マネー備忘録(キャッシュレス時代を生き抜くために)

皆さんは「電子マネー元年」と呼ばれた年をご記憶だろうか?

2007年。今から11年前。Davyは高校2年生(笑)


この年に「PASMO」「nanaco」「WAON」が生まれ、中でも「PASMO」はSuicaと相互利用が開始したために、首都圏私鉄沿線の住民を中心に一気に普及した。高校生ながら、当時のことはよく覚えている。PASMOがあまりにも人気となり、発行に制限がかかったとか。ちなみに、後述する「VISAデビットカード」も、日本での普及は前年にスルガ銀行がサービスを開始したものの、全国的にはイーバンク銀行(現 楽天銀行)が2007年にサービスを開始したことが広まるきっかけとなったのではないか。

つまり、キャッシュレスの動向を語る上で2007年という年は非常に重要な意味を持つ。そして、当時高校生だった私だが、VISAデビットカードも、Suica/PASMOもnanacoも愛用していたのだ。つまり、キャッシュレス生活歴が10年を超えることとなる。①この業界を10年以上見てきた、②貴重な20代はなかなかいないのではないか(笑)

そして、2018年後半となる最近、キャッシュレスがかつてないほどの勢いで注目を浴びることとなる。きっかけは、これだろう。

来年の消費税増税の際、クレジットカード保有者等がキャッシュレス決済をした場合、ポイントが返ってくるようだ。この政策の是非はともかく、「私は現金主義ですから!」の方々は相対的にこれまで以上に損をすることになり、賢く支出を行うためには、キャッシュレス決済は欠かせない。

前置きは長くなったが、この記事では基礎的な説明や主義主張は省き、最も効果的かつ持続可能なキャッシュレス生活を送るためにはどうすれば良いか、そのアンサーを紹介しよう。

 

1.メインクレジットカードをどれにするか

<Davyの場合>
リクルートカードプラス


還元率:2.0%
ポイント種類:リクルートポイント(Pontaポイントに同レートで変換可能)
年会費:2,160円
年会費が掛かるので敬遠する人も少なくないが、それを考慮したとしても国内のクレジットカードの中では、トップクラスの還元率だと言えるだろう。100万円分このカードを通して買い物すれば、年会費分考慮しても17,840円トクする計算だ。公共料金、ふるさと納税、家電や旅行等の大きな出費、食品や日用品・・・ほぼ全ての決済をこのカードに集中させれば、年間で万単位のポイントが簡単に貯まる。Pontaポイントは、ローソンやGEO、大戸屋、ケンタッキー、高島屋(一部)等で使えるので、私の場合は会社での昼食は当面タダ、散髪や整体に行く際も常に3,000円引きのような状態になっている。QUICPayも利用可能なので、おさいふケータイでも高還元率を受けられる。
ただし・・・、現在は新規発行停止になっているので、皆様にこれを使って頂くことはできない。

<今オススメのメインカード候補>
P-One wizカード(ポケットカード)


還元率:1.5%
ポイント種類:1%分は請求時に自動値引、0.5%分はポケット・ポイント(Tポイントに変換可能)
年会費:無料
私が18歳になって初めて持ったクレジットカード「P-Oneカード」の進化版。リボ払い専用カードというのが難点だが、加入してから「全額支払いコース」を設定すれば普通のクレジットカード1回払いと同様金利や手数料は掛からない。1%分は自動値引というシンプルなシステムはわかりやすく、ポイントが付く分もTポイントということで汎用性が高い。私のTポイントオススメ利用法は「ふるさと納税」。ふるさと納税を行う際、Yahoo!公金支払いを使うことが多いがクレジットカード支払のみならず、Tポイントを使った支払も可能だ。Yahoo!ショッピング等で貯まった使い勝手の悪い「期間固定ポイント」も含めてここで処理するのが賢明だ。ただし、当カード、割引となる条件に若干制約があるので、次にオススメするサブカードと併用するのが望ましい。
※ サンリブ、マルショク、ポケットカードトラベルセンター、電子マネーチャージ、金券類、生損保等の各種保険料、ETCカードのご利用分、キャッシングご利用分は「1%OFF特典」対象外となります。また、一部対象外のお取引もございます。

 

2.サブカードをどれにするか

リクルートカード(ただし、VISAかMastercardで)


還元率:1.2%
ポイント種類:リクルートカードプラスと同じ
年会費:無料
Davy愛用カードの年会費無料版。私は無料版も持っている。主な機能はプラスとほぼ同じだが、こちらはEdyやnanacoへのチャージに関しても条件付きだが同率のポイントが貯まる。他のクレジットカードが電子マネーのチャージへはポイント付与対象外or減額しているのに対し、こちらの条件は頑張ってくれている方だと思う。
JCBではなくVISAかMasterを選ぶ理由は3つ。
①最近は手数料の関係からかJCBだけ使えない店が増えている。
②Edyへのチャージに関してJCBは不可(公式には)
③後述の「Kyash」を利用するにはJCBは不可
このカードの上手な使い方としては、メインのP-One wizカードやKyashで割引とならない店・サービスで利用したり、電子マネーチャージに活用するのが良いだろう。

Kyashリアルカード


還元率:2.0%
ポイント種類:ポイント等は無く、翌月末にKyash残高としてキャッシュバック
年会費:無料
これは「クレジットカード」ではない。VISA加盟店で利用できるという点では同じだが、「VISAデビットカード」に近いものだ。Kyashはもともとスマートフォンのウォレットアプリで、メンバー間で送金したりネット上の店舗での支払いに使うものだ。そのKyashが実物のカードを発行したものである。還元率はリクルートカードプラスや最近話題のLINE Payと同等の高還元率であるが、LINE Payはカードでの高還元率をやめたようでQRコード決済にシフトしている。そして、このカードの素晴らしい所は、クレジットカードから即時チャージできる。そして、そのクレジットカード側でもポイントが付くのだ!「即時チャージ」といってもアプリで「チャージ」作業を行う必要はなく、Kyashリアルカードを使用した時点でチャージ元のクレジットカードからオートチャージされて支払いに充当できる。
そのチャージ元カードとしては、P-One wizカードが使えれば最強で「使えた」という報告もあるようだが、電子マネーチャージができないと公式で書いてある以上いつ使えなくなるかわからない。そういった意味では、電子マネーチャージに寛容なリクルートカードをチャージ元にしておくのが無難だろう。リクルートカードでも、還元率3.2%と驚異的なのだ。
ただし、このKyashリアルカード、利用金額に制限がある。
・24時間あたりの利用限度額は5万円以下
・1回あたりの利用限度額は5万円以下
・1ヶ月間での利用限度額は12万円まで
・有効期限内の利用限度額は100万円
また、利用用途にもかなり面倒な制約がある。日常のスーパー、コンビニ、ホームセンター等の利用に留めておいて、残りは別のクレジットカードを使うしかない。

