東日本大震災で報道はそれ関連の話で一色だが、統一地方選も迫っている。俺の出身地、静岡市でも静岡市長選が行われる。
現職の小嶋善吉市長が出馬しないため、次の新人3人での争いになる。
海野徹 http://ow.ly/4lrz3
田辺信宏 http://ow.ly/4lrAj
安竹信男 http://ow.ly/4lrB6
リンクは彼らのマニフェスト。一読させてもらったが、東京都知事候補者のマニフェストを読んだ直後だったので余計に気持ちが増幅したのかもしれないが、お粗末すぎる。抽象的かつ中身が薄い。高校生の小論文程度。
一応、全国10位の人口を抱える静岡県の県庁所在地であり、70万人以上の人口を抱える政令指定都市だ。それがこのていたらく。地元民として情けないこと極まりない。
俺はまだ20歳なので選挙には出られない。おそらく次の市長選が4年後にあるが、その時も24歳なので出られない。市長の被選挙権は25歳以上だからだ。
しかし、自分が出馬したつもりで、マニフェストを書こう。市長候補の皆さん、もし読んでたらパクってもいいですよ。良い政策が早期に実現されることは望ましいことなので。
・東静岡地区の大規模都市開発事業
JR東静岡駅は10年以上前に作られた比較的新しい駅である。東海道本線と国道1号線の間(北側)と東海道本線と南幹線(南側)の間には広大な敷地がある。南側にはグランシップというホールがあるが、あまり経営状態が思わしくない。交通の便はかなり良い所で、近年は高層マンションも立っているが、周りはいわゆるロードサイド的な店ばかりで、商業的にはあまり発展していない。三菱地所が北側の相川鉄工工場跡地に複合商業施設を作ることになっている。また、現在は等身大のガンダムが置いてあり、ホビーフェアなどでにぎわっている。近くにはバンダイの工場もある。
このエリアに、アリーナ建設構想がある。小嶋現市長の案である。草薙体育館が老朽化してきていることもあって、大きなアリーナを作ることで、その役割を移そうとしている。この案に、私も賛成だ。アリーナは体育施設としての役割だけでなく、コンサート会場としても使える。静岡にはロックやポップスのコンサート会場が無いに等しい。市民文化会館は小さすぎるし、AOIは専らクラシック専門だ。よって、有名アーティストの全国ツアーでも、静岡県では浜松のアクトシティや磐田のエコパが使われることが多く、静岡市には来てもらえない。よって、音楽文化が育っていない。
東静岡地区の開発は、基本的に民間の企業にやっていただきたい。ショッピングモールの開発はありがたいことであり、できれば南側には高層のオフィスビルを建て、全国展開の企業の静岡での拠点にしていただいたり、あるいは本社機能を移転していただけるだけの優遇措置を企業に提供したいと考えている。こうしたことで、静岡の雇用を促進できる。また、ベンチャー支援も積極的に行い静岡のシリコンバレーとしたい。市としては、東静岡の地にアリーナを建設することで、静岡の音楽文化の発展や市民の健康増進に寄与したいと考える。街づくりにおいては、場合によっては、ペデストリアンデッキを設置し、地上部分はバスターミナルやタクシープール、送迎所、2F部分は歩行者が車を気にすることなく安心して歩けたり、ストリートミュージシャンによる小規模ライブ開催など、活気あふれる街にしたい。地下には大規模な駐輪場を作り、路上での放置自転車を減少させたい。
・定時性を高めた交通網の整備
静岡市の交通事情。東西に東海道本線が走り、市内の駅は10駅ある。東海道新幹線の静岡駅もあり、上下とも基本的に1時間に3本。静岡・清水地区においては、東海道本線に沿う形で静岡鉄道静岡清水線が走り、だいたい6分に1本。駅間距離が短いので、市民の足として活用されている。バスについては、市営ではなく、民間のしずてつジャストラインが運営しており、そこそこの本数で走っている。
しかしながら、市内交通においては、定時性の高い交通機関は少ないと言える。静岡鉄道も街の中心部まで乗り入れているとはいえないため、朝夕の通勤通学以外の利用は決して多いとは言えない。基本的に静岡市民は自転車での移動が多い。または自動車である。自転車利用が多いのだが、市内の道路環境は良いとはいえず、自転車道の整備はほとんどなく、狭い道を高速で自転車が駆け抜けるので、事故が多い。また、安倍川以西の住民は、市街地が安倍川以東であるために、車で橋を渡らなければならないのだが、橋はいつも渋滞に悩まされている。また、市街地の駐車場料金は高く、そこまで多くないので、そういった費用にも悩まされる。東海道本線の駅の立地が悪いので、場所によっては電車がまったく役に立たない。
