年月の重み

 DavyStyle.comが発足して1年が経過した。いや、厳密に言えば、1月30日に1年が既に経過していた。それを今さら気付いたのである。

 今月の26日で、ブログを始めて5周年になる。俺がgooブログで書き始めた当初は、まだブログという存在自体、名前は知ってるけども・・・的な所があって、非常に珍しがられた。ブログのせいで嫌な思いをしたこともあるし、もちろん良い思いをしたこともあるし、色々あったけれど、「自分のメディア」を持つことがいかに重要であるか、身に染みてわかった。時代は変わり、今や芸能人がブログを持つことは当たり前で、ブログよりも簡易に自分の意見を発信したり情報を収集したりできる「Twitter」なるものが、世界を動かしている。この俺もTwitterの魅力に引き込まれ、最近ではブログを書くことも少なくなった。その代わり、Twitterは毎日続けており、様々なことを書いている。

 Twitterの魅力というのは、その手軽さゆえに場所や時間を問わずいつでも書き込めるというものもあるが、それ以上に情報収集ツールとしての役割が大きい。ニュースサイトの情報が即時に配信されるので、興味のある記事をピックアップしてそれを読んだり、一般ユーザーや著名人のツイートも非常に役立つ。また、それに対して意見を加えれば誰かが食いついてくれ、議論もできる。mixiでも似たようなことができるが、mixiとは違い、Twitterはオープンな世界なのである。

 さて、そんなTwitter頼みの日々を過ごしているが、もちろん、毎日それだけをやっていたわけではない。最近は、本当に色々なことがあった。

 まず、大学の後期試験。文系の、特に経済系の学部に通う学生は、7月と1月だけ頑張る。試験をパスすれば、だいたい単位を取得できる授業ばかりだからだ。逆に、日ごろいくら一生懸命授業に出ていても試験の成績が悪いと単位を取得できない。よって、試験のある7月と1月は頑張るわけだ。
 俺は、何とか受けた試験は、特別大きな失敗もなく通過しそうだ。前期はかなり単位を落としたので、後記はある程度は取っておきたい。1月31日に全て終了し、今はもう春休みに入ったというわけだ。

2月1日(火)
 朝、仕事を終えた後、家に帰って仮眠を取り、正午過ぎに有楽町へ行った。マリオンの中に、TOHOシネマズ日劇がある。そこで、「Documentary of AKB48」が上映されている。その名の通り、AKB48のドキュメンタリー映画だ。AKBのこれまでの軌跡を振り返る映画。NHKでも似たような番組が放送されたが、その番組よりもさらにメンバー個人に迫った内容となっている。

 AKB48は昨年12月8日で5周年を迎えた。主要メンバーの前田敦子や高橋みなみ、小嶋陽菜などは初期メンバーなので5年間活動してきたことになる。最初はロクに客が集まらないような劇場だったのに、今や国民的アイドル。その裏には、相当な努力や感動的なドラマがあった。俺は、映画開始10分くらいで涙した。何に泣いたか、実を言うと記憶にない。だが、彼女たちは決して作られたアイドルでないことが伝わってくる。そして、驚くほど自分たちを冷静に客観的に見ている。このことに驚いた。
 頑張った分だけ評価されるような世界ではない。いくら頑張ってもなかなか選抜入りできないし、メディアにも出られない。そんなメンバーもいる。でも、俺はにわかファンでない分、そういった事情もよくわかっている。「どうしてあの娘、あんまり評価されないんだろう?」と思うこともよくある。そして、そんな姿を見て、応援したくなる。
 彼女たちは、華々しい舞台で輝いている分だけ、失ったものも多い。普通の女子高生にはなれなかった。だけど、その分、いやそれ以上に得たものも多いのではないか。日本の芸能界に韓国勢が入り込んでいる中、「国産アイドル」として頑張ってほしいと思う。

 そして、映画を見た後、丸の内仲通りを歩いた。いい所だ、あそこは!枯れた並木もドラマチックだ。オシャレな店、オシャレなカフェが立ち並ぶ。デートとか対談とか、ああいう所でしてみたいものだ。

