今日はこの曲から聴いてもらおうか。
長渕剛「ガンジス」
旅をするのは 帰る家があるからだ
さすらいの旅ほど 淋しいものはない
ふと虚しさに突き落とされそうになったけど
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた
何かを肯定するために、何かを否定しなきゃいけない時がある。
数学で言えば「背理法」ってヤツ?
>ある命題が真であることを証明するため、その命題の「結論が偽である」と仮定して推論を進め、矛盾が導かれることを示す方法である。つまり、その命題が成り立たないと仮定すると、すでに真であるとわかっている事実や、元の命題の仮設などに矛盾する結果が得られることから、間接的にその命題が正しいことを示すのである。矛盾を導くことによって、誤りであるとした仮定を否定することになるので帰謬法(きびゆうほう)(謬すなわち誤りに帰着させる方法という意)とよぶことがある。これは対偶の考えを利用した間接証明法の一種である。
fqtを創り上げるために、Fujinamiを否定しなきゃならなかった高校時代。
「俺」になるために、「僕」を否定しなきゃならなかった小学3年生。
Davyになる時は、「融合なんだ!」って言ってきたけど、それでも否定してきたものはある。
過去を否定することが好きじゃない俺でもそうしなきゃならない時がある。
でもさ、その否定してきたものって無駄だったの?意味なかったことなの?
そうじゃないんだよね。
その時には使わない部品だったというだけさ。よりシャープにするために削ぎ落としてきただけなんだ。
より甘い果実を得るために、摘果してきただけなんだ。
俺は否定はしても、無かったことにはしてこなかった。
いつか必要になる時が来るからさ。
俺、歴史が嫌いなんだ。
地歴科目でも地理を選択していたし、必修だった世界史もまともに勉強してこなかった。
だって、俺にとってはどうでもいいことなんだもん。
シュメール人がどんな文明作ったかだとか、徳川家光が何代目だとか。
でも、俺、歴史が好きなんだ。
俺自身の歴史が好きなんだ。
自分の性格のルーツをたどってみることとか、自分のしてきたことを振り返ることとか。
決して過去の栄光にすがってるわけじゃないよ。俺が振り返るのは結果ではなく、プロセスなんだから。
結果で喜べるのはせいぜい3日くらいだろ。俺がテストで全国1位になったことだって、思い出としてはいいんだけど、その結果が別に今に生きてるとかそんなことじゃないよね。むしろ、何かを達成するために努力したプロセスとか、日常交わした何気ない会話だとか、そういったものの方がよっぽど今につながってる。
将来に役立つのは、「点」ではなく、「線」なんだ。
そんな「線」を振り返る機会があった。それも、今までそんなに振り返ってこなかった「線」を。
男ってさ、顔とか姿とかほとんど変わんないんだよね。小学生の時のまんまの姿。サイズだけデカくしたパターン(笑)
そんな少年たちが、車に乗ってきたり、バイクに乗ってきたり、しかも結構派手な感じでさ。あのまんまの記憶で会ってるから「子供がクルマ運転しちゃダメだよ~」っていう笑えるおかしさと、「俺らもこんな歳になったんだな~」っていう感慨深さと。
あれ、待てよ。
おとなしくて頭の良かった優等生のFujinami君が、Davyとか名乗って、AKBについて熱く語っちゃってるよ~!
客観的に見たら、めちゃめちゃ笑える。
一方、高校だけの付き合いのヤツから見たら・・・?
あの「自由じゃなきゃ意味がねーんだよ!」って叫んでいた会長さんが、穏やかにニコニコ話してるよ~!
「どうしてそんなに丸くなったんだい?」って聞きたくなるよね。
人ってわからないもんだね。
俺も、多分他のみんなも、10年後の自分、20年後の自分がこうあるべきだ!なんて思って生きてきたわけじゃないと思う。
目の前に与えられた選択肢の中で、絶えず面白い方をとっていっただけ。
気付いたら、こうなってた。
自分が選んだ選択肢に後悔することだってある。
そもそも選択肢の数が少なくて、不利な条件を飲まざるを得ない場合だってある。
だけど、それもまた人生。
案外、自分の意図しない選択肢をとった方が面白いケースも多い。
今日あった小学・中学が一緒だった友人2人は、苦労人だ。
どこかの地点で苦労している。俺はそれを知っている。
俺が苦労させたケースもあった。
でも、だからこそ、輝いてる。
だからこそ、いいヤツだ。
もちろん、来てくれた副会長にしてもそうだ。
苦労していた時期があった。
もちろん、俺もそう。
世の中見渡すと、めちゃくちゃ人間ができた人がいる。
礼儀作法はしっかりしてるし、他人に不愉快な思いをさせることがない。
内剛外柔をしっかり貫けている人。
どうしてそんなにちゃんとしているのか?って疑問に思っていた時期もあった。
取り繕った偽善なんじゃないかと疑った時期もあった。
でも、彼らのルーツをひも解いてみると、そこには1つの共通した答えがあった。
人一倍、苦労している時期があるのだ。
借金に追われたり、人間関係がうまくいかなかったり、目標を持てず空虚な生活を送っていたり。
いっぱい傷ついてきたからこそ、傷の痛みを知っている。
だから、人に傷を与えないようにふるまうことができるんだ。
あまり他人の悪口は言いたくないけど、見ていて「この人は苦労してこなかった人なんだな~」って思う時も結構多い。
恵まれた境遇や他人の厚意に対して、幸せだと思うことができなかったり、それに感謝できなかったり。
絶えず不満を口にしている人はその傾向にある。
地獄を味わってないから、天国の良さがわからない。
かつての俺がそうだった。
人間関係に恵まれてるのは当たり前、金に苦労しないのは当たり前、どんな問題でも解けるのは当たり前。
そう思っていた時期があった。
平和な生活を送れることに感謝せず、「刺激が足りない」と不満に思っていた時期があった。
そんな気持ちを見透かされたのか、次々と苦労がやってきた。
頑張っても結果が出ない、友人だと思っていた人間の裏切り、容赦ない暴言で傷つけられる日々、銀行口座にカネがなくて走り回る・・・
そんな時期があったから、今の平和な生活を幸せだと思えるんだ。で、今の状況を最高だと思えるんだ。
ある程度のマイナスならプラスに転化する能力も身に付けた。
彼女がいない?→人間関係も日常生活も縛られなくて最高!
カネが十分にない?→だからこそ、何を買えば価値が最も高いかじっくり考えられて楽しい!
成績が悪い?→高い成績をキープするしなくていいから楽!
ずっと一緒に行動する友達がいない?→1人で行動した方が時間に縛られないから楽。
ある人が言った。
「私にとって最高の本は、素晴らしい知恵を授けてくれる本でも、話が面白い本でもない。私に考えさせてくれる本だ。」
ある人が言った。
「都会には、優秀な『人材』が多い。地方には『人物』が多い。」
いい友人がいることを誇りに思う。感謝してるぜ。
今日は最後にこの曲を聴いてもらおうか。
尾崎豊「Scrap Alley」
昔の事を思い出して 賛美して
懐かしがるつもりはない
これからおまえの生きざまを思う時
おまえのShoutが 聞こえてくるんだ
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