今、傷ついた天使に伝えたいこと


新春早々、気がかりなことがある。
SUPER☆GiRLSのかえぴょん(稼農楓)のことだ。
他のメンバーは紅白に出場できなかった悔しさを噛み締めながらも、それぞれの正月を過ごし、その様子をTwitterやブログ、メール等で教えてくれる。
かえぴょんだけが更新が無いのだ。

そんな中、残念なニュースが入ってきた。どこかの週刊誌に、昨年秋に取り上げられた騒動の延長戦のような記事が出て、写真まで掲載されたようである。詳細についてはここでは言及しない。
俺個人の感想を言うならば、大変衝撃的なものであったし、残念な話だとは思う。決して「いいこと」ではない話である。
もちろん、記事の真偽についてはわからない。仮に事実だとしても、どこまで本当のことなのかはわかりかねる。詮索するつもりもなければ、詳細を知りたいとも思わない。

ただ、アイドルという職業の特性上、そのような話題が出るのは好ましくはない。そのため、他のグループでは、こういった類の話が出ると、解雇や卒業にまで追い込まれるケースがある。
スパガでは前例が無いので、どのように対処するか不明だ。最初のアルバムが出てすぐの頃からスパガファンである俺は、彼女たちを好きになってもう2年になる。俺の勝手な意見を述べさせてもらうとするならば、こんな事など無かったことにして、堂々と変わりなくかえぴょんにはスパガとして、アイドルとして続けてもらいたい。

少し、俺の過去を話そう。このブログの古くからの読者は耳にタコができるほど聞いたかもしれないが、新規の方のため軽く触れておく。

2007年秋。もう5年以上前のことか。当時俺は高校2年生。
諸事情により自治会長(生徒会長)になった俺は、激しいバッシングと闘っていた。

俺の政策に反対する上級生を中心とした連中から、リアル・ネットを問わず、誹謗中傷を受けていた。
ブログのコメント欄は荒れ放題。学校では、ある事ない事を書かれた怪文書とも呼べるようなビラを全校中にまかれた。
自分で言うのもおかしな話だが、それまでの俺は人気者だった。チヤホヤしてくれる人が多かった。
しかし、この事をきっかけに多くの人が俺のもとを去った。心に大きな傷を負った俺は、シャッター商店街のように荒れ果て、寂れた存在となった。

12月初旬のある日。俺たちの学校は、修学旅行で奈良に来ていた。
本当は班行動をして寺社を回らなければならないのだが、俺は1人で脱走を図り、神戸・三ノ宮へ向かった。

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冬の訪れを告げるかのごとく、冷たい空気が神戸の街を支配していた。
でも、俺の目の前に現れる景色は優しかった。
文字通り、雲1つない青空。穏やかに微笑んでいる太陽。
メリケンパークの石段に座り、ボーッと海を眺めている俺は、仏様のような澄んだ心を手に入れた。

清らかな心で、それまでの自分を振り返ってみた。
確かに、周囲の人の数は減った。指で数えられるくらいまで減った。
でも、残った連中は、俺を本気で信じてくれる熱い連中だってことに気付いた。なんとなくのブームで俺に関わっていた連中とは、空気感が違っていた。

友達を失った。その代わり、親友だけが残った。
自分が本当に大切にすべき人は誰なのか、やっとわかった。

それまでの俺は、天下を取ることだけを考えていた。
No.1の存在になりたい。俺が全てを支配していくんだ。俺はスターになるんだ。
それもいい。だけど、目的達成したところで、幸せかい?

その時はじめて、俺が求めていたものは違うって気付いた。
その時はじめて、俺が本当にやるべきことは違うってわかった。

神戸の海で、権力の座を自ら譲り渡すことを、決意した。

話を戻す。
俺はスパガが大好きだ。彼女たちが活躍するのは嬉しいし、いつまでもその素晴らしいパフォーマンスと眩しい笑顔を見ていたい。
メンバーはよく、「紅白に出たい」「オリコンで1位とりたい」と目標を口にする。
もちろん、その夢は全力で応援したい。その気持ちに嘘はない。

だけど、俺はスパガに紅白に出るようなアイドルになって欲しいわけじゃない。
東京ドームを客で埋め尽くすようなコンサートの開けるアイドルになって欲しいわけじゃない。

ファン1人1人にとっての「かけがえのない存在」であって欲しい。
俺たちの荒れ果てた心に光を灯す、一輪の大きな花であって欲しい。

はるか遠くで点でしか見えないような、ステージから俺たちを「見下ろす」アイドルになってほしくない。
ギリギリまで手を伸ばした1ミリ先にいつもいてくれる、俺たちに近い存在であって欲しい。