以上、オススメのクレジットカードを色々紹介してきたが、これらにおさいふケータイ(Felica)、Apple PayやQRコード決済等と組み合わせてキャッシュレス体制を構築すれば、ポイント還元等で相当なトクをするばかりか、日常の支出を家計簿アプリで全て管理できる。ここがキャッシュレス生活のメリットだ。よく「クレジットカードは使いすぎる」と言われるが、いわゆる「現金主義」の皆様はご自身の支出を本当にきちんと管理できているだろうか。せいぜい財布の中身の残額管理くらいなのではないか。家計簿アプリなら費目ごと分けて管理ができるので、ある費目で使いすぎの場合にアラートを鳴らすこともできるし、家計の「見える化」が容易だ。

なかなか給料があがらず、社会保険料や税率が上がり続ける昨今、お金の「使い方」を見直してみてはいかがだろうか。

マネー備忘録(弱者を勝者にする投資法)

前回の記事から随分時間が経ってしまった。だが、そこそこ準備がいる記事を書こうと思っていたがためにこのようになってしまったことを許して欲しい。今回はお待ちかねの「ためる」「増やす」話だ。プロ側にいる(といっても部署的には全く関係ないのだが)ので、具体的な話をどこまでして良いのかよくわからないのだが、あくまで個人的な一市民と意見として書いていこうと思う。

ようこそ、いらっしゃいました。

お茶でもどうぞ。

1.どの制度・仕組みを使ってお金を運用すべきか

「運用」なんてしていない、と思われるかもしれないが、その日暮らしの方やタンス貯金オンリーの方でなければ何らかの方法で運用していることになる。銀行預金・郵便貯金等の「普通預金」から「定期預金」、金融商品にも「株式」「国債」「投資信託」「保険」等様々ある。運用して得た利益に対しては税金がかかる(銀行の普通預金ですら利子に対して20%の税金がかかる)ものだが、「NISA」「iDeCo」のように一定の条件を満たせば税金を免除・軽減する仕組みも出てきている。iDeCoについては過去記事もあるので確認していただきたい。だが、色々な制度がありすぎて、何をどのように使えばよいのかわからない人もいるだろう。そこで、「何年後に(運用した)お金が必要か」という視点に立って、最適の制度を整理してみた。

金融商品への投資に関しては、5年以内(ロールオーバーを加味すれば10年以内)に作りたいお金の場合には「NISA」。それ以上で20年後くらいのスパンで運用する場合は「つみたてNISA」。60歳からの老後資金を作りたい場合は「iDeCo」を使うのがベスト。節税メリットはiDeCoが最も素晴らしい(運用益に対してだけではなく、支払額分、所得税・住民税を節税できる)のだが、お金を引き出せる時期と運用商品に制限があるのが欠点。次に節税メリットがあるのがつみたてNISA。投資開始から約20年間は税金が掛からないということから長期投資には有利。ただし、限度額が少ない所と運用商品に制限があるのが欠点。NISAは税金免除期間は原則5年間と厳しいものの、年120万円という限度額の大きさや運用商品も幅広く選べることがメリット。目先の5年前後でお金を作りたい場合はNISAがベストだろう。

 

2.指数(インデックス)投資の魅力

制度については1で説明したが、実際何で運用(投資)すれば良いのかをここで説明しよう。個別に●●社の株式を買う、●●社債を買う、いや国債でも買っておくか、それとも外貨預金か変額保険か・・・色々悩むことだろう。だが、特に専門的な知識も無く、特殊なツールや端末を持っていない素人(もちろん私人となったDavy本人もであるが)が投資するなら、指数(インデックス)に投資している投資信託(インデックスファンド)を買うことをお勧めする。

指数(インデックス)とは何か。テレビでよくやっているのは「日経平均株価」「TOPIX(東証株式指数)」「NYダウ」とかであるが、この世の中には数えきれない程の指数がある。指数を算出するための仕組みは様々あるのだが、わかりやすい方法を1つ紹介しよう。

A~E社(銘柄)の今日の株価の動きと、発行されている株式の数だ。仮にこれらの株式を組み込んだ指数を「ABCDE指数」として、この指数の値動きを示したものが以下の通りとなる。

個別の株式を買うのではなく、指数への投資をすることがいかにリスク軽減につながるかということが上表からもわかるだろう。例えばAの株式を購入していたら、今日500円儲かることとなる。かなりラッキーなパターンだ。一方、Bの株式を買っていたら、今日300円損することとなる。これらを全部買っていれば、今日50円儲かることとなる。仮にBやDのように損失の銘柄があっても、AやCのように利益が出る銘柄に助けられるので、全体としてバランスがとれる結果となる。

個別株の売買はとても難しい。特に我が国ではバブル崩壊の後遺症が根強いことから、株式投資=ギャンブルという図式があるようだ。そして、素人が「勝ち続ける」ことは非常に困難だ。私が勤める会社のようなプロは、何十人何百人規模でリサーチチームを作り、個別企業の経営者等と面談を重ね、財務諸表も全て読み解き、株主総会にも出席して企業経営に大きな影響力を及ぼす。月に何百万円ものによっては何千万円するような情報ベンダーと契約し、タイムリーに詳細まで分析された情報を得て、大規模な発注システムで株式を買う。一般個人の素人が一時的に勝てることはあっても、「勝ち続ける」ことは本当に難しい。そういった意味でも、損得を度外視したものでなければ個別株式の売買はやめた方が良いと思っている。

一方で、指数投資であれば、良くも悪くも市場にある銘柄全てに投資することになるため、リスクは分散される。投資の基本は「分散投資」。大きな会社だけでなく小さな会社も、そして日本だけでなく全世界の株式に投資すればリスクは相当分散される。急成長を遂げる海外の知らない企業の株式を買うこともできる。これを個人のお金だけで行うのは不可能だ。そこで「投資信託」という仕組みがある。たくさんの人から少しずつお金を集めて大きな塊にして投資を行う。しかも、最近は手数料競争にさらされているので、売買手数料はゼロ、信託報酬(運用中にかかる手数料)も相当低い水準となっている(会社としては持ち出しになっているような所もあるのだが)。これを使わない手はない。

ちなみに、個別株の騰落はその企業の業績のみならず資金繰りや特殊事情等にも影響されるが、指数ならは経済実態をほぼ反映しているので動向をつかみやすい。

<全世界の株式に投資できる有名な指数>

MSCI WORLD・・・全世界の中で主に先進国の株式に投資。時価総額の関係でどうしてもアメリカが多くなるのだが。

MSCI KOKUSAI・・・WORLDの中から日本を除いたもの。日本株式のファンドを他に持っている場合はこちらでも良いかも。

MSCI All Country World Index (ACWI)・・・WORLDに新興国を足したもの。とはいえ、時価総額では新興国は小さいので、結果的にはWORLDとほぼ一緒

 

