手に入れるべきは「欠落」

一芸を極めたいならば、ある種の「欠落」が必要である。

会社で周囲から優秀と崇められ、昼夜問わず働き出世街道に乗ることは素晴らしい。
しかしそのためには、家庭での生活、趣味に打ち込む時間、友人関係等々、犠牲になるべくしてなるものは計り知れない。

家事育児介護を完璧にこなし、配偶者、親、子供、親戚すべてに評価されている人がいたとしよう。
おそらく、彼(彼女)は職業人としてのキャリアや打ち込むべき芸術等とは程遠い生活を送っているだろう。

ライターも同じだ。物を書くというのは、自分の人生を削り出しそれを育んでいく営みのことなのだ。
仕事に打ち込んでいるうちは、誰かを驚嘆させる作品など書けやしない。そんなエネルギーがあれば、それを仕事に投じているはずだ。
家族との時間を大事にしているうちは、誰かの生き様に共感する作品など書けやしない。家族との会話はリアルそのものであり、ロマンや幻想などとは程遠い世界にいるからだ。

巷に溢れている本が、なぜ私の心を動かさないのか。
それは、作家自身が己の人生を削り出して創り上げた作品ではないからだ。
商業ベースに乗せられた書籍が、どうして私の心を奪うことができようか。

私は、自分の本名をこの世に残したいのではない。
私の作品は作者不詳で構わない。もちろん、私の友人知人に評価されようだとは思わない。

たまたま私の作品に触れあった誰かの「闇」に寄り添いたいのだ。あなたの孤独に付き合いたいのだ。
生き様を削り取り紡ぎだした作品は、祈りに似たものであって欲しい。救いであって欲しい。

今歩き出したこの道は、多くの「欠落」を原動力として走らなければならない。
今度の作品は尖ったものではなく、欠落している箇所が必要なのだ。
そうやって作品の中に生まれた欠落の結晶は、読者それぞれの解釈で埋めれば良いのだから。

今は真実を語るのはやめておこう。

12年経ちましたが?

あーあ。昨日書くはずだったのに。
昨日2/26で私がブログなるものを初めてから丸12年となった。13年目ですか。
長いね!いや、ここ何年かはほとんど中身はスカスカだけど。
スケスケスカスカ横須賀線って感じですな(笑)

訳のわからないことを言い始めたのも、先ほどまでfqtブログを整理していたから。
このサイト(DavyStyle.com)が壊れて復旧させていく中で、PHPのバージョンを最新版に上げたものだから、借りているサーバーに紐づいている他のサイトが見られなくなってしまった。そこで、サーバーからデータを抜く→新しく箱を作る→記事を入れるという作業をしていたというわけ。その過程で、わたくしのカレーなる高校生時代を振り返っておりましたが、随分と派手に動き回ったものですな。今とは違って上昇志向が強いし。それを「幼稚」だと一笑に付すのは簡単だが、輝かしい青春の1ページとして、はにかみながら大切にしておこうと思う。

そんなこんなで12年。随分とおじいさんになりました。
fqt時代からのファンの方、Davyになって知って頂いた方、Twitterを通して関わってくれた方など、色々いらっしゃると思うが、まず御礼を申し上げたい。
誰も読んでくれなかったら、寂しいからね。

ありがとう。そして、これからもよろしく。

今日は夢の話をしようと思う。

働き先の夢、結婚するという夢、家を建てるという夢、クルマを持つという夢、男女問わず最高の仲間に囲まれるという夢。
色んな夢を叶えてきました。
決してキレイなものとは言えないし、他人様に自慢などできるような輝かしいものではないが、自分では十分充実した人生を送れていると思っている。

つい最近、10年前に思い描いていた夢を思い出した。

”10年後には「二十七歳の地図」を描くんだ!”

10年前、17歳にして自費出版で本を作った。自分にとっての人生の教科書。自分なりの「十七歳の地図」だ。
それを、あの続きの話を描きたくなった。17歳の時に書いたものより、もっともっと濃い人生を送ってきたから、素敵なものが書けるんじゃないかと思っている。

ただ、ここで問題が。リアルな話を書けない!
イリーガルな、とまでは言わないが、結構危険な橋も渡ってきたし、一応一般のサラリーマンをやっている手前、書きたくてもリアルに描写できないものもある。
そもそもリアリティを追求し過ぎると一般読者に伝わらないこともある。

そこで、小説とまでは言わないまでも、事実をベースとしながらも若干ウソもつきながら、ストーリー仕立てにして書きたいなと思っている。
完全なるフィクションで、だが遠からず近くもない感じで書ければ、そこそこ面白い作品に仕上がると思うんだ。

「次の夢」ということで、妻に内緒で書いてみたい。
これが、今の夢です。

また達成しないかもしれないけど、とりあえずやれる範囲でやってみようかなと思っています。

それでは。