座って帰ろう!2区間定期のススメ

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4月に入り、新生活のために新たに電車通勤している人や経路を変えた人も少なくないだろう。首都圏の朝夕における通勤ラッシュは大変厳しいものであり、慣れない生活も手伝って体調を崩す人も見かける。そんな方々の助けになるかわからないが、電車の定期券についての話をしようじゃないか。

どんなに混雑している路線でも、必ず座れる場合がある。始発駅から乗り、ホームに並ぶ際、前の方(順番が早い方)に並ぶことだ。6ドア車で座席を畳んである場合を除き、意思さえあれば必ず座れる。家の位置や会社の位置にもよるが、利用できる人は利用すべきだ。ただ、場合によっては、行きと帰りで違う経路を通らないと帰りの電車で座ることができないケースがある。具体例を出そう。

ケース1
自宅最寄駅:川崎
会社最寄駅:日本橋(都営浅草線)まで徒歩2分、東京駅まで徒歩15分

この場合、おそらくこういった定期経路が会社から指定されるだろう。

川崎

↓JR東海道本線・東京行

新橋

↓都営浅草線

日本橋

定期代
1ヶ月:15,710円
3ヶ月:44,780円
6ヶ月:79,550円

行きの場合は仕方ない。並行する京浜東北線も含め、川崎始発の電車など無いので、あきらめましょう。それなら会社に近い日本橋駅を利用すればいい。
ただ、帰りの場合。東海道線の場合、新橋駅は途中駅なので座れる保証はないが、隣の東京駅は今の所全列車の始発駅なので、座れる確率が高い。幸い、会社から東京駅までは徒歩圏内。それなら、晴れている場合など、東京駅まで歩いてでも座れる電車に乗りたいものだ。

ただし、所持している定期券では新橋~東京は区間外のため、定期では乗ることができない。そこで、「2区間定期」を作ることをオススメする。
言葉通り、「東京~川崎(JR東海道線)」「新橋~日本橋(都営浅草線)」の2区間の定期乗車券。この分け方なら、2枚にする必要がなく、1枚のSuica(PASMO)にまとめられる。

定期代も確認しておこう。

【東京~川崎】+【新橋~日本橋】=合計
1ヶ月:【8,820円】+【6,890円】=15,710円
3ヶ月:【25,140円】+【19,640円】=44,780円
6ヶ月:【42,340円】+【37,210円】=79,550円

上の当初の定期代と2区間定期にした場合の定期代を比べて欲しい。同じ金額ということに気付くだろうか。
同じ金額であるならば、2区間定期で買えばいい。会社から支給される定期代より安い経路で買えば、最悪の場合横領扱いになるかもしれないが、同じ金額の定期券ならば問題はないはずだ。現に、通勤目的で買っているわけだし。

JR東日本の場合、この2区間定期にできる条件がある。T字経路であるということが条件だ。A駅~F駅を1区間目とした場合、A,F駅はもちろん、途中のB,C,D,E駅で違う路線に乗り換える場合は、連絡定期として扱える。ところが、G駅から分岐する路線の場合は、全く別扱いとなってしまうので、2区間定期にはできない。

追記:2区間定期にできるのはあくまでT字経路のみの場合で、+字経路の場合は作れない。
例:亀戸~秋葉原(JR総武線)×押上~大手町(メトロ半蔵門線)

JR東日本でも公式に案内している。
http://www.jreast.co.jp/suica/new_s/info_2kukan.html

東京メトロでも区間指定ながら、案内がある。
http://www.tokyometro.jp/ticket/types/pass/commuter/two_sections/

西武鉄道だと商品として売り出している。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/railway/ticket-info/pasmo_teiki/

JR東日本は、こういう所は結構融通が効く。東京近郊の電特区間や幹線区間の場合、5km刻みの料金設定となっている区間があるので、21kmでも24kmでも同じ料金になるというわけだ。
http://ryokou.gozaru.jp/222t.html

カードタイプのSuicaの場合はみどりの窓口へ、モバイルSuicaの場合はコールセンターに問い合わせれば作れるので、興味があったら問い合わせてみると良い。

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