3.弱者を勝者にする投資法

指数投資の意義はわかったとして、どうしたら勝てるのだろうか。また、どのくらいの確率でどの程度勝てるのだろうか。それを整理したのが以下のシミュレーションだ。

先に紹介した「MSCI KOKUSAI」の場合で検証してみよう。このデータは1970年から存在する月次(月末値)の価格データだ。各月末から直近2018年9月末まで(最大で565回分)、●年間投資したら●年後にはどのくらい勝っている(負けている)のか、そしてその勝率をシミュレーションしたものだ。

上表の通り、1年間投資した場合の勝率は約7割。最大で2倍くらい儲かる(投資した元手も含めれば3倍)可能性があり、最も損した場合は約3割減。平均すると4割近く上昇する。

これが5年間、10年間と長い期間で投資をすれば、勝率は上がってくる(負ける確率は減少する)し、儲け幅も大きくなってくる。そして、15年以上の長期にわたって投資した場合は、損失を出す確率が0%となり、まさに「やれば必ず儲かる」状態となる。

指数投資の場合は、特に「つみたてNISA」「iDeCo」を使って長期投資すると良いだろう。

 

3-1.日本株式への投資について

3では指数投資、それも全世界の株式に投資することを勧めた。では、日本の株式に投資する場合も指数に投資した方が良いのだろうか。

答えは、半分イエスで半分ノー。もちろん、分散という意味では日経平均株価やTOPIXに連動するものでも良いのだが、日本株に投資する投資信託には指数投資よりも優れた手法を持つものがあるため、それらを検討しても良い。これから紹介するのは指数連動タイプではなく、各投資信託の責任者(ファンドマネージャー)が厳選して個別の株をピックアップして投資する「アクティブ」タイプのものだ。これらも3と同様、2001年から直近2018年8月末まででデータをとれる範囲で実験してみた。なお、「試行回数」が他と比べて少ないものはあくまで参考程度にしておくのがベター。

A.JPMザ・ジャパン(JPモルガンAM)

B.スパークス・新・国際優良日本株ファンド(スパークスAM)

C.三井住友・中小型株ファンド(三井住友AM)

D.ひふみプラス(レオス・キャピタルワークス)

この4ファンドは上表の結果はもちろん、未来を占う指標等も加味して評価した。爆発的な人気となった場合は資金流入との関係から成績が悪くなることもあるが、方針(運用プロセス)がきちんとしたものは今後もそう悪い結果になることはないのではないか。

 

これまで書いてきたようなことを時間分散の効果とともにやっていけば、現金オンリーで何となく銀行口座に預けておくよりはマシな結果になるのではないか。

最後に、最近お金に関する良書が発売されたので、紹介しておこう。

10年前くらいか「村上ファンド」で有名になった村上世彰氏の本だ。まさに「お金のプロ」が学生向けに書いたものであるが、お金に関する考え方がまさに私が考えているようなことで、かなり腑に落ちたものである。ぜひ若い人たちに読んで欲しい。
私の学生時代はお金の話に疎いというか、そういったものに関心を持つことを忌み嫌っているような教師や大人ばかりだったから、自分で1つ1つ学ぶしかなかった。だが、今はそういった風潮が後退しきちんと自分の人生を自分でマネジメントすることが推奨されている時代になった。本当に良い時代になってきたと思う。

現代人にとって、生きていくために最も大事な道具である「お金」。自分でどうしていくのか方針を立て、まともにマネジメントできる人間が、人生の「勝者」になることは間違いないだろう。

 

 

マネー備忘録(キャッシュレスか現金主義か)

窓の外から優しい日差しが降り注ぐ日曜の午後、皆様はいかがお過ごしだろうか。
もちろん外は天然の電子レンジと言えるくらい暑いが、部屋の中から日差しを浴びるのはこの上なく心地よい。これが夏の醍醐味だろう。
PC上の身辺整理をすべく、このサイトの記事を振り返ってみたが、なんというか「役に立つ記事が無い!!」。これではせっかく就職して何かの「プロ」になったのに、何も学んでいないことになるし、何も社会に還元できていない。とはいえ、社内規定等もある中で、色々制約もある。そこで、今日は全くの「通りすがりの人」という体で、お金の話をしよう。なお、この話を読んで実行してくれたからと言って、私にメリットやデメリットは1つも無いということを予め強調しておこう。そして、投資はあくまで自己責任で。

あれ、どこかで見たようなフレーズ!そうです。2016年12月の記事の続きです。

本題に入る前に、今回は頭の体操を兼ねて、お金を「つかう」話を。
先日、北海道で大きな地震がありました。関係者の方にはお見舞い申し上げます。
キャッシュレス社会が進む中、大規模かつ長期間にわたる停電が発生し、クレジットカードや電子マネーは利用を大きく制限される事態となった。わずかに開いたお店でも現金しか扱えないケースが多かったそうだ。
このような状況を見て「キャッシュレス社会は怖い」「現金主義が一番だ」とネット上では一部で盛り上がっているようだ。また、キャッシュレス最先端のDavyは大丈夫か?と思われることもあるかもしれない。
だが、どちらの指摘も当たらない。もちろん、クレジットカードや電子マネー決済がほとんどを占めるDavyであるが、キャッシュレス右翼の方々がやっているような「財布を持たない生活」は反対の立場なのだ。実際、私の場合は財布にもある程度の現金が常に入っており、サブ財布、あとは財布以外の所にも多少豪華なディナーを楽しめるくらいの現金はいつも忍ばせてある。
「現金主義」と威張っている連中も、ここまで備えているだろうか?ただ決済を現金でしているというだけで、実際のお金はATMに行かないと無いという方々が多いではないか。当然、停電下ではATMは使えないためキャッシュレス右翼と何も変わらない。ATMを使わずタンス預金をしているような高齢者の方でも、地震では家具が崩れタンスが開かない状態であったり、西日本豪雨のような状況では浸水して取り出せないだろう。財産の大半がパーになるのだ。キャッシュレスであれば、被害にあっていない場所にあるであろうサーバー(しかもバックアップ付き)の中で守られているはずのお金が。

つまり、何事もどちらかに偏るというのはリスクだということだ。現金ももちろん大切。カードや電子マネーもうまく使えばいい。そして、それらを場所(あるいはサービス)としては分散させ、どれかを失った時のリスクを限定的なものにしておけばいい。それが私の結論だ。
管理が煩雑という意見もあるだろうが、それこそ今はそれらを一元化して管理できるアプリがある。現金に関しては、フローのみきちんとつけておけばいい。ストックに関しては、無くなったら適宜補充する感じで。

ちなみに、私が現金をある程度持つ理由は、リスク管理の観点ではないのだが・・・。
履歴に残したくない支払いもあるからね(笑)

「高速バス通勤」って、実際どうなの?

