンジと言えるくらい暑いが、部屋の中から日差しを浴びるのはこの上なく心地よい。これが夏の醍醐味だろう。
PC上の身辺整理をすべく、このサイトの記事を振り返ってみたが、なんというか「役に立つ記事が無い!!」。これではせっかく就職して何かの「プロ」になったのに、何も学んでいないことになるし、何も社会に還元できていない。とはいえ、社内規定等もある中で、色々制約もある。そこで、今日は全くの「通りすがりの人」という体で、お金の話をしよう。なお、この話を読んで実行してくれたからと言って、私にメリットやデメリットは1つも無いということを予め強調しておこう。そして、投資はあくまで自己責任で。

あれ、どこかで見たようなフレーズ!そうです。2016年12月の記事の続きです。

本題に入る前に、今回は頭の体操を兼ねて、お金を「つかう」話を。
先日、北海道で大きな地震がありました。関係者の方にはお見舞い申し上げます。
キャッシュレス社会が進む中、大規模かつ長期間にわたる停電が発生し、クレジットカードや電子マネーは利用を大きく制限される事態となった。わずかに開いたお店でも現金しか扱えないケースが多かったそうだ。
このような状況を見て「キャッシュレス社会は怖い」「現金主義が一番だ」とネット上では一部で盛り上がっているようだ。また、キャッシュレス最先端のDavyは大丈夫か?と思われることもあるかもしれない。
だが、どちらの指摘も当たらない。もちろん、クレジットカードや電子マネー決済がほとんどを占めるDavyであるが、キャッシュレス右翼の方々がやっているような「財布を持たない生活」は反対の立場なのだ。実際、私の場合は財布にもある程度の現金が常に入っており、サブ財布、あとは財布以外の所にも多少豪華なディナーを楽しめるくらいの現金はいつも忍ばせてある。
「現金主義」と威張っている連中も、ここまで備えているだろうか?ただ決済を現金でしているというだけで、実際のお金はATMに行かないと無いという方々が多いではないか。当然、停電下ではATMは使えないためキャッシュレス右翼と何も変わらない。ATMを使わずタンス預金をしているような高齢者の方でも、地震では家具が崩れタンスが開かない状態であったり、西日本豪雨のような状況では浸水して取り出せないだろう。財産の大半がパーになるのだ。キャッシュレスであれば、被害にあっていない場所にあるであろうサーバー(しかもバックアップ付き)の中で守られているはずのお金が。

つまり、何事もどちらかに偏るというのはリスクだということだ。現金ももちろん大切。カードや電子マネーもうまく使えばいい。そして、それらを場所(あるいはサービス)としては分散させ、どれかを失った時のリスクを限定的なものにしておけばいい。それが私の結論だ。
管理が煩雑という意見もあるだろうが、それこそ今はそれらを一元化して管理できるアプリがある。現金に関しては、フローのみきちんとつけておけばいい。ストックに関しては、無くなったら適宜補充する感じで。

ちなみに、私が現金をある程度持つ理由は、リスク管理の観点ではないのだが・・・。
履歴に残したくない支払いもあるからね(笑)

「高速バス通勤」って、実際どうなの?

木更津ベースの上棟日から1年が経過した。住み始めてからは、約7ヶ月。
職場が変わらず住居だけが移ったので、相変わらず東京駅前のオフィスまで毎日通勤している。ベースプロジェクトの際に説明したが、最寄のバスターミナルから毎日高速バスでの通勤となる。よく「(新居の)最寄駅ってどこですか?」と質問されるが、あまり最寄駅という概念を意識したことがない。強いて言うなら、JR内房線の巌根駅か袖ケ浦駅となるが、いずれも徒歩30分を超えるため、「最寄駅」と呼ぶのがふさわしいのかどうか。全くと言っていいほど、電車を使わない生活となった。
高速バスのバスターミナルまでは、徒歩で言うと15分くらいだろうか。それでも、ターミナル横に駐車場があるので車を使うことが多い。こちらは、駐車場料金が安い(24時間300~500円)ので、必然的に車移動が多くなる。

私、あるいは妻の周囲で我々の通勤方法について興味を持つ方々が増えたことから、ここで一度説明しておこう。

Q1. 所要時間は?どんなルートで来るの?

A1. 上の地図の通りであることが多い。所要時間は時刻表表記で40分。早ければ35分。少し遅めの帰宅の場合は道路が空いているので、このくらいの時間であることが多い。朝の通勤時間帯だと45~50分。湾岸線の大井料金所(もうすぐ撤去予定)と、京橋ICを出る所で詰まることが多いので、少し遅延する。首都高湾岸線で多少規模の大きい渋滞が発生する時もあるが、それに関しては後述する。
ルートとしては、バスターミナルを出た後、すぐにアクアラインに乗り、左右の窓から海を見ながら走る。海ほたるまで来ると、今度は海底トンネルの中を走る。川崎浮島JCTで東京方面に進路を定め、羽田空港のど真ん中を突っ切る。東京港トンネルを過ぎると、そこはお台場。フジテレビの鉄球(?)が見えたと思ったら、次はレインボーブリッジ。東京湾岸の高層マンションを横目に、昔は渋滞の名所だった浜崎橋JCTまで来ると、高速道路走行はあと少し。川に沿って無理矢理作ったため狭い&カーブの連続である首都高都心環状線となる。汐留、銀座を過ぎ、京橋ICから一般道へ。5分程度すると、東京駅八重洲口前に到着する。朝から、海も空港も都会の景色も満喫できるという、非常に贅沢なルートだ。とはいえ、ほとんど寝ているのだが(笑)

