あなたが作る「本当に住みたい街ランキング」(首都圏編)

マネー
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初めて上京する時、引越を考える時、あなたはどうやって住む街を決めるのだろう?
学校に近い街、勤務先に通いやすい街、実家に帰りやすい街、それぞれの事情に応じて様々な選択があるだろう。
帰って寝るだけだから?それなら問題ない。どこに住もうが寝床さえ確保できれば良いという考えも確かにある。
しかし、自分のベースとなる環境を選ぶ際に「不動産屋に勧められるがままに」「住みたい街ランキングを見て、なんとなく良いと思ったから」と安易な選択をしてしまうと、住んでから、いや住む前から後悔することになりかねない。

「もっと家賃が安くて環境の良い街があったのに」
「通勤電車の混雑が酷すぎて毎朝苦痛を感じる」
「欲しい店が近くに無いし、そもそも物価が高い」
「イメージが良い街を選んだつもりが、思っていたのとは違った」

特に首都圏の地理に詳しくない人が、「住みたい街ランキング」を参考に選ぶと、エライ目に遭う。庶民が住むには家賃が高すぎたり、生活に便利な店が少なかったり、ある程度充実した街でも人気があるが故に家賃相場が割高でコストパフォーマンスが悪かったり。もちろん、これらの調査主体が意図的に扇動しているとは思わない。ただ、一般の人向けへのアンケート調査なので、データに基づかないイメージで回答されてしまうのでやむを得ないだろう。

ご参考までに、最新のリンクを載せておく。

中でも下記の「穴場だと思う街(駅)ランキング」は笑ってしまう。多くの人に「穴場」だと認識されている時点で、穴場じゃない(笑)
基本的に不動産は多くの人に認知されている街(需要があるであろう街)は、割高なのだ。本気で「便利なのに割安な街(=穴場)」を探したければ、どのランキングにも出てこないような街を探さなければならない。実籾とか。

では、どうやって「住みたい街」を探せば良いのか。
そもそも人によって街に求めるものは違う。

「高台に住みたい」
「坂が無い街が良い」
「このお店は欲しい」
「勤務先まで近い方が良い」
「家賃は●●万円まで!」・・・

そういった自分が求める条件を整理せずに不動産屋に駆け込んだって、まともな街を紹介してもらえない。一旦、イメージや地図を捨てて、全ての街を公平な条件の下、自分に合う街を探していかなければならない。

そこで、作りました!あなただけの、あなたに合った「本当に住みたい街ランキング」を作るためのツールを。

首都圏400の街(駅等)から、あなたが指定する条件に合った街を分析し、表示してくれる。イメージや思い込みの世界でなく、単純にあなたが欲しい店、あなたが求める家賃、あなたが求める通勤条件等から、本当に条件に合う街を400もの選択肢の中から選ぶことができる。自分で作っていて、「上京する時、結婚する時にこのツールがあれば・・・」と悔しくなるくらい、便利ツールだと自負している。

あなたが作る「本当に住みたい街ランキング」(首都圏編)

下記リンクからダウンロードしてください。

https://files.davystyle.com/2020shutokentown.xlsm

<動作環境>
Microsoft Excel(パソコンのみ)にて、マクロが利用できること。
(その他スプレッドシートソフト、Android版のExcelを試しましたが、動作確認はできていません)

ツールの使い方

説明動画を作ったので、下記からどうぞ。

設定条件について、データの出典元等の情報は別記事にまとめたので、こちらからご覧ください。

当ツールを使って、住みたい街を見つけよう!

1.ベスト10で出てきた街をリンク先やGoogleマップで確認

ベスト10の中でも順位はついているものの、これらは全て上位2.5%までに位置する街であり、その差は僅差。全てが「1位集団」だと思って平等に見て欲しい。
街によっては水色のセルにコメントがついており、コメントの有無に関わらずクリックすると街の案内ページを見ることができる。これらを確認したり、Googleマップで場所やストリートビュー機能で景色を確認したりする等、ざっと大まかに特徴を把握する。

2.詳細データを確認

(1)総合ランキングよりこの街にどんな店があるかを確認


商業施設充実度は店の数(一部、規模含む)でポイントを算出しているが、欲しい店があるか否かは実際のデータで確認する必要がある。いくら商業施設が多くとも、欲しい店が無い街は除外したい。

(2)所要時間ランキングより通勤時間は●分以下か、を確認


東京駅/新宿駅に8:00,8:30,9:00に到着するためには、何時何分の電車等に乗るか、を基に算出している。ポイントは平均値で出しているが、自分の通勤時間帯での状況を確認。

(3)家賃相場ランキングより家賃相場は●万円以下か、を確認


入れた条件の合計ポイントで点数はつくが、実際には●万円以下にしたい、という希望もあるだろう。また、ここでの家賃相場には管理費や駐車場代は含まれていないので、その分も考慮して絞り込みを掛けたい。

3.自分が住みたい物件があるかネット検索

いくら街が良くても、自分が気に入る不動産物件が無ければ意味がない。SUUMOやHOMESで住みたい物件の条件を入れ、検索してみる。この中で良い物件が見つかったらお気に入り保存する等して、候補の街を最大5つくらいまで絞り込む。

4.絞り込んだ5つの街に、実際に足を運んでみる


パソコンで得られる知識はいくらデータを駆使してもごくわずか。いくら5Gの世界になろうがVRが発達しようが、百聞は一見に如かず。街の雰囲気、街のにおい、行き交う人々の姿。自分の目で確かめてほしい。
できれば3で見つけた不動産物件の内見を申し込んで、物件も確認できれば最高だ。ターゲットとなる物件があったら、実際にその物件の周り・商業施設や駅までのルートを確認する等、実際に生活しているイメージで歩いてみたいものだ。また、可能であれば通勤時間帯に行ってみて、実際の通勤を体験してほしい。耐えられる混雑なのか、電車に遅れは頻繁に発生しないか。同じ混雑率でも高架を走る路線と地下鉄では気分的に違うものだ。

ここまでやれば、街選びの観点からは後悔することはないだろう。
ぜひ、あなたに合った街を見つけていただきたい。

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