木更津ベースの上棟日から1年が経過した。住み始めてからは、約7ヶ月。
職場が変わらず住居だけが移ったので、相変わらず東京駅前のオフィスまで毎日通勤している。ベースプロジェクトの際に説明したが、最寄のバスターミナルから毎日高速バスでの通勤となる。よく「(新居の)最寄駅ってどこですか?」と質問されるが、あまり最寄駅という概念を意識したことがない。強いて言うなら、JR内房線の巌根駅か袖ケ浦駅となるが、いずれも徒歩30分を超えるため、「最寄駅」と呼ぶのがふさわしいのかどうか。全くと言っていいほど、電車を使わない生活となった。
高速バスのバスターミナルまでは、徒歩で言うと15分くらいだろうか。それでも、ターミナル横に駐車場があるので車を使うことが多い。こちらは、駐車場料金が安い(24時間300~500円)ので、必然的に車移動が多くなる。

私、あるいは妻の周囲で我々の通勤方法について興味を持つ方々が増えたことから、ここで一度説明しておこう。

Q1. 所要時間は?どんなルートで来るの?

A1. 上の地図の通りであることが多い。所要時間は時刻表表記で40分。早ければ35分。少し遅めの帰宅の場合は道路が空いているので、このくらいの時間であることが多い。朝の通勤時間帯だと45~50分。湾岸線の大井料金所(もうすぐ撤去予定)と、京橋ICを出る所で詰まることが多いので、少し遅延する。首都高湾岸線で多少規模の大きい渋滞が発生する時もあるが、それに関しては後述する。
ルートとしては、バスターミナルを出た後、すぐにアクアラインに乗り、左右の窓から海を見ながら走る。海ほたるまで来ると、今度は海底トンネルの中を走る。川崎浮島JCTで東京方面に進路を定め、羽田空港のど真ん中を突っ切る。東京港トンネルを過ぎると、そこはお台場。フジテレビの鉄球(?)が見えたと思ったら、次はレインボーブリッジ。東京湾岸の高層マンションを横目に、昔は渋滞の名所だった浜崎橋JCTまで来ると、高速道路走行はあと少し。川に沿って無理矢理作ったため狭い&カーブの連続である首都高都心環状線となる。汐留、銀座を過ぎ、京橋ICから一般道へ。5分程度すると、東京駅八重洲口前に到着する。朝から、海も空港も都会の景色も満喫できるという、非常に贅沢なルートだ。とはいえ、ほとんど寝ているのだが(笑)

Q2. 渋滞で遅れたりしない?
A2. 朝に関しては、多少渋滞する。上述の通り、湾岸線大井料金所で本線を走っている車が一斉に減速するため、ここで渋滞が起きる。とはいえ、最後尾が良い時で東海JCT、たいていは空港中央ICに差し掛かるかどうかの程度。ここで5分程度ロスとなる。湾岸環八IC付近まで最後尾が伸びている大渋滞時は、迂回ルートを走行する。湾岸環八ICで一般道に出て、羽田空港国際線ターミナルの方に進み、首都高1号羽田線の方から向かう。迂回ルートだと約5分のロス。鉄道と違って、ある程度は自由にルートを変えられるため、渋滞を避けて走行してくれる。本部で道路状況を監視しており、無線で運転士に指示が行き、ルートを選択しているようだ。よって、渋滞がどうしてもひどくて会社に遅れるという事態になったことは、ここ半年で片手で数えるくらいだろうか。総武線で通勤していた時の方が多かった気がする。

Q3. 本数はどれくらいあるの?終バスが早いんじゃない?
A3. 時刻表は以下の通り。
【木更津金田BT発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160743.pdf
【東京駅発】http://www.city.kisarazu.lg.jp/resources/content/82/20160609-160828.pdf
朝7時台に限ってみれば、18本/時。3~4分に1本という計算だ。帰りは、18時19時台は10本/時。6分に1本の計算だ。平日昼間はかなり少ないが、通勤時間帯に限っていれば、苦労することなく都会の感覚で使える水準である。
終バスは23:45。東京駅発の各電車と比べると、少しだけ早いというくらいか。とはいえ、十分な水準である。ただし、この最終便は「アクアスター号」といって、倍額(定期券利用者は定期券提示+通常料金の支払い)となるため、実質の終バスは23:15となる。そう考えると少し早いかもしれない。(それを理由に飲み会の二次会や深夜残業を断る口実にはなりそうだが)

Q4. 座れるの?積み残しとかない?
A4. 座れるかどうか、に関しては、「必ず座れる」。というより、法律上、座れなければ乗車してはならない。もちろん、正座席が埋まった場合は補助席を利用することになるが、座れることは座れる。
朝の木更津金田での乗車に関しては、全て東京駅を通るものとなるため、「来たものに乗る」という感覚だ。本数が多いので、補助席利用を嫌って次の便を待つこともあるが、満員で乗れないということはよほど発車間際に来なければ(木更津便とか)便にもよるがあまり無いという印象だ。(電車通勤で駆け込み乗車がクセになっている人は、「それは無理」と認識した方がいい)
帰りに関しては、「行き先(便)による」ということになる。というのも、東京駅から木更津金田を経由する便は大きく分けて4系統(「君津」「木更津」「鴨川」「勝浦」)あるので、系統別に行列に並ぶことになる。行き先によって特徴があるので、あらかじめ時刻表を確認し、どの列に並ぶか決めてから乗ることになる。
「君津便」:最も本数は多いが、利用者がとても多いので、君津便が少ない時間帯は大行列で大きく積み残しが発生する。一方で、5分毎等君津便が連続する状況では、比較的スムーズに乗車できる。時刻表が頭に入っていなければ、君津便の列に並んでいるのが無難。
「木更津便」:1時間に2本程度だが、それなりに利用者が多い。よほど列が長くなければ積み残しとなることはないが、満員に近い状態になりやすい。
「鴨川便」「勝浦便」:本数がとても少ない。また、外房に行く便なので、金田までの通勤ユーザー以外は、外房への観光客が多い。観光客が使う時間でなければ、比較的空いている。ただ、最近は金田ユーザーが狙ってくるので、以前ほどは空かなくなった気がする。

Q5. 乗り心地はどうなの?
A5. 観光バスタイプの車両であるため、2×2列で、リクライニングシートとなる。

シートは近郊型電車のものと比べると柔らかめで、足元も特段狭いわけではない。ただし、スーツケースや大きな荷物を置くスペースは無いので、そういったものがある場合は乗客が自ら、車体下部のトランクにしまうこととなる。逆に言えば、電車通勤と違って、そういうものがあっても問題ない。
座り心地の個人的評価としては、首都圏近郊を走るJRのグリーン車(写真は総武快速線)や最近流行りの通勤ライナー(写真はTJライナー)よりはよっぽど座り心地が良い。(グリーン/ライナー料金を別で取っておいて高速バス以下かよ・・・と思ってしまうが)