Q2. 渋滞で遅れたりしない?
A2. 朝に関しては、多少渋滞する。上述の通り、湾岸線大井料金所で本線を走っている車が一斉に減速するため、ここで渋滞が起きる。とはいえ、最後尾が良い時で東海JCT、たいていは空港中央ICに差し掛かるかどうかの程度。ここで5分程度ロスとなる。湾岸環八IC付近まで最後尾が伸びている大渋滞時は、迂回ルートを走行する。湾岸環八ICで一般道に出て、羽田空港国際線ターミナルの方に進み、首都高1号羽田線の方から向かう。迂回ルートだと約5分のロス。鉄道と違って、ある程度は自由にルートを変えられるため、渋滞を避けて走行してくれる。本部で道路状況を監視しており、無線で運転士に指示が行き、ルートを選択しているようだ。よって、渋滞がどうしてもひどくて会社に遅れるという事態になったことは、ここ半年で片手で数えるくらいだろうか。総武線で通勤していた時の方が多かった気がする。

Q3. 本数はどれくらいあるの?終バスが早いんじゃない?
A3. 時刻表は以下の通り。
【木更津金田BT発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160743.pdf
【東京駅発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160828.pdf
朝7時台に限ってみれば、18本/時。3~4分に1本という計算だ。帰りは、18時19時台は10本/時。6分に1本の計算だ。平日昼間はかなり少ないが、通勤時間帯に限っていれば、苦労することなく都会の感覚で使える水準である。
終バスは23:45。東京駅発の各電車と比べると、少しだけ早いというくらいか。とはいえ、十分な水準である。ただし、この最終便は「アクアスター号」といって、倍額(定期券利用者は定期券提示+通常料金の支払い)となるため、実質の終バスは23:15となる。そう考えると少し早いかもしれない。(それを理由に飲み会の二次会や深夜残業を断る口実にはなりそうだが)

Q4. 座れるの?積み残しとかない?
A4. 座れるかどうか、に関しては、「必ず座れる」。というより、法律上、座れなければ乗車してはならない。もちろん、正座席が埋まった場合は補助席を利用することになるが、座れることは座れる。
朝の木更津金田での乗車に関しては、全て東京駅を通るものとなるため、「来たものに乗る」という感覚だ。本数が多いので、補助席利用を嫌って次の便を待つこともあるが、満員で乗れないということはよほど発車間際に来なければ(木更津便とか)便にもよるがあまり無いという印象だ。(電車通勤で駆け込み乗車がクセになっている人は、「それは無理」と認識した方がいい)
帰りに関しては、「行き先(便)による」ということになる。というのも、東京駅から木更津金田を経由する便は大きく分けて4系統(「君津」「木更津」「鴨川」「勝浦」)あるので、系統別に行列に並ぶことになる。行き先によって特徴があるので、あらかじめ時刻表を確認し、どの列に並ぶか決めてから乗ることになる。
「君津便」:最も本数は多いが、利用者がとても多いので、君津便が少ない時間帯は大行列で大きく積み残しが発生する。一方で、5分毎等君津便が連続する状況では、比較的スムーズに乗車できる。時刻表が頭に入っていなければ、君津便の列に並んでいるのが無難。
「木更津便」:1時間に2本程度だが、それなりに利用者が多い。よほど列が長くなければ積み残しとなることはないが、満員に近い状態になりやすい。
「鴨川便」「勝浦便」:本数がとても少ない。また、外房に行く便なので、金田までの通勤ユーザー以外は、外房への観光客が多い。観光客が使う時間でなければ、比較的空いている。ただ、最近は金田ユーザーが狙ってくるので、以前ほどは空かなくなった気がする。

Q5. 乗り心地はどうなの?
A5. 観光バスタイプの車両であるため、2×2列で、リクライニングシートとなる。

シートは近郊型電車のものと比べると柔らかめで、足元も特段狭いわけではない。ただし、スーツケースや大きな荷物を置くスペースは無いので、そういったものがある場合は乗客が自ら、車体下部のトランクにしまうこととなる。逆に言えば、電車通勤と違って、そういうものがあっても問題ない。
座り心地の個人的評価としては、首都圏近郊を走るJRのグリーン車(写真は総武快速線)や最近流行りの通勤ライナー(写真はTJライナー)よりはよっぽど座り心地が良い。(グリーン/ライナー料金を別で取っておいて高速バス以下かよ・・・と思ってしまうが)


車内設備は、運行バス会社によって違う。東京駅行は4社(主に3社)運行しているが、京成・鴨川日東便はトイレ付、京成便はUSBコンセント・Wifi付であることが多い(一部、日東便もトイレがあるかもしれないが)。ちなみに、上述の「鴨川便」「勝浦便」は必ずトイレ付車両である。