 夜は、HOTEIさんのコンサート。日本武道館。もう武道館へ行くのも慣れた。AKBやらYAZAWAやらで何回も行っているし。そういえば、大学の入学式も武道館だった。今回のコンサートは、かなり特別なものだ。30周年記念の第1回目のコンサート。そして、この日は布袋さんの誕生日。チケットは発売当日SOLD OUT。武道館回りにも「チケット譲ってください」と書いたボードを持った人だらけ。AKBの時よりも多かったと思う。グッズ販売もかなりの長蛇。下手したら、北の丸公園の敷地を出るんじゃないかと思うくらい。改めて、HOTEIのスゴさを知った。
 最近、布袋さんは自身のTwitterで、「オープニング3曲、何やるか当てた人は、フォローさせてもらうよ」と言っていた。これはファンとしては燃える。ぜひとも、HOTEIをDavyファンにさせよう!と思い、えらく客観的に考えて送った。
1、Battle Without Honor Or Humanity
2、BORN TO BE WILD
3、C’mon Everybody
多分、最も代表的な曲をやって、最近のオープニングナンバーをやって、GUITARHYTHMに入るのかな~なんて思って、これでいった。一応、MONTHLY LIVEも皆勤賞だし、最近のマンスリーの傾向からいっても、このあたりで来るんじゃないかな、と思った。バンドメンバーもほぼマンスリーと同じだし。
 しかし、実際は、大きく外された。
1、TEENAGE EMOTION
2、LONDON GAME

3、BAD FEELING

最初からBOØWY持ってきたか~!確かに、今回BOØWYやCOMPLEXの曲をかなりやることはわかっていたけども。いきなりTEENAGE EMOTIONかよ!でも、これ、相当嬉しかったね。聞きたかった曲だから、生で。俺のレジスタンスの教科書みたいな曲の1つだからね。いきなりぶっ放して、シャウトしながら声枯らして歌って、正直、1曲目で倒れるかと思った(笑)

 ちなみに、入場曲の「Greatest Guitar Medley」。今回のために、数々の名作のイントロやサビだけで作った曲なんだけど、これ聴いた瞬間、俺を含めた武道館中のファンが一斉に雄叫び!iTunesで試聴できるので、ぜひ聞いていただきたい。
http://itunes.apple.com/jp/album/greatest-guitar-medley/id415054689
 そうやって、はじまった。俺にとったら、まだ生まれてもいない時に活躍したバンド、BOØWYのサウンドを生で聴けるなんて、もう何と表現したらいいか!もちろん、BOØWY再結成なんてありえないし、DVDで見るだけだと思っていただけに、最高に嬉しかった!最初から最後まで、ずっとデカイ声で、仕事中よりもデカイ声で歌ってた。幸運にも、南東スタンドの1階席で、HOTEIさんがステージ脇の花道を歩いてくるとかなり近づける。本番中、何回も目が合った!最強のカッコよさだった。普段の優しい目が、この日は一段と鋭かった。

 この日のセットリストは、こちらを見てほしい。
http://www.hotei.com/blog/2011/02/post-286.html

 最初のMC。
「ライブハウス武道館へようこそ!ライブハウス武道館におかえり!」
この「ライブハウス武道館」という表現。BOØWY時代にIMAGE DOWNの中で、氷室京介さんが使った表現。当時のヒムロック風に言えば、「俺たちはハコが広くなっても、ライブハウス時代と全然変わんねーぜ!俺たちはスター気取りでやっていくようなバンドじゃねーぜ!」って感じだね。これを布袋さんの口から聴けたのも嬉しかった。
 リアルタイムじゃないけどさ、俺にとってもBOØWYってのは、まさに青春そのものなんだよ。高校時代の大半をBOØWYの曲とともに過ごしてきたわけで。BOØWYのレジスタンスの精神を受け継いできたわけで。音楽的にはコピーしなかったけど、精神的にはかなりコピーしたね。
 「BABY ACTION」を聴けたのも嬉しかったからね。サウンド的にはHOTEIサウンドだけど、歌詞はヒムロックの感じがバンバン出てたからね。これも、俺の高校時代の名曲。これをカッコよく歌えたらいいな~ってずっと思ってる。
 やっぱり「CLOUDY HEART」はHOTEIさんは歌わなかったな。しょうがない、あの歌詞はヒムロックの大切な思い出だから。俺の大切な苦い思い出でもあるけど。高3の時の遠足のバスの車内で歌ったらドン引きされたという苦い過去を持つ(笑)こう書けば、単なる失敗談なんだけど、もっと重いものがあってね。それについて詳細をあれこれ語ることはしないけど、俺がこの時からカラスになったのは事実なわけで。一線置いて人を見るようになったというか。「お前らにはわからないよ」って思って生きていくきっかけになった曲だね。でも、今回、「次の曲は俺は歌わないよ。君がボーカリストになってください。僕はギタリストになりましょう」ってHOTEIに言われて精一杯歌った時、何か過去の自分に勝てた気がして。何だかわからないんだけど、何かを打ち破った感覚が、確かにそこにあったんだ。それまで俺を縛り付けていた鎖が外れたかのような感覚。