これから高齢化社会を迎えるにあたり、高齢者ドライバーが増えるが、身体機能低下での事故防止のために、政府は早期に免許を返納するよう求めている。しかしながら、自動車に代わる交通手段が不足しているため、免許を返納すると移動ができなくなるというのもまた事実。
こういった現状を踏まえ、自動車以外での形での新しい公共交通機関の設置が強く求められている。静岡市でのビジネスを発展させたり、企業の誘致をするならば、定時性の高い公共交通が必要である。公共交通システムが整備されていれば、郊外での土地利用も増える。
よって、私は、静岡市にも地下鉄を導入すべきだと考えている。静岡市は面積は広いが、平野面積は狭いため、人口密度は高い。よって、鉄道を作るにしても、そんなに距離を延ばさなくて良いので、建設費の割に利用が見込まれ、コストパフォーマンスが悪いとは言えない。景観の問題や、現在の土地利用や道路状況から判断しても、路面電車や高架などは向かないので、地下利用が望ましい。
建設費を安く抑えつつも、利用者を高めるためには、「田」の字型+「回」の字型の路線網が望ましい。環状線を二重丸のように作り、その中を南北線・東西線を走らせ、環状線は本数を少なく、南北・東西線の本数を高めれば、混雑率も落ち着く。前に書いた地下鉄計画では建設費がかかりすぎるため、この方法を採用したい。このあたりは、県とも協議し、県でも公共交通を考えているのならば、それらの計画と一緒にやるべきである。特に、榛南地区は交通不遇の地であるため、県ではこちらを推進していただきたい。
・教育バウチャー制度
上記のプランをはじめとして、交通網を発展させれば、子供たちは必ずしも最寄の学校へ行く必要はない。静岡市は私立の学校が少ないため、公立学校の役割が期待されている。そこで、公立学校の中でも各学校での差別化を図り、それぞれ特色を前面に打ち出した教育を行えるようにする。そして、バウチャー券を配布し、子供たちはそれぞれ希望の学校へ入れるようにする。生徒数に合わせ予算を配分し、優れた教育をする学校を優遇して学校間での競争を図り、静岡市全体としての教育水準を高めたい。
・少子高齢化の特徴を生かした、高齢者問題・保育問題の解決
女性の社会進出により、保育所の不足、いわゆる「待機児童問題」が深刻となっている。また、高齢者割合の増加により、社会保障費の増加が懸念されている。しかしながら、職を引退した高齢者の中でもまだまだ元気な人は多い。そういったシルバー世代に子育ての経験を生かしてもらうために、高齢者のお宅あるいは小規模な施設を作り、そこで待機児童の子供を預かってもらえるようなシステムを作りたい。保育していただく人数に合わせて補助金を出し、高齢者がそれぞれのやり方で保育・教育をしていただけるような体制にしたい。このやり方によって待機児童問題を解決するだけでなく、高齢者と子どもの世代間交流が図れ、子供の教育にも良いと言える。また、少額ながらも高齢者側にとっても定期収入が発生するため、経済状況の厳しさを緩和でき、また仕事をしていただくことで、いつまでも活発な生活を送っていただける方が増えると確信している。
・1シーズン1回の「防災の日」を作り、防災意識を高める。
3ヶ月に1回程度、防災の日を定め、県民の祝日とする。実際の法律上の祝日とは違うが、県内の企業や教育機関に呼び掛け、この日は県民総出の防災訓練を実施する。東日本大震災での教訓を生かした本格的な訓練を実施するとともに、各家庭・企業・団体でも防災用品のストックを高めてもらい、東海地震が発生した際の被害を最小限にする。また、耐震診断を半強制的に行い、必要に応じて耐震補強や津波対策を行う。有事の際の指示系統を明確にし、どの避難所にも公平に物資が行き渡るような体制を作る。
とりあえず、目玉政策はこれくらいで。もちろん、医療や福祉政策、公務員制度改革も考えているが、あれもこれも書いて内容が薄くなっても仕方ない。給食費や保育所建設は子ども手当からの天引きを行ったり、商業施設やビルの発電施設設置への補助金を出したり、医療従事者や福祉士の待遇改善と設備拡充により、福祉水準を高めたり・・・と他にもある。
俺の政策にも、もちろん不備はある。プロではないし。しかし、現地点で、3候補の中で、これだけ強いメッセージを発信している人がいるだろうか?これだけ具体的な政策を掲げている人がいるだろうか?もし、政治のプロたちが、二十歳の政治学部でもないような素人学生に政策面で負けているようではもうおしまいだろう。そもそも、俺の専門は電子マネーなのだから。政策とは全く関係ない。
この勝負、どっちの勝ちだろうか?3候補の誰かか、Davyか。
コメントでもTwitterでもあなたのジャッジを伺いたいものである。
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