Q6. 悪天候時はどうするの?
A6. 強風その他の理由でアクアラインが通行止めになることは少なくない。台風接近時はもちろん、豪雨、降雪による凍結等、これまでも何回か通行止めになることがあった。その場合、アクアライン経由の高速バスは。原則、運休となる。ただし、東京駅便に関しては運休せず、迂回ルートで運航する。海を渡らず陸づたいに行くということから、この迂回は「陸回り(おかまわり)」と呼ばれる。ルートは渋滞見込やアクアライン再開の見通し等によってバラバラだが、このようなルートのこともある。

所要時間は、大きな渋滞が無ければ約80分。普段の所要時間の約2倍だ。だが、東京駅あるいは木更津金田発車時点で事前にわかっていることなので、出勤時はあらかじめ遅刻メールを打って、乗車したらゆっくり寝るだけだ。所要時間は大きく変わるが、一旦乗車してしまえば、運転士が適切なルートを選択し確実に目的地まで連れて行ってくれるから、こちらが悩むことはない。トイレ無しの日東便に乗る場合は事前にトイレを済ませておく、それ以外には事前にペットボトル飲料と周囲の迷惑にならない程度の軽食を買っておくくらいができることだろうか。
悪天候時は、電車に関しても同時に運転見合わせになることが多いため(特に海沿いを走る京葉線・内房線は)、おとなしくバスに乗った方があれこれ悩まなくていい。

ただし、この半年間で1回だけバスが運休し、電車で行くことがあった。降雪により、アクアラインのみならず首都高まで全面的に通行止めとなった時だ。
その時は、路線バスで「最寄駅」まで出て、電車で向かった。諸事情も重なり、この時は会社に到着したのが11時前。散々な冒険だった。
とはいえ、レアイベントなので、あまり気にすることはないだろう。

Q7. 体調不良の時のバス通勤はどうなの?
A7. これは妻に言われてプラスするQ&Aだ。シートベルトをしなければならないことから、妊婦は厳しい気がする。(とはいえ、そんなにお腹が大きい状態で出社できるのか、という疑問もあるが)
あと、私が体験した所では、吐き気や高熱を伴う場合。これは電車以上に厳しいかもしれない。ゆっくり寝られるのであれば楽だが、寝られない場合は喉が渇いても降りられないということから、必ず飲み物を持って乗車すべきだと感じた。

Q8. バスターミナル付近の駐車場は空きがあるの?
A8. よほどバスターミナル近くに住んでいない限りは、自転車・バイク・クルマで行くことになるだろう。このうち、自転車・バイクに関しては無料で停めることができ、スペースもそれなりにある。クルマの場合は、付近に大きな市営駐車場があり、ここは定期利用も1日利用も可能だ(指定区分等は無いので、どこでも停められる)。定期利用をするには、定期券を買う必要があるが、これを購入するのはなかなか難しい。売る数が決まっているらしく、空き枠が出るまで順番待ちとなる。私の場合も4ヶ月待ちだった。駐車場スペースに関しては満車となることは朝時点では無い。昼に差し掛かるにつれ混んでくるが、市営駐車場は1日利用料が高いので(定期は安いが)、満車にはなりにくい。一方、周辺にある民間のコインパーキングは、市営より安いので昼近くになると満車になる。定期券が手に入るまで利用していたコインパーキングはクレジットカード決済もできることから大人気で、一度昼くらいの出社をしようとした時は満車で停められなかった。

Q9. バスの中での過ごし方は?
A9. 睡眠、読書、タブレットやスマホでの動画視聴の人が多い。基本的に通勤客ばかりなので静か(いびき、くしゃみ、せき等除く)である。ただし、鴨川便や勝浦便は高齢者を中心とした観光客団体に出くわすこともあるので、その場合はワイワイガヤガヤ。基本的に、通勤時間帯のピークを外した時間帯はワイワイガヤガヤ系と思った方がいいかも。
ちなみに、私の場合は、朝は二度寝の続き(アイマスク装着)、帰りはタブレットでの動画視聴だ。

Q10. 電車通勤時代とどっちが良かった?
A10. 明らかに、高速バス通勤の方が楽。①座れる、②寝られる、③頻繁にドアの開け閉めが無いから寒い/暑いことはない、④車でバスターミナルまで行けるから、帰りにゆっくり買い物ができる、⑤満員電車に乗らなくて済むため痴漢冤罪リスクが減少、⑥トイレ付バスを選んで乗ることで途中で下痢等になっても問題ない、⑦景色がキレイなところを通るため気分爽快・・・。挙げればキリがない。デメリットは、駅ビルでの飲食や買い物みたいなことがないことくらいか。そういった楽しみ方は、帰りにアウトレットに寄れば良く、帰りに観覧車やジェットコースターに乗れるというのも都会には無い楽しみだ。

非常に長くなったが、「高速バス通勤」の実態はこんな感じだ。
満員電車が耐え難いという人は、職場の場所によっては検討するのも良いのではないだろうか。

※ 当記事の画像は、全てWikipediaから引用しております。