 そして、COMPLEXの曲に入った。予習不足がここに来てきた。何となくわかるんだけど、歌詞が思い出せない的な?でも、「RAMBLING MAN」は俺のCOMPLEXの中で1番好きな曲だから、嬉しかった。HOTEIの非常にPUNKYなギターサウンドに、吉川晃司の流れるような声。まさに、言葉を借りれば「青春爆弾」って感じだね。

 最後にアルバム「GUITARHYTHM」の曲。HOTEIがソロになって初めて出したアルバム。この辺は普段のライブでも聞いたことがある。でも、いざ一気に聞いてみると、やっぱり違うよね。最高!

 でも、思い出に残ったのはやっぱりアンコールだな。「DREAMIN’」。これ、俺、fqt時代からずっと色んな所で取り上げてきたけど、最高の名曲だと思ってる。もちろん、これより素晴らしい歌詞を持つ曲で、俺が最高だと評する曲は他にもある。でも、この曲は、歌詞以上のものをサウンドで伝えている。最も思いが伝わってくる曲なんだ。「レコードが擦り切れるほど・・・」なんて表現はもう死語かもしれないが、まさにそんな感じで何回も何回も聴いた曲。俺の原動力、エンジンとなっている曲。これを生で聴け、生で歌え・・・こんな幸せな瞬間はないぜ!!もちろん、シャウト!シャウト!シャウト!!もう今日で声が出なくなっても良いと思えるくらいデカイ声を出した。もちろん、声以上に大きな魂を込めて。もう、あの瞬間で死んでも多分後悔はしなかっただろう。俺にとって、ファンにとって、HOTEIにとって、BOØWYにとって、それほど大切な大切な1曲なのだ。これを歌い終わった瞬間、「勝った」と思った。何に勝ったかはわからない。でも、達成感とは違う、何か別の感情が湧いてきたのだ。

 最後、ライブが終了し、バンドメンバーが去る中、HOTEIだけが珍しくステージに残った。何が始まるのかとソワソワした。
「今日は俺の誕生日なんだよ。なぁ、皆、歌ってよ。俺たちのテーマソングを!!」
バンドメンバーは誰もいない。ギターもない。声だけだ。

 「俺たちのテーマソング」
HOTEIは決してタイトルを口にしなかった。でも、俺たちはわかっている。それが、どの曲を意味するかってことを。

 「LONELY★WILD」

 HOTEIは皆を合わせるために、冒頭部分だけ歌った。そして、1万人がそれに続いて歌う。どこに歌詞が表示されているわけでもない。でも、俺たちは歌えるのだ。今「歌え」と急に言われても歌える。歌詞、というより、俺たちの生きる道は、心に刻み込まれているんだ。
 俺もDREAMIN’で使い果たした枯れた声で歌った。HOTEIが花道を上がり、俺に近付いてきた。HOTEIは俺を見て、心で何かを伝えようとしている。言葉を交わしたわけではない。でも、言葉なんかなくなって、この歌詞が全てを物語っている。男がスピリットをぶつけ合う時、そこに言葉は不要だ。

「きっといつの日か 孤独とも愛し合える
 影さえ捨てた奴等には わかるはずのない祈り
 きっといつの日か 自分を超えられると
 涙が出るほど痛いパンク 聞くたびに信じられる」

 涙は出なかった。もう涙が出るとか、そんなレベルではなかった。
身体中で感動していた。あの時の俺に触れたら、君はきっと火傷していただろう。
もう言葉にならない。あれを伝えるのは難しい。

 そうして、コンサートが終了した。
俺は、グッズ販売で、マフラーとトートバッグを買った。また1つ、G柄の持ち物が増えた。
5月20日の代々木で行われる第2弾も予約した。また良い席で当たることを祈ってる!

ロック精神を心に刻み込み、俺は今日も生きている。

Buffer

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