大したことしてねえな

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今年も残す所1時間を切っている。そんな中でタイムリミットに追われながら記事を書くというのもまたいいものだ。
紅白でそれどころじゃないとは思うが、そんな中でも見てくれてる人へ、サービスのつもりで「今年好きになった曲」のうち、この曲を流そうか。

浜田省吾「勝利への道」

http://files.davystyle.com/roadtowin.mp3

[audio:http://files.davystyle.com/roadtowin.mp3]

ついでに、新年に向けて実装した機能を紹介しよう。

PCから見ている人はそのまま再生してくれればいい。今までもオーディオ再生のボタンはついていたが、Flashの関係でiOS(iPhone, iPod Touch, iPad)ユーザーと、AndroidでFlash Player非対応のバージョンの人はこの画面上で直接再生できなかった。しかしながら、Flash非対応のデバイスからのアクセスの割合が多い現状を考えると、看過できない状況にあった。そこで、なんとか再生できるプラグインを探して取り付けた。Flash対応の人はどちらのボタンも使えるので二重となってしまうが、前の再生ボタンの方が俺は好きだったので、あえて2つつけさせてもらった。

iOS
player1

Android
player2

上の写真を見てもらえればわかるとは思うが、赤矢印で指している再生ボタンが今回新たに取り付けたもの。小さいボタンだが、タップしてもらえれば曲の再生が始まる。Androidで使える人はもちろん水色矢印の従来の再生ボタンも利用可能だ。
そして、こちら。

fqt 復刻第2弾!

AVANT-GARDE ~Case of fqt~
http://17smap.davystyle.com/

俺が17歳の誕生日を記念して出版した本、「AVANT-GARDE ~Case of fqt~」が読みやすくなって復活!
当時のストーリーに合わせた音楽もサイト上で聴くことができます。

サイトを構成する上でもちろん多少読み返したのだが、若いね。何もわかってない。世間知らずもいいところ。無知の極みです。
今回こうやって復刻版を出す意味というのは、決して「俺は高校生の時でもこんな文章書けたんだ、すごいだろ!?」ではない。
むしろ、「俺は過去にこんなダメな文章を書いていたんだ。俺は何もできていない。」ということを表したい。

当時にしてみれば、あれが必死だったし、俺は自分を誇大表現するしかなかった。俺はスゴいヤツなんだ、俺を見てくれよ!って。
そうやって「花火を打ち上げる」ことによって、自分の虚像を作り上げていた。つまり、背伸びしながら歩いていたんだ。
でも、少しばかり大人になった今、真実を明かしたかった。そして、自分でも再確認したかった。俺の過去なんて、誇れるようなものじゃない、と。

最近になって、やっと思えてきたんだ。「ああ俺、大したことしてねえな」って。
ブログ?今じゃ皆やってるよ。
Podcast?あんな駄作でリスナー0で満足?
小説?つまらないし、書き終えてすらいないじゃないか。

松井秀喜が先日プロ野球選手人生にピリオドを打った。
彼は会見でこんなことを話していた。


 ―プロ野球人生を終えた自分に対して、どんな言葉をかけたい?
「今すぐ思いつく言葉はないが、『よくやった』という気持ちはない。『頑張ったね』と自分に言う気持ちはない。やっぱり自分がしてきたこと、できたことに関して、そんなに苦労してきたかなと思うと、別にそうでもないような気がする。自分なりには日々頑張ってきたつもりだが。『もう少しいい選手になれたかもね』かな」

松井選手と比べてはいけないかもしれないし、わかったようなことを言う資格はないかもしれないが、わかるような気がする。
それも、実力をつければつけるほど、経験を積めば積むほど、そのような心境になる。
「やっぱり自分がしてきたこと、できたことに関して、そんなに苦労してきたかなと思うと、別にそうでもないような気がする。」と。

でも、これって、絶望のようで絶望じゃないんだ。むしろ、客観的に見れば成長してきた証なのかもしれない。
「当たり前」のレベルが上がったんだ。もちろん、レベルアップする過程で、1つ上のレベルのことを達成できたその一瞬は嬉しかった。でも、「できて当たり前」になると、それに関しては鈍感になり、「もっといけるんじゃないか」とさらに求めるようになる。そうやった1段ずつ上がってきた。
ふと下を見ると、最初に上り始めた所が見えないくらい遥かに上に来ているんだけどね。それに満足している余裕なんてない。今度はその「遥かに下にある」地点に落ちないかどうかが気がかりで。その繰り返し。

2012年もあと十数分になった今、振り返ると本当に大したことしてない年になった気がする。いや、今年1年だけでなく、それまでを振り返っても。
とはいえ、昔に比べればできることも多くなったわけで、そんなに絶望するほどでもないか。

年の初めに「今年こそは!」と思っても、また次の年には「今度こそは!」になってしまうもの。
俺も、もう少し文章表現がうまくなりたいと思ってる。もう少し見識を広げたいと思ってるし、もう少し語れる男になりたい。

小学校の卒業式で誰かさんが大声でスピーチしたセリフ。
「現状に満足せず、常に1ランク上を目指し、常勝無敗の自分になります!」

10年後の俺、まだ達成できてません。。。
大したこと、できてません。
むしろ描いた方向とは逆に歩き出した時代もありました。

自分が持っている夢も、本当にそれでいいのかわからない。
自分が正しい選択をしたかもわからない。

だけど、俺、自分が選んだ道を正しいと勝手に思い込んで、今日も歩いています。
成長できているかわからないけど、前には進んでいます。
思い描いた通りには行っていない部分も多いけど、幸せに暮らしています。

これでいいんだと思います。
あと数分に差し迫った「2013年よ、こんにちは。」
淡々と、粛々と、しかし臆することなく迎えたいと思います。

今年も色々お世話になりました。厚く、熱く、御礼申し上げます。
よいお年をお迎えください。

あと数分後にもう1つ更新されますが(笑)

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