車内設備は、運行バス会社によって違う。東京駅行は4社(主に3社)運行しているが、京成・鴨川日東便はトイレ付、京成便はUSBコンセント・Wifi付であることが多い(一部、日東便もトイレがあるかもしれないが)。ちなみに、上述の「鴨川便」「勝浦便」は必ずトイレ付車両である。

Q6. 悪天候時はどうするの?
A6. 強風その他の理由でアクアラインが通行止めになることは少なくない。台風接近時はもちろん、豪雨、降雪による凍結等、これまでも何回か通行止めになることがあった。その場合、アクアライン経由の高速バスは。原則、運休となる。ただし、東京駅便に関しては運休せず、迂回ルートで運航する。海を渡らず陸づたいに行くということから、この迂回は「陸回り(おかまわり)」と呼ばれる。ルートは渋滞見込やアクアライン再開の見通し等によってバラバラだが、このようなルートのこともある。

所要時間は、大きな渋滞が無ければ約80分。普段の所要時間の約2倍だ。だが、東京駅あるいは木更津金田発車時点で事前にわかっていることなので、出勤時はあらかじめ遅刻メールを打って、乗車したらゆっくり寝るだけだ。所要時間は大きく変わるが、一旦乗車してしまえば、運転士が適切なルートを選択し確実に目的地まで連れて行ってくれるから、こちらが悩むことはない。トイレ無しの日東便に乗る場合は事前にトイレを済ませておく、それ以外には事前にペットボトル飲料と周囲の迷惑にならない程度の軽食を買っておくくらいができることだろうか。
悪天候時は、電車に関しても同時に運転見合わせになることが多いため(特に海沿いを走る京葉線・内房線は)、おとなしくバスに乗った方があれこれ悩まなくていい。

ただし、この半年間で1回だけバスが運休し、電車で行くことがあった。降雪により、アクアラインのみならず首都高まで全面的に通行止めとなった時だ。
その時は、路線バスで「最寄駅」まで出て、電車で向かった。諸事情も重なり、この時は会社に到着したのが11時前。散々な冒険だった。
とはいえ、レアイベントなので、あまり気にすることはないだろう。

Q7. 体調不良の時のバス通勤はどうなの?
A7. これは妻に言われてプラスするQ&Aだ。シートベルトをしなければならないことから、妊婦は厳しい気がする。(とはいえ、そんなにお腹が大きい状態で出社できるのか、という疑問もあるが)
あと、私が体験した所では、吐き気や高熱を伴う場合。これは電車以上に厳しいかもしれない。ゆっくり寝られるのであれば楽だが、寝られない場合は喉が渇いても降りられないということから、必ず飲み物を持って乗車すべきだと感じた。

Q8. バスターミナル付近の駐車場は空きがあるの?
A8. よほどバスターミナル近くに住んでいない限りは、自転車・バイク・クルマで行くことになるだろう。このうち、自転車・バイクに関しては無料で停めることができ、スペースもそれなりにある。クルマの場合は、付近に大きな市営駐車場があり、ここは定期利用も1日利用も可能だ(指定区分等は無いので、どこでも停められる)。定期利用をするには、定期券を買う必要があるが、これを購入するのはなかなか難しい。売る数が決まっているらしく、空き枠が出るまで順番待ちとなる。私の場合も4ヶ月待ちだった。駐車場スペースに関しては満車となることは朝時点では無い。昼に差し掛かるにつれ混んでくるが、市営駐車場は1日利用料が高いので(定期は安いが)、満車にはなりにくい。一方、周辺にある民間のコインパーキングは、市営より安いので昼近くになると満車になる。定期券が手に入るまで利用していたコインパーキングはクレジットカード決済もできることから大人気で、一度昼くらいの出社をしようとした時は満車で停められなかった。

Q9. バスの中での過ごし方は?
A9. 睡眠、読書、タブレットやスマホでの動画視聴の人が多い。基本的に通勤客ばかりなので静か(いびき、くしゃみ、せき等除く)である。ただし、鴨川便や勝浦便は高齢者を中心とした観光客団体に出くわすこともあるので、その場合はワイワイガヤガヤ。基本的に、通勤時間帯のピークを外した時間帯はワイワイガヤガヤ系と思った方がいいかも。
ちなみに、私の場合は、朝は二度寝の続き(アイマスク装着)、帰りはタブレットでの動画視聴だ。

Q10. 電車通勤時代とどっちが良かった?
A10. 明らかに、高速バス通勤の方が楽。①座れる、②寝られる、③頻繁にドアの開け閉めが無いから寒い/暑いことはない、④車でバスターミナルまで行けるから、帰りにゆっくり買い物ができる、⑤満員電車に乗らなくて済むため痴漢冤罪リスクが減少、⑥トイレ付バスを選んで乗ることで途中で下痢等になっても問題ない、⑦景色がキレイなところを通るため気分爽快・・・。挙げればキリがない。デメリットは、駅ビルでの飲食や買い物みたいなことがないことくらいか。そういった楽しみ方は、帰りにアウトレットに寄れば良く、帰りに観覧車やジェットコースターに乗れるというのも都会には無い楽しみだ。

非常に長くなったが、「高速バス通勤」の実態はこんな感じだ。
満員電車が耐え難いという人は、職場の場所によっては検討するのも良いのではないだろうか。

※ 当記事の画像は、全てWikipediaから引用しております。

手に入れるべきは「欠落」

一芸を極めたいならば、ある種の「欠落」が必要である。

会社で周囲から優秀と崇められ、昼夜問わず働き出世街道に乗ることは素晴らしい。
しかしそのためには、家庭での生活、趣味に打ち込む時間、友人関係等々、犠牲になるべくしてなるものは計り知れない。

家事育児介護を完璧にこなし、配偶者、親、子供、親戚すべてに評価されている人がいたとしよう。
おそらく、彼(彼女)は職業人としてのキャリアや打ち込むべき芸術等とは程遠い生活を送っているだろう。

ライターも同じだ。物を書くというのは、自分の人生を削り出しそれを育んでいく営みのことなのだ。
仕事に打ち込んでいるうちは、誰かを驚嘆させる作品など書けやしない。そんなエネルギーがあれば、それを仕事に投じているはずだ。
家族との時間を大事にしているうちは、誰かの生き様に共感する作品など書けやしない。家族との会話はリアルそのものであり、ロマンや幻想などとは程遠い世界にいるからだ。

巷に溢れている本が、なぜ私の心を動かさないのか。
それは、作家自身が己の人生を削り出して創り上げた作品ではないからだ。
商業ベースに乗せられた書籍が、どうして私の心を奪うことができようか。

私は、自分の本名をこの世に残したいのではない。
私の作品は作者不詳で構わない。もちろん、私の友人知人に評価されようだとは思わない。

たまたま私の作品に触れあった誰かの「闇」に寄り添いたいのだ。あなたの孤独に付き合いたいのだ。
生き様を削り取り紡ぎだした作品は、祈りに似たものであって欲しい。救いであって欲しい。

今歩き出したこの道は、多くの「欠落」を原動力として走らなければならない。
今度の作品は尖ったものではなく、欠落している箇所が必要なのだ。
そうやって作品の中に生まれた欠落の結晶は、読者それぞれの解釈で埋めれば良いのだから。

今は真実を語るのはやめておこう。

12年経ちましたが?