アイドルも商売です。アーティストも商売です。ある程度数を売らなければ、やっていけません。
持続可能な状態を作り出すための「数」は、ある程度は必要だと思う。
でも、数を増やすことばかりに夢中になり、古くからのファンを置き去りにしているアーティストもたくさんいる。
俺も、「捨てられた」うちの1人です。

かえぴょんにしても、「数」を増やそうと思ったら、今回の事は致命傷になるかもしれない。
スパガがメジャーになればなるほど、その傷を叩く輩は増えていく。
その度に、逆にファンは減っていくかもしれない。

しかしながら、「数」ではなく、ファンの「質」、ファンとの「距離」に視点を置くならば、むしろ更に今後の可能性がある立場だと思う。
多少のスキャンダルで逃げ行くような、「にわかファン」は減っていく。これからの彼女についていくファンは、傷があっても関係なく応援していく「熱いヤツ」「濃いファン」だけが残る。

俺がアーティストとして大好きな布袋さん。伝説のバンドだったBOØWY時代に比べれば、もしかしたらファンは減っているかもしれない。彼もこれまで数々の傷を作ってきた。今でも叩く輩は多い。
そんな布袋さんのファンクラブ「Beat Crazy」に俺も入っているが、年1回行われるファンクラブ限定のライブ「B.C.ONLY」は、他のコンサートは比べ物にならないくらい熱く楽しいライブだ。
本当にHOTEIについていきたい連中だけが集まっている空間だからね。パフォーマンスも普段見られないような相当濃いものになるし、トークだってある意味HOTEIのイメージとは違う感じのものでもあったりする。
BOØWY時代の布袋よりも、今の布袋寅泰の方が好きだという人間も少なくないはず。特に濃いファンの中では。

濃いファンに支えられているアーティストは、メディアへの出演が無かろうが長続きする。
氷室京介にしろ、矢沢永吉にしろ、浜田省吾にしろ。浜省さんがテレビに出ている所なんて、ほとんど見たことない。それでも、コンサートは大の人気で多くの人が入っている。
それは、彼らが俺たちファンにとっての「かけがえのない存在」であり続けたからなんだ。俺たちの人生において、ある場面に出くわしたときにかかるBGMを奏で続けたからだ。
アーティストが地道に頑張って、今日もライブ会場で待っていてくれるから、俺たちも頑張れる。それが、日本経済の活力になっている。

1人でも多くの人に自分たちのことを知って欲しいのはわかる。
1人でも多くの人に自分たちの曲を聴いて欲しいのはわかる。

でも、それ以上に、相手が1人でもいいから、その人の心に「深く刺さる」アーティストでいてほしい。

飛行機でも、上昇する時に機首を上げ過ぎる(上昇角度が急である)と、バランスを崩し最悪の場合墜落する。急成長する会社は、脆弱である。
少しずつ、ゆっくり、味わうように高度を上げていけばいい。上を向かずとも、前を向いていれば、確実に成長できる。

・・・書き過ぎた?俺、スパガの中では勝ぴ(勝田梨乃)推しなんですけど(笑)
でも、かえぴょんは約束守ってくれたしね。
超絶夏まつり(例のお台場に2日間入り浸ったやつ)の時、ハイタッチ時に「いつかピアノの生演奏聴かせてね!」と言ったことがある。
1ヶ月後、超絶歌劇団の学園祭の時、約束を果たしてくれた。
また、この前のクリスマスライブでも、感動的な伴奏を聴かせてくれた。スパガにとっては無くてはならない存在。
「ありがとう」の気持ちも込めて、長々と書かせて頂きました。本人の目には触れないと思うけど、何かの事故でたまたま見てもらえたらな、とか思って書いてみた。

この歌を作った小室哲哉さんは、見抜いていたのかな?こんなこともあるだろうと思って、スパガの皆にメッセージを贈りたいと思ってこんなセリフを入れたのかもしれない。

『心無い人の声 気にしてたら壊れちゃう
 どうにかしてこの街で 生き抜いていかなきゃ』

まぁ、かえぴょんがどんな選択をするにしても、俺は本人の意思を尊重するつもりです。
俺だって、過去はそんなに誇れるわけじゃない。消したくなる過去もある。誰だってそうじゃないの?だから、どんな傷を持っていようが、彼女がこれからどうしていきたいかに注目するつもりです。


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