タイムマシン

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「デビルライン」
今度の小説は珍しく続いている。高校時代は散々だったからな。イケメンホストの話も3話くらいで終わった気がするし、モバイラー&トラベラーも2話で終わった。今回はいつもとは違う。それなりに結構書けた。

実は、今回の話って、自分の身の回りで起こった出来事をかなり投影しているんだ。だから書きやすいし、リアリティーがある。何人か登場人物を出しているけど、俺、Davyは、今回2人に投影している。主人公の滝浪雅治とMr.Dだ。Podcastでもしゃべったが、Davyに姿に理想を足したものがMr.D。Davyをベースにしながらも、Davyからいくつか要素を引いて行ったものが、雅治。高校生役と大学生役を同時に演じさせている。

雅治を描く時に参考にするのは、もちろんfqt。あの頃の俺の話はかなり描いていくつもりだ。青臭くて何も知らないガキ。Davyから見りゃ、fqtなんて単なるガキだ。でも、最高のガキだ。確かに彼の持っているものは少ない。でも、エンジンはDavyよりも良いものを積んでいるし、馬力はDavyとは比較にならない。若いんだよ、あいつはさ。そんな青さを雅治を通じて出せていけたら良いと思う。

だからこそ、雅治を描く時、俺はfqtに戻るんだ。尾崎豊に酔っていたあの頃。いや、「あの頃」って表現が適切かどうかはわからない。だって、これを書いている今、久し振りに尾崎を聴きながら書いているんだけど、血が騒ぐんだよ。Freeze Moonを聴いたら、思い出しちゃって。支離滅裂なあの歌。「夜はいつでも凍りついていて 置きっぱなしのバイクにまたがると昔みたいな気持ちになっちまう」「いったいなんだったんだこんな暮らし こんなリズム いったいなんだったんだ きっと何もかもが違う・・・」

波乗りジョニーを聴くと、仮装の夜練からの帰り道を思い出すのと同じように、Freeze Moonを聴くと、17でやたらと叫んでいたあの頃を思い出す。俺にとって、あの頃聴いた曲を聴くってのは、一種のタイムマシンなんだ。で、デビルラインで雅治を描くのもタイムマシンなんだ。戻りたいとは思わないけど、戻れない過去がある。サイコーにロックしていた、あの夜ね。

だからこそ、あの頃の同窓会に行きたい気持ちはある。でも、俺から声は掛けられない。そこはMr.Dと一緒なんだよ。
Mr.Dが雅治からのデビルラインを待っているシーンあっただろ?

> しかし、この日は違った。雅治からの連絡を待っていたのだ。さすがに自分から連絡すれば、今後の関係においての立場が危うい。絶対的優位を保っておきたかったのだ。どっしり構えているようではあるが、何となく落ち着かない。映画の内容も、ちっとも頭に入って来ない。

あれ、さりげなく書いてあるようで、実は俺の心境をそのまんま投影しているんだ。待っているんだけど、自分から連絡できない。いつもそうなんだ。こういう細部にもこだわっているのが今回の小説。

そして、どうも妹の登場シーンでは驚かせてしまったようである。あれはかなり仲の良い兄妹を書こうとしたんだけど、そう捉えた人は少なかったようだ。なんかTwitter上では、違う妄想が膨らんでしまった人が多かったようで(笑)まぁ、そう読めなくも無いんだけど、俺みたいな「純粋な」男から見ればそうは見えないんだよな・・・

ちなみに、妹の名前の「渚」。あれはホークスの新垣投手じゃなくて、スピッツの「渚」って曲から来ているんだ。

俺は小学生の時からあの曲が好きでね。渚って波打ち際って意味じゃない?自分の子どもには、海に関係する名前をつけたいと思っているんだ。特に女の子の場合。

そして、もう1つ弁解。というか、若干のミス。登場人物の年齢設定。もちろん、雅治は高2という設定でいい。それは良かったんだ。でも、プロローグの所で、2歳下の妻という表現をしてしまった。とすると、渚の学年が必然的に中3となってしまう。というわけで、渚のモデルは@tubaki0512さんではないかという問い合わせが多数寄せられた!(笑)
ごめんなさい、違うんです・・・
登場してもらうのは、もっと別の場面にしようと考えていたから、その指摘を受けた時、「しまった!」と思った。あの小説での渚のモデルは、実はいないんですよ。というか、誰かをモデルにしてあんな話を書いたら、完全に危ない妄想の領域(笑)さすがに、ね。
多分、もしあの話をドラマ化するとして、Mr.Dの役を俺がやるとしたら、誰も渚をやりたがる人はいないだろ?ドラえもんの劇でジャイ子をやりたがらないのと一緒。キャラは全然違うけど。さすがに、そんなご迷惑をおかけするわけにはいかない。

だから、あえて渚だけは架空の人物にしたんだ。その方が自分の思い通りのキャラに出来るからね。誰も傷つかないし。

でも、書いて思ったね。俺の書く話は、どう書いても女性受けはしない、と。高2の仮装の時も、最初は俺がシナリオを書いたんだけど、男からは大絶賛だったが、女からは大ブーイング。いや、もちろん男女関係なく多くの人が出演できるような話だし、下ネタ的シーンとかは一切ない。熱い青春物語だったんだ。でも、そういう結果。で、今回もそれに近い批判の声を頂いた。男性ホルモンが強過ぎるのかな?

これからもDavyStyle内で、小説の制作秘話などを書いて行きます。ぜひ、小説「デビルライン」を読んで下さい。

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愛なき力は暴力であり、力なき愛は偽善である。

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