あーあ。昨日書くはずだったのに。
昨日2/26で私がブログなるものを初めてから丸12年となった。13年目ですか。
長いね!いや、ここ何年かはほとんど中身はスカスカだけど。
スケスケスカスカ横須賀線って感じですな(笑)

訳のわからないことを言い始めたのも、先ほどまでfqtブログを整理していたから。
このサイト(DavyStyle.com)が壊れて復旧させていく中で、PHPのバージョンを最新版に上げたものだから、借りているサーバーに紐づいている他のサイトが見られなくなってしまった。そこで、サーバーからデータを抜く→新しく箱を作る→記事を入れるという作業をしていたというわけ。その過程で、わたくしのカレーなる高校生時代を振り返っておりましたが、随分と派手に動き回ったものですな。今とは違って上昇志向が強いし。それを「幼稚」だと一笑に付すのは簡単だが、輝かしい青春の1ページとして、はにかみながら大切にしておこうと思う。

そんなこんなで12年。随分とおじいさんになりました。
fqt時代からのファンの方、Davyになって知って頂いた方、Twitterを通して関わってくれた方など、色々いらっしゃると思うが、まず御礼を申し上げたい。
誰も読んでくれなかったら、寂しいからね。

ありがとう。そして、これからもよろしく。

今日は夢の話をしようと思う。

働き先の夢、結婚するという夢、家を建てるという夢、クルマを持つという夢、男女問わず最高の仲間に囲まれるという夢。
色んな夢を叶えてきました。
決してキレイなものとは言えないし、他人様に自慢などできるような輝かしいものではないが、自分では十分充実した人生を送れていると思っている。

つい最近、10年前に思い描いていた夢を思い出した。

”10年後には「二十七歳の地図」を描くんだ!”

10年前、17歳にして自費出版で本を作った。自分にとっての人生の教科書。自分なりの「十七歳の地図」だ。
それを、あの続きの話を描きたくなった。17歳の時に書いたものより、もっともっと濃い人生を送ってきたから、素敵なものが書けるんじゃないかと思っている。

ただ、ここで問題が。リアルな話を書けない!
イリーガルな、とまでは言わないが、結構危険な橋も渡ってきたし、一応一般のサラリーマンをやっている手前、書きたくてもリアルに描写できないものもある。
そもそもリアリティを追求し過ぎると一般読者に伝わらないこともある。

そこで、小説とまでは言わないまでも、事実をベースとしながらも若干ウソもつきながら、ストーリー仕立てにして書きたいなと思っている。
完全なるフィクションで、だが遠からず近くもない感じで書ければ、そこそこ面白い作品に仕上がると思うんだ。

「次の夢」ということで、妻に内緒で書いてみたい。
これが、今の夢です。

また達成しないかもしれないけど、とりあえずやれる範囲でやってみようかなと思っています。

それでは。

謹賀新年2018

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

平成30年(2018年)元日

今年の正月は木更津ベースで迎えることができた。都会にも郊外にも田舎にも海にも山にも川にもすぐにアクセス可能なこの地では、様々なストーリーが描けそうだ。近くのアウトレットは初売りで朝から大渋滞になりそうだが、我が家からは歩いていくことができる。いちご狩りも次の週末から近くで行われるようだ。今年の初日の出は水平線の先から見えそうだ。

以前、真っ白なキャンバスの話をした。赤い絵の具が無ければ、赤を使わずに表現したらいい。俺はそんな考えの人間だ。
でも、フィールドを変えたらもっと別の絵の具が手に入るかもしれない。そしたら、もっと違った作風のものができるかもしれない。
俺はたくさんの絵の具を手に入れた。当然、失った色もある。

・・・とここまで筆を進めていると、横から妻が割り込んできた。「結局、全部の色を混ぜたら黒になるじゃん。」
どんな道を選ぼうと、最後に通じている所は同じなのかもしれない。

木更津ベースプロジェクトが達成した今、これからどうしたらいいのかよくわからない。
それでも、多分、どんな道を選ぼうと最終的なゴールは同じなんだとしたら、自分が心惹かれた道を進んでみようと思う。

こだわりを極めてきたDavyだからこそ、執着心は捨て、流れ行くままに。

今年も良い年になれば幸いです。
皆様とともに、幸せな1年を創り上げていきたい。

執着したくないから、こだわるんだ。

木更津ベースの話は色々あるのだが、今回は「ライフスタイル」に注目したい。それも、この家を取り巻く話、というより、自分自身の生き様つまり「DavyStyle」の根本的な部分である。

社会人になって「丸くなった」「大人になった」と言われるようになった。もちろん、サラリーマンとして、いやそもそも20代後半の人間として生きる上で「あの頃」とはスタイルを変えざるを得なくなった部分は確かにあるのだが、根本的な生き方はあの時のままだ。

 

投稿日: 2012年1月2日 投稿者: Davy Fujinami
UNDERGROUND FOREVER 3ヶ条
https://davystyle.com/archives/1275

 

近頃、「働き方改革」というフレーズがもてはやされている。残業時間削減、プレミアムフライデー、有給休暇の消化率向上・・・。会社の制度にばかり目が向けられ、その本質は「働かせ改革」なるものではないかとも一部では言われているが。我々雇われの身が、会社(人事部?)の制度改革ばかりに期待して、受け身になっている感じもある。

「だって、納期間に合わないじゃん」
「周り誰も帰る人いないし」
「自分だけ働き方改革やったら出世に影響あるだろうし」

皆様の言わんとしてることがわからないわけではない。俺自身も時々ふと上記のような呪縛に囚われてしまうこともある。
だけどそんな時、あの日心に刻んだあの言葉を思い出す。「UNDERGROUND FOREVER」。日本語で言い換えると「一生地を這ってる覚悟だ!」かな?あまりしっくりこないんだけど(笑)
誰かとの比較、あるいは会社とか社会の階級のようなもので自分をランク付けして、上を目指そうというのは俺の人生にはふさわしくないって決めたわけ。上を目指すより、前に進みたい。俺は、俺が本当に送りたいと思っている人生を送るために、やるべきことを取捨選択して生きていこうと決め、そのスタンスで今も生きている。

幸い、今の俺は出世コースにはいない。途中で病気によるわずかな休職があったことも手伝って、いやそもそも社内でのキャラ的な評判が悪く、正直上からの評価は低いみたいだ。その代わり、一緒に働いている人からは大事にしてもらっている。人によっては、俺の能力を買ってくれ、必要だというありがたい言葉を頂くこともごく稀にだが(笑)無いわけではない。やるべき仕事は効率的にきちんとこなす。頂いている給与からすれば、大きな不備は無さそうだ。一方で、フレックスタイム制ということもあり、ほとんど残業しない。おそらく10時間/月程度。月間で所定労働時間が定められているのだが、基本は月初で時間を稼いで、月末に定時前のまだ日が出ている時間にさっさと帰ろうという気持ちではいる。そして、資格試験に取り組むわけでもなく、仕事を積極的に取りに行くわけでもなく、やる気がないわけではないが野心はない。トータルして言うと、上司や上層部から「優秀なヤツだ」と思われることは全く無いが、チームの中では特に打率が悪いわけではなく必要ならバントや犠牲フライも厭わないのでラインナップには入れているところか。

自由な働き方でそこそこの収入を得て、木更津ベースを拠点に自分がしたかった生活をする。
例えば、船舶免許があるので、プレジャーボートでクルージングをする。この前は妻と横浜の川に行ってきた。あくまで春に向けてのお花見の下見だが。

また、写真は残念ながら無いが、先日は会社等の女性陣5人+例の副会長を読んで、ホームパーティーを行った。
皆様には遠い中、わざわざ高速バスや電車で木更津ベースにお越し頂き、家で妻の料理と木更津で有名なケーキ屋さんのケーキをお楽しみ頂いた。新築案内&アウトレット観光も兼ねて。で、帰りは一部の方には横浜までお送りする中で、横浜のベイブリッジやみなとみらいを中心とした夜景をお楽しみ頂き、なかなか面白い週末だった。

「働き方改革」関連で言えば、平日は家事や録画した番組を見ることで忙殺されがちだが、近くをドライブしたり空いているアウトレットを散歩したりして、我ながら素敵なライフスタイルになっているのではないかな、と思う。そもそも、通勤途上で、帰りのバスで毎日レインボーブリッジ通ってお台場の観覧車見て、羽田空港に降り立つ飛行機を見て、アクアラインから遠くの方に見える夜景を楽しんでいるのだから、それだけでも十分だ。満員電車で知らないオッサンの顔を間近にする生活から解放されただけでも大満足だ。

でも、この文章で言いたいのは自慢じゃない。そんなものには興味がない。
伝えたいのは、俺は出世や会社での評価を諦めたからこそ、今の生活が手に入ったってこと。昇格のペースが遅くなったり、査定が悪くなってボーナス額に影響が出ることは、もちろん痛いしイヤだけど「しょうがない」と割り切ったからこそ、自由に振る舞うことができている。妻にもハッキリ伝えた。「俺は昇格だの何だのを狙ってバリバリ働くようなことはしないし、それに伴う犠牲はある。どうやら今回の査定も悪いらしい。だけど、最低限の生活は約束するから、俺の生き方を許してほしい。」と。それに対し妻は、「もし私がバリバリ働いて出世するような男を望んでいるなら、そもそもあんたなんかと結婚してないから大丈夫!」と笑って応えてくれた。我ながら、素敵な人と結婚したと思う。そして、妻自身も一生懸命働いて、俺との生活を支えてくれている。頭が上がらない。。。

皆様全てにこのような生き方を薦めようとは思わないし、正しいとも思わない。
だけど、俺から見ると、皆こだわりが無いフリしながら、執着しているように感じるんだよね。カネにこだわらないフリして、会社での査定に執着したり。出世にこだわらないフリして、周りからの評判に執着したり。

逆だよ、本来あるべき姿は。カネの使い方にとことんこだわって、実際に入ってくる金額には執着しない。自由な働き方を維持するために周囲とのコミュニケーションを綿密にとるようとことんこだわって、出世だとか上司の評価だとかに執着しない。俺はその方がカッコイイと思う。ウザいくらいとことん何かにこだわって、その後の副産物がどう作用しようが執着しない。自分の生き方の軸があれば、自分に本当に必要なモノは何であって、そうでないモノはどれなのか見えてくる。

執着したくないから、こだわるんだ。

病気になったって、会社は責任とってくれないよ。
婚期逃したって、会社はいい人見つけてくれないよ。
定年後に家の中で居場所が無かったとしても、会社は面倒みてくれないよ。
全部、自己責任なんだ。自分の人生で受ける不利益を、会社が何とかしてくれるわけじゃない。
だからこそ、自分がどうありたいかをきちんと定め、覚悟をもってそれに向けて行動していくことが大事なんじゃないかと思うわけ。

それが、DavyStyle。

ハウスメーカー?工務店?いいえ、コンペです。

木更津ベース情報を小出しに公開。
今日は「住まい作りのパートナー」の話を書こうと思う。
(批判や悪口、各種エピソードの類は後回しにして、先に概略だけ)

一戸建てが欲しいと考えた時、いくつか選択肢がある。

第一関門:「建売」か「注文住宅」か

建売は、既に建築された一戸建ての家を土地とセットで買う方法。分譲地に多い。メリットは既にある建物をじっくり吟味でき、手間が少ない点。マンションを買う感覚に近い。俺の場合も、初期段階で分譲地の建売物件を見に行ったが、せっかくの自分の住まいなのに「決められた」建物を買う感覚に最後まで違和感を覚え、そもそも建売はスペックが注文住宅に比べ劣るケースが多いことから、当案は却下した。
注文住宅は、自分で土地を探し、その土地にあった家を一からデザインし建てる手法。正確に言えば、一戸建ての場合は、家を「買う」とは言わず、家を「建てる」。手間がかかるが、せっかく自分のものにするのであればこの手法をとりたいと最初から思っていた。
※ 建築条件付土地での注文住宅は、建売の方に分類した方が良いと考える。

第二関門:「ハウスメーカー」か「工務店」か「建築家」か。

ここからが本題。注文住宅を建てようとする場合、どこにお願いするか。
普通は、住宅展示場のような所に行き、「●●ハウス」「●●住宅」のような所が出しているモデルハウスを見てイメージを掴み、値段も含め相性が良かった所にお願いするというのが一般的だ。当然、俺もそれをやった。ただ、その前に「SUUMOカウンター」に行って相談をするというプロセスを噛ませてはいるが。SUUMOカウンターは、多くの住宅メーカーから顧客の意向に沿った会社をいくつか紹介するというスタイルだったので、当初は期待していた。自分の知らない会社が出てくるものと思われた。だが、期待外れ。誰もが知ってる有名大手メーカーしか紹介されなかった。結局、文字通り「無駄足」に終わった。
とはいえ、とりあえず住宅展示場に行ってみた。「住友林業」「住友不動産(戸建部門)」は見た。また、住宅展示場ではないものの、ローコスト住宅である「ヤマト住建」にも話を聞きに行った。その中では、アーバンタイプのデザインが気に入り、「住友不動産」が候補に残った。ハウスメーカーではここが候補となった。

続いて、工務店。一般的にハウスメーカーより安く家が建てられるとされ、現場との距離が近いこともあり性能を求めるなら悪くない選択肢とされる。実際、千葉の工務店の中で、断熱性能に特化した所を複数見つけ、ブックマークしていた。だが、保証制度に不安があることや、出来上がりのイメージがつかなかったこと等から、優先順位を下げた。

建築家。デザインの良さを前面に出すところばかりで、性能が二の次三の次にされている印象を受けた。その中でも、地元で断熱にこだわっている建築家を見つけ、直接訪問した。こだわりは感じられたし、性能も良さそうだったが、何にせよ、値段が高い。交渉にも応じてもらえなさそうで、諦めた。

家づくりは暗礁に乗り上げた。このまま、妥協するしかないのか・・・。

「そうだ、コンペをしよう」

昔友人に紹介され見ていたあるドラマを思い出した。「結婚できない男」。
阿部寛演じる建築家の主人公が不器用ながらも真っ直ぐ生きていく興味深いストーリーだが、ドラマの中で高島礼子が演じているのが、建築家をコンペして紹介する職業だったのだ。そういうサービスが無いか、調べてみた。

そこで出会ったのが、このサイトだ。
https://sumika.me/

要望を掲示板に書き投稿すると、登録している建築家が応募してくるというスタイルだ。
加えて、当サイトを通じてプロジェクトを依頼すると、無料で地盤保証等がついてくるという安心特典つき。これなら、大手ハウスメーカーに依頼したような安心感が得られる。藁にもすがる思いで、このサイトに要望を書き込んだ。

結果的に、4社からの応募があり、順番にメッセージのやり取りや直接出向いての面談を行った。
前述の「住友不動産」と迷っていたものの、彼らが出してきたプランに愕然とさせられ(・・・というか、俺がExcelでまとめて出した要望書、全く読んでねーのかよ!と思うことが多く)、そんな中で応募してきた1社が映像付の素晴らしいプランを提示してきたため、俺は彼らに握手の手を差し出した。

こうして、木更津ベースプロジェクトが走り出した。

木更津ベース、完成!

また1つ、夢の欠片を拾い上げて、壮大なキャンバスにそっと置く。
もちろん平坦な道ではなかったが、まさかこの景色に辿り着けるとも思わず。それでも、純粋な少年のごとく、夢を口にし続けて周囲に笑われながらも、気付いた時には周囲をあっと驚かせる人生。まさに「絶望からのレジスタンス」を、学生時代の頃のような激しさは伴っていないものの、静かに成し遂げる大人のやり方で実現したことについては素直に嬉しく思う。「木更津ベースプロジェクト」ここに完成だ!!

このサイトを見ている人で当時のことを記憶している人は少ないだろう。
2011.3.11、東日本大震災後、俺はそれまでの上昇志向を捨て、生活の充実に向けて人生の路線を変更した。あの年、「世田谷ベース」にハマり、自分のベースを持ちたくなった。都会のブランド志向とは対極の、広々と余裕をもった生活。誰かのものさしで測られるものではなく、自分自身に刻み込まれたものさしで判断し、「これがいいんだ!」と胸を張って言える何かをセレクトして生きる道。それを探すプロジェクトが「ベースプロジェクト」だった。

最初に正式な形でお話ししたのが、2011.10.17配信のPodcast。まだ二十歳の頃であり、世間知らずで恥ずかしいものであるが、「当時から言い続けていた」証拠になるものなので、一部抜粋で載せておこう。

投稿日: 2011年11月3日 投稿者: Davy Fujinami
BASEへのこだわり

投稿日: 2011年11月10日 投稿者: Davy Fujinami
木更津ベースプロジェクト vol.1

投稿日: 2012年7月9日 投稿者: Davy Fujinami
木更津ベースから湾岸ベースへ

あれから6年が経った。当時想像していたよりはるかに素晴らしいスペックで、「木更津ベース」が完成した。

詳細な住所は明かせないが、木更津金田にある三井アウトレットパークの近くに、一戸建てを建てた。
駐車場、バイク置場、天然芝の庭付の家。そこから東京駅近くの高層ビルにあるオフィスまで、高速バスで通勤している。満員電車知らずの、リクライニング付クロスシートでの通勤は快適だ。木更津金田バスターミナルから東京駅前まで乗車時間は実質約45分。朝は二度寝の続きをして、目が覚めたら東京駅のグランルーフが見える。帰りはタブレットで相棒を1話見て、エンドロールが流れる頃には観覧車が眩しく光る街に到着。これ以上の快適な通勤は無い。

こちらでの生活の相棒も手に入れた。前から欲しかったスバルの新型インプレッサだ。

2000ccのエンジンは高速を走る時もイヤなエンジン音がせず、アイサイトはドライブの疲れを軽減させてくれる。後部座席も余裕があり、この車にして本当に良かったと思っている。

リビングには、シルクのような触り心地の竹繊維の絨毯に、カスタムメイドの総革張りのソファー。後ろには広々とした畳スペースも控えており、和洋どちらのライフスタイルも享受できる。俺の場合は畳の上にいることが多いのであるが。

欲しいものはだいたい手に入れた。あとは自分の遺伝子を受け継ぐ後継者だけだろうか(笑)

・・・とはいえ、ちょっと待て。Davyはそんなに金持ちだったのか?
奥さんが金持ちの家出身で玉の輿に乗ったとか?それとも宝くじでも当たった?
Davyの実家が金持ちなのか?遺産相続か?
もしくは、会社の統合により給料が倍増した??

残念ながら、どれも違う。相変わらず、カネは無い。
全ての支出を某家計簿管理アプリで1円単位で管理し、毎月Excelで集計して家族会議を開かなければならないくらい、カネには困っている。
もちろん、ブログで自分の生活ぶりを自慢げに書くくらいだから、トリックがあるに決まっている。

俺はこのサイトを通じて、昔から一貫していること。
先天的なものや努力しても誰も得られないものは、絶対に自慢しないし、自慢にも思わない。親から譲り受けたものや自分の立場みたいなものを鼻にかけてひけらかすようなヤツは最低だ。
そうではなく、何かトリックを使ったり、やり方さえマスターすれば誰でも手に入るものについては、その方法のレクチャーとともに自慢する。「こっちの水は甘いぞ」と、このサイトを見てくれる人にノウハウのおすそ分けをしたいのだ。友達の数が決して多くない自分にとって、自分の味方をしてくれる人には最大限貢献したい。それが俺の生き様だ。

では、凡人の家に生まれ、普通のサラリーマンをしている男が、どうやって「木更津ベース」を手に入れたのか。
次回以降、そんな話をするとしよう。

このプロジェクトに関わってくれた全ての人に、愛と感謝を込めて。
ここまで来たのは、私の力ではなく、私にノウハウと力を与えてくれた皆様のおかげです。